無茶食い障害について
2016年01月30日
こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックです。
今日は「むちゃ食い障害」についてお伝えします。
むちゃ食い障害とは、単なる食べ過ぎとは違います。また「神経性大食症」・「過食症」などと言われる障害とも区別されます。
単なる食べ過ぎの場合には日々の食事や会食の場面でも起こり、「食べることをコントロールできない」と感じるコントロール不能の感覚はむちゃ食い障害よりもだいぶ低いのですが、むちゃ食い障害においては、食べることに関してのコントロール不能感が圧倒的に高く、通常よりも非常に速いスピードで大量の食べ物を切迫感をもって摂取してしまいます。そしてそのあとに非常に強い不快感や自己嫌悪感、恥や罪の意識、抑うつ・不安感が起こります。
一方で「過食症」の場合には、抑うう・不安感が伴うのはむちゃ食い障害と同じなのですが、下剤乱用・事故誘発性おう吐などの代償性行為を伴います。
むちゃ食い障害とはけしてまれな病気ではなく、「意志が弱いだけ」とも異なります。実際にはもっと多いとされますがわかっているだけでも女性の3.5%、男性の2%に存在するといわれ、これは過食症の2倍の数にあたります。
むちゃ食い障害を未治療のままにしておくと高率に肥満・成人病、他の精神的障害を併発するため、放置することは危険です。「こんなことは人に言えない恥ずかしいことだ」という思いや「自分は食欲を抑制できない意思の弱い人間だ」というあやまった思いから相談できずにいることが、事態を悪化させてしまいます。
心当たりのある方は、心理療法や薬物療法で効果があるものもありますので、どうぞお気軽に南浦和駅前 町田クリニックまでご相談くださいね。今後もスタッフ一同、全力でみなさまの精神的健康をバックアップさせていただく所存です。
カテゴリ:Dr'sコラム