Dr'sコラム

妊婦のSSRI(抗うつ薬)使用について

こんにちは。さいたま市南区の心療内科「南浦和駅前 町田クリニック」です。

お薬を服薬することで日常生活や仕事の質が向上している方が、もし妊娠した場合にお薬はどうしたらよいでしょうか?なるべくなら薬をやめるか頓服だけにする、あるいは漢方薬にする、という方法で生活の質を保てればベストです。しかし、減薬するとどうしても抑うつやイライラ、日々のパフォーマンスが低くなってしまうため生活や仕事がなりたたない、という場合に薬を継続するリスクはあるのでしょうか?

2015年にフィンランドと米国で行われた妊娠女性への調査によると、妊娠女性の4-10%がSSRIの処方を受けていたそうです。
SSRI使用には早産・低出征体重児などの妊娠合併症がまれにあることは知られています。ただしSSRIを服用継続した妊婦と中止した妊婦をくらべると、妊娠初期では服薬継続群で帝王切開や早産のリスクが低く、新生児への合併症・先天奇形のリスクも高くなかったそうです。一方で妊娠中期や後期の服用群は、帝王切開のリスクは低かったものの、新生児アプガースコア(赤ちゃんの元気な度合をみるもの)悪化のリスクは高かったそうです。

この結果から、SSRIの服薬継続は、母体のうつ病に伴う新生児の低酸素や早産のリスク増大から保護する効果があると言えそうです。もちろん妊婦さんの病歴を考慮したうえで、個別に慎重に対処する必要があることはいうまでもありませんね。

当院では、妊娠・出産に伴う減薬や漢方薬への切り替えなどのご相談に柔軟に応じています。妊娠・出産は人生の一大事なので「絶対大丈夫」ということはありませんが、少しでもよいマタニティライフをメンタル面においても送れるべく、おひとりおひとりと向き合い努力しています。皆さんどうぞお気軽にご相談くださいね。

祝!1周年!

みなさん こんにちは(≧▽≦)

南浦和駅前町田クリニック 事務員です音譜
南浦和駅前町田クリニックも、おかげさまで、昨日無事に開院1周年を迎えることができましたアップ
ひとえに、患者さんお一人おひとりのお陰だと、心から感謝申し上げますヾ(@^▽^@)ノ
昨日の診察中、「あれ、今日7月1日だ…あ!1周年だ!」となった事務員。
急いで先生のお部屋に入り、「先生!1周年おめでとうございます!」と伝えると、先生は「……?……!!あ!ほんとだ!」と二人してど忘れしていました(笑)
こんな院長とスタッフがいる南浦和駅前町田クリニックを、これからもどうぞよろしくお願いいたします(ノ^^)八(^^ )ノ