アスペルガー症候群の治療目標について
2016年12月18日
こんにちは。さいたま市南区の心療内科「南浦和駅前 町田クリニック」です。
「高機能自閉症」ともいわれるアスペルガー症候群(以下、AS)とは、学習、コミュニケーション、および行動の分野において独特の情報処理を行う、複雑で神経学的な症候群であるといえます。
これらの症候群は、「社会的認知に柔軟性が少ない」、「自己管理が下手」「感情調節をするのが苦手」などのコアな問題と、うまくいかないことから引き起こされる「自己肯定感の低下や怒り・苛立ち」、「抑うつや強い不安」などの二次的な問題につながります。
さてそんなASの方の治療を行うときに何を目標にすればよいでしょうか。実際のところ正解はなく、様々な症状をターゲットに生活上の適応を高める工夫をしていくことになるわけですが、「変えるべきことと変えなくてよいことは何か?」「ASの才能の強みを最大限に生かしつつ、ダメージを最小限にとどめるには?」ということを心掛けるのが大切ではないかと思っています。
もちろん二次障害に対しては「薬物治療」と「心理療法」の双方が有効ですので、「ASには治療薬がない」などと落ち込む必要もありません。
上記のようなことでお困りの方、これを読んで「なるほど!」と思われた方はどうぞお気軽にご相談くださいね。
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