ドラマセラピー・「別人」を演じることでみえる解決策
2019年04月27日
こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワークご報告です。
ドラマセラピーでは、毎回いろいろな役を演じながら自分への気づきや理解を深めていくことを大事にしています。
今日の午後のグループでは、物語の主人公(昔話でも、映画でも)を思い浮かべ、その登場人物が「物語には抱えていない悩みを持っている」という設定で、順番にその主人公になってもらいました。
さらに、、、
その悩みを解決してくれるカウンセラー役の他のメンバーたちには、袋に手を入れて紙を引いてもらい、その紙に書かれた職業としてアドバイスしてもらいました。
一つの例をご紹介すると、、、
お姫様が「自由が欲しいのに、王様や王女様が厳しくてお城の外に出れない」という悩みを告げ、その悩みに答えてくれるのが「バーのママ」や「宇宙飛行士」といった方々という具合です。
順番に「悩みを相談する側」と「アドバイスをする側」をやっていただきましたが、みなさん大笑いしながらワークを楽しんでくださいました。
そして、終わった後のシェアリングでは以下のようなコメントがでました。
「やったことのない役でしたが、思いもよらないアドバイスが自分の口から出てきてビックリでした」
「別人をやると、視点が全然変わりますね。すると、相談者が大きな問題だと思っていたことも、そんなに大きな問題ではないなと感じるのは面白いなと思いました。」
私たちは日常生活で、自分の視点から物事を考えたり捉えたりしてしまいがちです。
しかし、さまざまな役を演じることで視点がガラリと変わっていきます。
言葉も体の動きも変わっていきます。
すると、物事を多面的にみることがどういうことなのかを「体感」していけるのです。
さらに、今日は自分に必要だと思う人をリストから選んでもらって演じてもらいました。
「自由な穏やかな人という役を演じているときは、すごく自分の体が軽く動いているのに気がつきました。毎日、どれだけ自分が感情や、思考で重くなっているのかが分かりました。」
そういった声も上がり、大変嬉しく思いました。
いつもの自分のやり方でうまくいかないときは、自分の中には別の役もあるのだと思い出し、その役だったらどういう風に言うだろう?どういう風に行動するだろう?
そんな風に考えると、思わぬ解決策が見えてくると思います。
来月は5・25(土曜日)にドラマセラピーを行います。
ご興味ある方は、ぜひどうぞご参加ください。
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