今日の「初めてのドラマセラピー」では、「心の中を彫刻にしてみよう」というワークを行いました。
心の中を彫刻?
いったいどうやって?
そう思われますよね。
彫刻と言っても、ドラマセラピーの彫刻は大理石を使ったりするわけではありませんよ。
椅子や、マット、布などを使って、「今の自分の気持ち」を大きなオブジェのように作り上げていくのです。
そして、出来上がった作品の周りをグルグルと歩き回りながら作品を鑑賞します。
角度によって見える者や、作品の表情も違ってきます。
布の下にある倒れている椅子、反対になって傘立てに入っている傘、などなど、、、
いろんなものが沢山あつまって出来ています。
これら1つ1つのものは、声を出しているとしたら何を発しているのでしょうか?
それを感じたままに口に出して言ってもらいました。
すると、、、
いろんな気持ちが隠れていたことがありました。
・頑張らなくちゃいけないと思っている気持ち
・もう疲れきってしまったと思っている気持ち
・人前では苛立ちを出してはいけないと思っている気持ち
そのとき、偶然に傘立てが倒れて、もともと倒れていた椅子の上に乗っかる形になりました。
予期せずして彫刻の形が変わったわけです。
「倒れていた椅子があったからこそ、受け止められましたね。」
そう口に出したところ、参加者の方がこうおっしゃいました。
「そうか。倒れている椅子にだって、役に立つことってあるんですね。」
「倒れちゃっている椅子だから、できることだってありますよね。」
本当にその通りだと思います。
いつもきちんとしている状態だけが、素晴らしいわけではなく、、、
いろんな思いをしているからこそ、何かを支えていける力になれるのかもしれませんね。
今日の「彫刻のワーク」では、自分の心の中を可視化できただけでなく、新たな気づきもありました。
それらを大事にしていきましょう。
来月のドラマセラピーは7月第4週の土曜日です。
みなさまのご参加、お待ちしております。