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こころの窓のひらき方

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

水曜日はコミュニケーションについてです。
今月は、「無理なくわたしを伝えるために」と題して、日ごろのやり取りのクセやアサーティブな表現について考えてきました。

今日は「わたしを伝える」こと直結する「自己開示」について振り返ってみました。

対人関係を育てていくキーワードとして「自己開示とフィードバック」について考えてみました。
対人関係は、自己開示とフィードバックを繰り返して、やりとりしているといえるでしょう。
相手との関係で自分の「こころの窓」をどのくらい開こうか加減することで調整します。

自分のことを伝えるのは結構勇気のいることで、難しいなぁと感じている人も多いものです。
逆に、相手について感じたことを率直に伝えることも、結構勇気がいることです。

これまでの友人との関係を振り返った方、最近のできごとを考えるヒントになった方、自分の居心地のよい距離感に気づいた方など、今日もいろいろな点から発見があった様子です。

ここでもやはり、大事なのは、自分の意思や願い。相手にどう思われるかではありません。

自分はその人との関係をどうしたいか、あるいは、何のためにその方たちとつきあっていくのか。
誰に対しても、どんなときでも、心の窓をオープンにすることがいいわけでは決してありません。
窓の開き方はそのときどき、自分の都合で調整してもよいのです。

★臨時開催★2月21日午後 卒業発表があります!★

町田クリニック リワークプログラムからご案内です。

2月21(月)午後

一緒にリハビリに取り組んでいる、復職を控えた方の経験がうかがえる貴重な機会です!
「生の声」本当に励みになりますし、意見交換もできます。
ぜひご参加ください。

個別フォローは卒業発表終了後になります。
開始時間が遅くなること、お一人の時間が限られることをご了承ください。

よろしくお願いします。

ココロの境界線を育てる6つの大切なこと

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今月の<自己洞察ワーク>では、対人関係のストレスに非常に関係している
「バウンダリー(ココロの境界線)」について取り組んでいますが
本日は、「バウンダリーを育てる6つの大切なこと」を主なテーマに検討していきました。

今日も沢山の方々から
「いままでこういう(バウンダリーの)概念を持ったことがなかった」というお声が多数あがりました。

自分が犠牲になることに

すっかり無頓着になってしまっていた
当たり前になっていた
疑問に思ったことがなかった
しょうがないよね、で自分を丸めこんで終わらせるしかないと思っていた

ずっとずっとそうやって生きてきた、働いてきたのなら
やっぱりとっても辛いですよね。

ストレスを育てない・大きくしないで目の前のことに取り組んでいくには
どんな風に意識していくことが今の自分にできそうか?

速攻でできそうなこと
時間をかけてじっくり身に着けていくこと

さまざまなレベルのアプローチを今日は皆さんで得ていきました。

今日登場したエピソードも本当に「あるある」でしたね。
このプログラムを実施すると毎回のことではありますが、
「自分の陥っていた苦痛のパターンとカラクリがはじめて理解できた気がした。」
… そんなお声の数々に、今日も うん、うん、と頷く筆者でした。

再発しないために-きっかけとセルフケア

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

2月の月曜日は、復職準備として「再発予防」のためにできること考えています。
今日は、シグナルとメンテナンスをキーワードにして、ストレスケアについて考えてみました。

自分の日頃のコンディションを意識すると、下がりすぎも、上がりすぎもあること、それぞれサインやきっかけも違うことに気づきました。
日頃の自分に整えるためにできること、それが「メンテナンス」です。

今日は特に、上がりすぎ、頑張りすぎたときに自分がどんな風になるのか、気がついた方がいました。
自分がこうなったら、それは自分では対処不能だから、とにかく病院に行くと、レベル分けができている方もいました。
リワークでは、毎日、各自が来た時と帰りのコンディションをチェックしています。
その積み重ねが「日頃の自分」「いつもの自分」を感じることにつながり、
そのいつもの自分とちょっと違うサインへの感度を高めることになるのです。

後半は、ストレスケアの道具箱を増やそう!ということで、模造紙に落書きしながらアイディアをだしあいました。
自分がストレス対処と思っていたことが、意外と偏ったものだったと気づいたり、
自分ではそう思ってなかったけど、十分、ストレス対処になっていたり。

やはり、人と話してみると、視点が広がりますね。
ストレスケアの道具箱は目標100!と言われています。
できるできない、得意不得意、それはあって当たり前。

何かの役に立つかもしれないですから、どんどん人のアイディアをもらって、道具箱をいっぱいにしておきましょう。

月に1度のなんでもトーク

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークデイケアのご報告です。

本日は月に1度の「なんでもトーク」を実施しました。

お話戴くことは本当になんでもOK。
おしごと、プライベート、皆さんに質問したいこと、いろいろで、
一貫性がある訳ではないのですが、
意外と「この日一番の『持ち帰りポイント』」となるのは、
自分自身が話したテーマじゃない、他の人が話した事の中にあるのが不思議ですよね。

 

今日も大切な大切なポイントの確認をいくつか皆でしました。
実際の経験を語り合う中で、リワークで育てたスキルを思い出す・取り戻していく感覚は、
リアルに身についていくプロセスそのものです。
普段のプログラムには入っていないメンタルポイントを今日はお話することもありました。

来月は3月12日(土)、またお会いしましょう☆

CBT*デモでありリアル

こんにちは。 南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、認知再構成法のデモンストレーションを実施しました。
いつもは自分自身のケースに取り組むのですが、
今回は少しだけ趣向を変えて、皆さんは観衆&「天の声」係。

*客観的に観察する
*客観的にきづく
*客観的に発想を広げてみる

ってこういう感覚 … を体験していきました。

自分自身のことだと、どうしても「距離を取る」感覚を出せずに、

*変えられない
*どうにもならない
*これは絶対

の発想に支配されていることに気が付かない状態も多いのですね。

ですので、「他人事」として取り組んでいくワークをしているはずなのに
あれれれ?

*これって自分のケースとまるっきり同じだ!
*これって自分にも言えちゃうことだ!
*これって自分にも使える(広がった)発想だ!

と気付かれる方も多いのです。

 

デモンストレーションとはいえ、実際に皆さんから出して戴くリアルなケースですので、
本当にリアル。生々しいテーマです。

*他人事であることで、客観的な視点を発揮しながらも、
自分に置き換えて考えることができてとても参考になった。

*エクササイズを皆で共有することで、自分だけでは出てこないアイデア
(でも自分にとっても「あるある」なこと)が知れてためになった。

*人の体験でも自分事と照らし合わせて考えられて、直接的な痛みを感じることなく、良い学びになった。

*自分のことじゃないと、こんなにいろいろな発想がでたことに自分自身でびっくりした。知らない自分に出逢えた感じ。
*こうやって人のケースを通して新たな気付きを得られることは、自分を客観的に見るための近道でもあるんだと思った。

*具体的な例でのエクササイズは、やっぱり分かりやすくていいな。
*リアルなケースだと、より身近に自分の中に入ってきたのでとてもありがたかった。

などなど。などなど などなど … 。
ライブ感がいつもよりも高い反応のご感想の数々でした。

 

デモンストレーションであり、ケーススタディでもあるこのスタイルは、
非常に体験的・体感的に得られるものが多く、考え方を広げる力がグッと育っていきますので、
できることならこれだけを毎週やりたいと想うくらいの筆者です。

今月は引き続きあと2回、広げる経験を重ねていきましょう。

「やりとり」について考えてみる

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

木曜日は、私たちのストレスのなかでも大きな部分を占める対人関係やコミュニケーションがテーマです。

人とやりとりした後で、気まずい思いをしたり、しっくりこない気持ちで終わることはありませんか?
その一方、スッキリしたり、暖かい気持ちになったり、安心したり、なにかが解決したり。
今日は、このやりとりを3つのパターンに分析してみました。

日頃の自分のやりとりを振り返ってみると、
あの人とはこうだった。
あの時はこんな感じだった。
あー、いつもこんなことをしてたんだと、ヒントがたくさん見つかりましたね。

自分がどんなやりとりをしていて、それがどう不快な気持ちにつながっているのかわかれば、
それを意識的に調整することもできます。
自分が使いやすいモードを意識することで、相手とのやりとりを主体的に切り替えていく事もできそうです。

後半は個別フォローの時間でした。
今日はいつも以上に希望者が多く、1人ずつの時間が短くなってしまってすみません!

グループの場で得られたいろいろなヒントを使って、
自分のことを、自分のこととして考えていくための個別フォローです。
今日も、皆さんまったく違ったテーマで、まったく違う話ができました。

相談するのって苦手、どう話したらいいのかわからない。
そんな方も、まずは、座ってみませんか?
相手を前にすると、話したいことが出てくる方も多いですよ。

来週は、他者と自分との間にあるこころの構えについて考えましょう。
これが意外と、対人関係の根っこを決めているかもしれません!

ココロの境界線

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今週から<自己洞察ワーク>では、ココロの境界線(バウンダリー)について検討をしていきます。

・あの人が機嫌悪くならないように必死になってしまう
・言わなくても分かるでしょ! 察しなさいよ、と腹が立ってしまう
・忙しいだろうと思ってたくさん手伝っていてあげたら、いつのまにか皆が自分が担当者だと思うようになってしまった

そんな経験はありませんか?

バウンダリーの意識と感覚が育っていくと、
対人関係などのストレスが減って楽になったり、
そもそもトラブルに見舞うことも少なくなると言われています。(引き寄せなくなるからですね)

初回の本日はまず、日常生活の中で何気なく起こっている出来事に
「 これはバウンダリーのテーマだ! 」 と気付けるようになること、自覚できるようになることを
たくさん項目のあるチェックを通して取り組んでいきました。

今まで
人の為に … と頑張ってきたこと
自分のいる場所が良くなりますように … と尽力してきたこと、
相手の気持ちを慮って、自分のネガティブ感情を隠して踏ん張ってきたこと

どれもこれも「悪いこと」ではありません。
まずはそんな自分自身をねぎらってあげましょうね。
そこから、「そでなければならない」と固まってしまった概念やココロの習慣を少しずつ解放してあげましょう。

来週は、
今日の基本を振り返った上で
・バウンダリーにまつわる誤解を解放する
・バウンダリーを育てる6つの大切なこと  に触れて、

ストレスから楽になれる資質を育てていきましょう。

回復の力-心の弾力を取り戻そう!

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月の月曜日は、ずばり!「再発予防」について考えていきましょう。
復職や転職などへむけて、同じようなことがおこっても繰り返さないこと。大事なことですね。

今日は、困難な状況やストレス下の状況で発揮さる「回復する力」について考えてみました。
「レジリエンス」ということばを聞いたことがあるでしょうか?
折れない心、しなやかなこころなどと言われるようです。

今日は、レジリエンスの5つの要素を自分がどの程度備えているか、チャートを使ってチェックしてみました。
そのなかでも「楽観的思考」は、皆さん苦心することが多いようで、どうしたら少しでも楽観的になれるのか?という疑問が生まれました。
参加された方々の中には、自分なりに様々な工夫をしていらっしゃいました。
大丈夫だった!の実感を積み重ねたり、
まあいっか!で切り替えたり、
ポジティブな人と一緒にいたり、
セロトニンを出す工夫をしていたり、、、、

回復するために自分が持っているリソース、支えになるサポート、新しい考え方など、工夫できることはいろいろあります。
レジリエンスを身につけるために、特別な能力は必要ないといわれています。
日常の中でできる小さな工夫を、少しずつ積み重ねていきたいですね。

次回の月曜日は、ストレス過多になったとき、セルフケアをするきっかけを探しましょう。
自分でできるコーピングのアイディアも広げてみます!

 

土曜講座 自分に優しくなるプログラム 

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

今回の「土曜講座」は「自分を知り、自分に優しくなるプログラム」でした。

「自分のよいところ」はどこでしょう? と聞かれてパッと思いつきますか?

「よいところ」 = 「すごーく特別にできていること」って思っていませんか?

そんな突出しているところはないなぁ… 
できないところならあるけど…

そうではありません! 毎日当たり前のようにしていることも十分「よいところ」なのです。

「よいところ」を60%できていればOKとして書き出してみると… 次々と出てきました。
習慣化している「家事」も、実は「よいところ」。家族に褒められなくても、十分賞賛に値します。

また「努力しているところ」も案外多く、「困っているところ」は努力して最悪の事態にならないようにしていると気づきました。

自分の弱いところも知って、落ち込み過ぎたり、グルグル思考に陥らない予防も考えました。

みなさんからの感想は、

・できていないと思うところも以外に努力、工夫していることに気づいた。自分を褒めて自己肯定感を上げていきたい
・自分のよいところ、できているところを知れて気持ちが楽になった
・当たり前と思っていたことが、考え方を少し変えることで、自分の良さがわかった

などでした。

来月は、「相手を知り、相手に優しくなるプログラム」です。家族、上司、同僚、友人について知り、より良い関係を築けることを目指します。ぜひご参加ください。

「土曜講座」は毎月第1土曜日に、認知行動療法を中心に、日常生活や職場で役立つテーマを取り入れています。