SAS検査のススメ。
2017年01月19日
こんにちは。さいたま市南区の心療内科「南浦和駅前 町田クリニック」です。
今日はCPAP(持続式陽圧呼吸療法)についてお伝えします。
皆さんは「SAS:睡眠時無呼吸症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。SASとは、夜中寝ている間に呼吸が浅くなったり止まったして酸素を体の中に十分にとりこめないために種々の障害をひきおこす病態です。主な症状としては、「夜中にいびきをかく」「何度も目覚めてぐっすり眠れない」「起きたときに頭痛がして眠い」「睡眠時間は確保しているのについ昼寝してしまう」などがあります。重症の場合には、脳卒中や心筋梗塞などの心血管イベントリスクが格段に高まって生命リスクも出てくるため、放っておくわけにいきません。
治療法としては、減量して気道の圧迫を減らす、マウスピースをはめて気道を確保する(条件に合致する方に限られます)、などのほかに「CPAP(前述)により寝ている間中しっかり呼吸できるようにする」という方法があります。CPAPに慣れてきて違和感なく夜中装着できるようになると、朝のすっきり感が出て頭痛や倦怠感もなくなり、集中力も高まるなどとても良い効果が生まれます。
当院では、自宅でできるSASの簡易検査と、CPAP適応とされた方へのCPAP療法を行っています。CPAP適応とされるには、簡易検査でAHI(無呼吸低呼吸指数)が40以上か、終夜脳波にてAHI=20以上であることが必要です。簡易検査でAHIが20以上で40未満の方には、終夜脳波ができる近隣の施設をご紹介しています。
「家族から最近いびきをかいていると言われる」「なんだか朝眠くて集中力が落ちてきた」という方は、一度SASの簡易検査を受けてみませんか?当院受付・048-764-9797までお気軽にお問合せくださいね。
カテゴリ:Dr'sコラム