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期待のずれをみなおしてみよう

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は「役割期待」をキーワードに、身近な人達との関係を考えてみました。

最初に、それぞれの対人関係を3つの円をつかって振り返ってみました。
いろんな人と、いろいろな距離感、いろいろなかかわりをもっていることに気づきます。
「みんな」と「仲良く」する必要があるのでしょうか? 改めて考えみましょう。

自分にとって関係性の近い「重要な他者」との関係から、私たちのこころは多くの影響を受けます。
だからこそ力にもなるし、ストレスにもなります。
切っても切れない関係だからこそ、たとえ嫌いな人でもインパクトを大きく受けるのはしょうがないことです。

その人達、あるいは遠い人達との関係をスムーズにする考え方のひとつとして「役割期待」という視点があります。
対人関係のすれ違いは、お互いの人間としての不一致からきているのではない。要するに、お互いの人間性の問題ではない。
あくまで「相手にどんな役割を期待しているか」が食い違っているから起こるのではないか?という視点です。

そう考えることで、相手を批判、攻撃することなく、期待の調整をすることができるようになります。
お互いに譲り合って、お互いに納得できる期待に調整できれば、対人関係の不和や不満は解消されていくでしょう。

そのためには、とにかく「言葉」を使って伝えあうことが必要ですね。
あいまいな表現、言葉を使わない表現、確認せずに思い込むこと、どれも自分の思いは相手に伝わりません。

相手には相手の事情があり、それに基づいた期待があるでしょう。
自分にも自分の事情があって、それに基づいた期待をしています。
お互いの事情をすりあわせて、妥当で現実的な期待として折り合いつけられると、少し楽になるかもしれません。

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