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考え方のくせに気付く

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、自動思考について取り組んでいきました。

出来事は1つ。その「捉え方」は実にさまざまです。コントロールせず、ふと浮かんだ考え(=自動思考)は、メンタルが苦しくなればなる程、バランスが崩れていってしまいがちになります。

捉え方・受け取り方が、偏ってきているよ、崩れてきているよ、ゆがみつつあるよ … と気づかないままでいると、どんどん思考が自分自身を苦しめるシナリオを描いていってしまいます。

自分が今「もしかしたら考え方のくせにハマっているかもな」と気づける事はとても大切なポイントです。

苦しい場面で多くの人が陥りやすい典型的な「考え方のくせ」12パターンの内、今日は6つを検討していきました。

考え方の幅を「ちょっと広げてみようか」とトライするだけでも、バランスのとれたアイデアが自分の中に既に存在していることに気付けた方々も多かったようです。

 

現在、認知行動療法のプログラムでは、比較的ご参加してからまだ日の浅い方々が多い状況ですので、来週も引き続き、取り組みの基本でもある「考え方のくせ」を丁寧に検討していくことになりました。来週も後半の6つをしっかりじっくり見つめていきましょう!

ストレス経験を振り返る

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、自分のストレス経験を振り返ってみることをテーマにしました。
体調を崩すきっかけには、様々なストレスが積み重なっていたかもしれません。
あるひとつの出来事だけが、体調に影響しているわけではないことが多いのです。

今回は、仕事や私生活などの出来事だけでなく、人生での大きい出来事や日頃の小さなストレスまで、視点を広げて振り返ってみました。
ストレスは足し算で考えることが役に立ちます。
自分では関係ないと思っていたことでも、実は、積み重なって影響を与えていたかもしれません。

自分のストレス経験を振り返ってみると、きっかけの大きなエピソードだけでなく、大きな出来事から日常の様々なストレスまで、かなり多くのことを抱えていたことに気づいた様子でした。

ストレス経験を裏返してみると、自分が大切にしている価値観にきづくかもしれません。

パステルアートセラピー★美徳のテーマ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワークのご報告です。

まずは午前のパステルアートセラピーです。

パステル画材を用いて指で丁寧に描いていきます。

最初はテーマを決めず、あまり考えず、ただただ、直感的に色を選び、指を動かしていきます。

この「指を使って色を塗っていく動作」に癒されていく人も多いです。

だから「描く」というよりも紙に色を「乗せる」という感覚の方が近いかもしれません。

「絵を描くのが苦手」という方も全然、気負うことなく描ける、やさしいアートです。

描き終わったら、題名をつけて完成!

また、以前にも参加された方は、逆にテーマを決めて、円だけでなく自由に描いてもらいました。

そして鑑賞会のスタートです♪

春らしさを、外出しなくても感じることができるような、そんな作品が並びました。

 

 

午後は、「美徳のテーマ」

例えば「信頼」「優しさ」「誠実」などなど、52個の美徳のテーマの中から、どれが当たるかわからない状態でカードを引きます。

おみくじのような感覚で引くのですが、その引いたカードに書いてある美徳のテーマに沿って、今の自分を振り返ってもらいました。

そうすると、「自分のことだ!とすぐに思いました」「自分にはない真逆のテーマです」など様々な感想が出ました。

どのような感想でもかまいません。

その美徳が今の自分にとってどんな意味を持つのかを深く洞察していくことが大事だからです。

自己洞察を終えてから皆で自分の気づきについてシェアしました。

他者からの言葉も受け取ることで、新たな発見や決意の機会になったようでした。

 

自己価値設定に気付く

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

毎週木曜日の<自己洞察ワーク>、本日からバウンダリー(心の境界線)の中でポイントとなっている「自己肯定感」について取り組みを始めました。

自分自身がどのような自己価値設定をしているだろうか?

そもそも「自己肯定感」に対してどんな定義をしているだろうか?

とても根本の部分に向き合っていたのですが、「今まで大・大・大前提にしていたものが覆った」 … という反響が大きかったです。

来週・再来週と引き続き、この自己肯定感を単なる理想像にせず実際に現実的に育てていくプロセスを辿っていきましょう。

今月は午前中前半には「自己肯定感」と共にバウンダリーにおける「困りごとあるある・じゃあどうすればいいの?」(ケーススタディ)も実施しています。

今日は一番多く皆さんから集まった困り事「表面的な会話の輪の中に入れない/飲み会が苦手」というケースを集中して検討しました。

たくさんのアイデアが生まれましたね。その中にある考え方のクセもたくさん発見できました。

バウンダリーからの視点、認知行動療法を用いた対処アイデア、具体的物理的な対処アイデア … いろいろ出ましたね!

休憩時間の時、「これは一人きりで考えていたら絶対に湧かないし、この短時間でこれだけの量も出ない。グループの力ってすごいですね~!」とお声を戴きました。これはひとえに皆さんがそれぞれ自分自身のありのままで、素で、力まず、参加して下さっている賜物だな、と嬉しく、ありがたく感じた一幕でした。

本当に思います。「みんなで合わせた力ですね!」

不安と恐れが伝えること

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月の水曜日は「感情」をテーマに取り組んでいきます。
今日は「不安」と「恐れ」をテーマにしました。

どちらもつらい感情ですが、人間にとってどうしても生まれてしまう根源的な感情のひとつです。

まずは、自分が不安を感じたときの経験から、どんな反応をしていたかじっくり振り返りました。

この不安のサインに気づくこと。不安に向き合うために、まず最初のステップです。
その上で、どのような対処ができるのか、工夫について考えてみました。

自分なりに最大限のことはやったはずなんだけれど、その結果をまっている間はどうしても不安に感じる。
自分への期待だけでなく、他者への期待があると、不安が大きくなるように感じる。
皆さん、それぞれの不安のポイントをつかめたようです。

感情は付き合い方を工夫していけば、自分が本当に感じていることや望んでいることを教えてくれます。
そういう気持ちを知った上で、自分を守るための「仮面」を使い分ける工夫ができるようになるといいですね。

須永CPのスモールグループ休止のお知らせ

皆様、こんにちは。

第2週、第4週の土曜日に開催している『スモールグループ』担当の須永です。

いつも、スモールグループにご参加くださり、ありがとうございます。
参加はしていないけれど、関心をもってくださっている方も、いらっしゃるとお聞きしています。ありがとうございます。
さて、4月11日(第2週の土曜日)から、しばらくの間、スモールグループをお休みさせていただくことになりました。
私事で、誠に申し訳ありません。時機を見て再開したいと考えております。その際にはHPでお知らせしますので、どうぞこれまでと同じようにご参加ください。みなさんに再びお会いできることを楽しみにしております。

 

認知行動療法*ケーススタディ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今日の<認知行動療法>では、ケーススタディを実施しました。
提供していただいたケースは、とてもとても身近なテーマ。「このリワークでなかなか挙手して発言できない」でした。

まずはセルフモニタリングで、「あんな想いがある」「こんな想いも出てくる」と思考の部分を見つめてみて、それから全員でその思考を柔らかく広げてみる作業をしてみました。

たった1つのケースの中にも、1つではない、たくさんの考え方のクセが見つかりましたね!

また今日は、その場で挙手をしなかった人達全員に「挙手をしなかったココロの背景」を実況中継していただきました。なかなかない珍しい機会でした。
いろいろな不安は「自分だけかも」ではなく、むしろ「共通センス」みたいなものでしたね。

午後のライフスタイルチェックでは「睡眠」をテーマに話しあったのですが、
今日はその中でも認知行動療法を用いた捉え方・取り組み方をお伝えさせて戴きました。

絶対的な「これは〇、これば×」だけじゃない捉え方をすると、楽に取り組んでいく扉が開かれていったりするものです☆

今日は午前も午後も、行動療法のエッセンスについても触れることになりました。
ちょっとずつ・ちょっとずつです!

メンタルへのヨガ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワークご報告です。

本日のヨガは新型コロナの影響でメンタルバランスがくずれやすい時期なので、たっぷりの呼吸法をとりいれながら、行いました。

ヨガはアーサナ(ポーズ)をとりながら、呼吸を整え、
背骨を動かし神経をゆるめ、自分自身と向き合います。
ゆったりとして静かな時間の流れの中で行うので、
リラックスした気持ちになれるのです。

アーサナの中には、疲労回復やリラックスを目的とするものがあります。
呼吸や瞑想を組み合わせて行うことで、ストレスレベルを下げます。
ヨガの瞑想は自分を客観的にみて心がどんな状態なのか、冷静にみて観察します。
そのため、ヨガはストレスと上手に向き合うための術とも言えるのです。

ヨガをすることで、アーサナだけでなく、呼吸を意識的に使うことを学んでいきます。
ゆったりとした深い呼吸は、副交感神経を優位にさせる効果があり、早い呼吸は交感神経を優位にさせます。
様々な呼吸を組み合わせ、緊張と弛緩を操作することで自律神経のバランスが整いやすくなります。
そのため、ヨガを長期的に続けていくと、ポジティブで安定した心身を保つことができるようになります。

アーサナの引き締めるなどのエクササイズ的な要素に目が行きがちですが、呼吸による自律神経の働きかけや内臓のマッサージ、瞑想による自己の内観など、自分のメンタルバランスを整えるトレーニングなのです。
これがヨガの奥深さです。

アーサナだけを重視するのではなく、呼吸と瞑想にも意識を向けることで、ヨガの本当の効果につながると思います。

働く力を回復しよう-リワークの使い方

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、復職や社会復帰へ向けて「働く力を回復する」ことを、テーマにしてみました。

休職したり、ながく仕事から離れていると、やはりどうしても様々な機能がおやすみモードに入ります。
体調を回復して、日常生活が規則正しく、無理なく過ごせるようになったら、
次は段階をおって、はたらく力を少しずつ回復していきましょう。

そのための、4つの機能とリワークプログラムを関連付けていくことで、自分の課題をみつけ、スキルを身につけることができるようになります。
今日は振り返りの時間がすこし短くなってしまったのですが、丁寧に自分の現在地を書き出すことで、それぞれに課題や目標などを考えていけるようになります。

それぞれの機能とリワークプログラムでの取り組みを連動させて、ご自分なりのプロセスを進めていきましょう。

リワークフォローアップ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

リワークフォローアップは、これから復職される方々の不安や疑問に対して、既に復職された方々が経験を振り返りアドバイスをしたり、復職してから現在までのコンディションを確認したり、みんなで意見を出し合ってフォローしていくグループです。

復職される方からは産業医面談はどのようなものか、何を準備したらよいか、復職後の周囲の人たちとの付き合い方などの質問が出ました。産業医面談は、勤務先や職種によって対応や重要性が異なること、面談時に具体的にできることとできないことを伝えておくと良い、事前にあらゆる質問を想定して答えを用意しておく、再発防止については聞かれることが多いなど、復職された方々の経験を聞くことができました。周囲の人たちには「~してくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝える、できれば距離を取るようにするなどのアドバイスが得られました。

また、復職直後を振り返り、自分が思っているほど動けない、50%くらいの力でよい、無理はせず少し休むなど再発予防策も聞かれました。

話し合いの後、復職される方々からは、復職後の具体的な話が聞けて大変参考になった、復職された方々からは、皆さんが同様のことで悩んでいるのがわかった、認知の歪みに気づいたなどの感想が得られました。

今回は、復職される方々の不安や疑問についてアドバイスが得られる場であると同時に、復職された方々が経験や思いを共有できる場にもなりました。両者にとって実りあるリワークフォローアップにしていきたいと思います。ぜひご参加ください。