ブログ

非主張的自己表現の心理

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワークのご報告です。

本日は、アサーションについて行いました。

アサーションとは、自分も相手も大切にする自己表現のことで、自分の考え、欲求、気持ちなどを率直に、正直に、その場の状況にあった適切な方法で述べることです。自己表現には、非主張的自己表現、攻撃的自己表現、アサーティブな自己表現があります。時と場合、相手等によって、3つの自己表現を使い分けているかと思います。

その中で、本日は非主張的自己表現とつながる心理をとりあげました。人から嫌われたくない、相手と違ったことを言うことで葛藤やもめごとを避けたい・・・等のことがあると思います。

そこで、ご自身の経験を振り返っていただき、アサーティブな自己表現をしたいのに、非主張的自己表現になってしまう場面やその時の気持ち、アサーティブな自己表現を妨げる気持ちや考え方、アサーティブな考え方につながる考え方について分かち合いました。

仕事で相手も忙しそうにしている時に、頼みづらく、自分で全てを行っていたが、相手を気遣いつつもお互いに話し合って納得のいく方法を考えていきたいことや、休日出勤等を頼まれた時に相手に自分の状況を伝えること等、様々なことが挙げられました。

また、何かを伝えることで却って不利益な状況になることが予想される場合等は、非主張的自己表現を選択すること等についても分かち合いました。

コミュニケーションは相手のあることです。常に、選択をしつつ対応をしているものと考えられます。自分の気持ちや状況を鑑みた上で、ご自身のとった選択を大切にしていただきたいと思います。

復職面談の練習 ~コンディション編~

みなさん、こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

「最近、調子どう?」って聞かれても・・・答えにくいですよね。

しかし、復職面談では必ず聞かれる質問です。そこで、今日は普段やっているコンディション・チェックシートを活用した復職面談の練習をしました。

午前中は主治医、産業医、人事や上司がどういうことを知りたいと思っているのか、自分のコンディション(体調)をどのように伝えるか、ポイントを整理しながら振り返ってもらいました。

午後は、午前の振り返りを活かしながら面談のロープレ。頭の中で整理しているのと、それを人に伝えるのは違うということを実感することができました。

作ってよく見せるのではなく、今の自分をありのまま伝えて、自然な形で復職につながっていけるといいですよね。今日はそういった練習を皆さんとすることができました。

 

 

HSPあるある

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワークのご報告です。

今日はHSP(敏感過ぎる人)の傾向が強い場合によく起こるような出来事や概念に取り組んでみました。その中にある「考え方のクセ」を発見し、それをどのように柔らかくし、広げていくかを皆で検討していきました。

HSPの傾向が強い方には、生きづらいと感じている方も多く、物事の「受け取り方」にも開放されていく「のびしろ」がたくさんあったりします。

ちょっとした考え方の違いを自分のココロの引き出しに入れておけるだけで、その積み重ねがやがて大きな違いになっていくようです。

午後の<>では、オーラソーマ🄬を使って自己洞察の時間を過ごしました。

今日も深いお話を聞かせて戴きました☆

心の習慣作り(10月)

みなさん、こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は心の習慣作りというプログラムを行ないました。これはスキーマ療法といって、「今まで生きてくる中で培ってきた心の習慣を見直し、それが生き辛さにつながっているのであれば、手放し、新しい心の習慣を身につけていきましょう」というものです。

これまでの人生をゆっくり丁寧に振り返るので時間がかかるし、時にハードに感じることもあります。このリワークの中でどうやって進めていこうか試行錯誤している感じですが、みなさんの人生に新しい風が吹いて、少しでも楽になったり、少しでも生きやすくなったらいいなと思っています。

今日は、午前中にボディ・スキャンという身体に意識を向ける瞑想、ナレーション・ウォークをしました。そして、納豆ワークで、スキーマを説明しました。午後は、周りとの関係を振り返ってサポート・ネットワークを確認しました。

自分に力をくれたり支えてくれる人を振り返ることで、感謝の気持ちを実感することができたようです。

今日は下準備という感じで、スキーマ療法に入ったわけではありませんが、気づき力、受容力・内省力、対処力が高まるワークになったと思います。少しずつ、これまでの人生を振り返っていきます。

 

 

 

 

疾病理解講座「ストレス」

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワークのご報告です。

本日は疾病理解講座「ストレス」について行いました。

ストレスの代表的な理論として、Selyeが提唱した汎適応症候群とLazarusが提唱した認知に注目するストレス理論についての説明をした後、きょうの健康「命を守るストレス徹底対策『心を今に向ける』」のDVDを鑑賞いたしました。

DVDを観ながら、紹介された瞑想である、呼吸の瞑想や音に耳を澄ます瞑想を行いました。

その後、DVDを観ながら瞑想を行った感想や瞑想を取り入れていきたい場面について、分かち合いました。呼吸の瞑想を就寝前に取り入れていきたい、音の瞑想は音楽を聞きながら、音楽に含まれている音響を区別しながら聞いてみたい、レストラン等で、ある音に耳を傾けてみたい等と様々な意見が出されました。

瞑想を日常の中に取り入れることで、ストレスがたまりにくくなることや、ストレスを感じた時に少し、気持ちを落ち着けるための一助になるかと思います。

生産性をあげるファシリテーション

みなさん、こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は「生産性をあげるファシリテーション」ということで、会社で行なう会議やミーティングの疑似体験をしていただきました。

日本の会議ってだらだら長い割には何が決まったかよくわからない・・・みたいな生産性の低い会議が多い気がするのです。もし、会議を効率よくスムーズに行なうことができたら、長時間労働をいくらか改善させることができるのではないかなと思っています。

ただ、そのためには会社全体の意識改革が必要になってきます。そもそも利用者のみなさんは管理職ではないし、会議でリーダーシップを発揮する必要性が少ない方のほうが多いように思います。それなのになぜ、みなさんにこのプログラムを受けてもらいたいと思ったかというと、効率のいい会議、生産性の高いファシリテーションを体験することによって、そういう会議にしていくためには参加者としてどう参加し、関わっていったらいいかを考えるきっかけづくりがしたかったからです。

つまり、会社や組織というグループの中で、自分の役割や関わりの態度を考えるきっかけづくり、が今回の本当のテーマということになります。

午前中はカウンセラーが説明をしながらデモンストレーション。午後からみなさんにファシリテーター役を体験してもらいました。

議題は「リワークで、遠足に行くならどこがいいか?」

みなさん、午前中の説明だけで初めてとは思えないくらい上手にファシリテーションされていました。また他の利用者の思いがけない反応にもアドリブで答える臨機応変さ。協力し合う雰囲気もとてもよかったです。

みなさんの意見がそのまま形にできるかどうかは分かりませんが、「学びたい」という気持ちが強い人たちが多いようなので、よりよいプログラム作りに役立てていきます。みなさんの話し合ったプロセスと気づきをまとめたものになります。

 

 

 

 

 

 

いまは

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワークのご報告です。

今日は考え方のクセ「過度の一般化」の中から時の概念に関するテーマに取り組んでみました。

苦しい時はたとえ短い時間でも、とても長~く感じられ、メンタルの調子が悪ければ悪いほど、それが永遠に続くような認知に陥ってしまいます。「もう良くならないんじゃないか」「もう復職なんてできないんじゃないか」「もう幸せにはなれないんじゃないか」 … そのドラマから外れていく為の有効は自己ツッコミの方策とコツを検討していきました。

「今は」のタイムスパンは、テーマによって様々な長さがあります。「今は」の力は、俯瞰力にも外在化する力にも繋がっていき、「今ここ」にしっかり着地もできるようになっていきます。

午後の<>は第3週目恒例のアートヒーリングでした。

自分では意識できない「糸口」が絵にはしっかり顕われてくる … 本当に不思議ですね。

自分自身の「コレが一番しっくりくる」感覚。他の誰かの価値観や相場に決して明け渡してはならない、すごく大切にしたい感覚です。そこには如何なるエクスキューズも存在しません。要りませんよ(o^-‘)b  大切な大切な<自己一致>です。 今日もたくさんの気付きの「 あっ!」な瞬間がありました☆

自己表現を楽しむ ~いろんな自己開示~

みなさん、こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

月・木のリワークの中で、月に1回「自己表現を楽しむ」というプログラムを行っています。復職していく上でコミュニケーションにおいてはアサーション=自己主張が大切と言われていますが、自己主張を実際にやるためにはその前の自己表現を楽しむ土壌があったほうがハードルが格段に下がると思います。

今日はその中で自己開示をテーマに行ないました。どんな自己開示をしているのか、相手の自己開示をどう受け止めるのかを振り返りつつ、いろんな自己開示を試してもらいました。

「ジェスチャーをしたほうが表現の幅が広がるし、気持ちが伝わってくる」「そのとき感じたことをそのまま表現したほうが自分には合っている」などいろんな感想や気づきがありました。普段何気なくやっているコミュニケーションも少し意識すると、より楽しくなったり、よりいい関係を築けるようになるかなと思います。

まずはいろんな自己表現をもっともっとみなさんと楽しんでいきたいと思います。

話盛り沢山!リワーク*フォローアップ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワークのご報告です。

今日は付に1度の<リワーク*フォローアップ>を実施しました。

今までで一番多くの方々がご来室下さり、お話もお時間もぎゅうぎゅうでしたが、やはり復職された全ての方のお話をお聴きしたく、今日は時間を延長して、皆さんの「今」を検討しました。

復職されたばかりの方のお話はやはりリアル!落とし穴ポイントも満載でした。

復職された先輩方、同じ落とし穴にひっかかって苦しんだ経験が既にある先輩からの言葉には、さすがの重みがありましたね。「それでも駆り立てられてしまう想い」をなだめていく善きストッパーにこの場所がなればいいなぁ、と思う次第です。

今日は怒涛の展開があった方のお話もあったりと、本当に盛り沢山でした。

次回<リワーク*フォローアップ>は11月10日(土)9:00~です。

午後は午後で、アロマとアートヒーリングで、ギュッと内容の詰まったひと時を過ごしました。

今日はアートヒーリングのデビューを果たした方もいらっしゃいました。

すごく、すごく、大切なココロの一部分をこうして色に載せることができましたね。私は説明をしてくださるお話と表情の中に、これからに向けてとても大切な<一致>を見たような気がしました☆ そして、大切な<一歩>を今日踏み出せたんだな、とも(ღ˘⌣˘ღ)

論理療法~事例を通じて

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワークのご報告です。

本日は、論理療法について行いました。

まず、論理療法の原理について、見直し、ビリーフが感情や行動を生みだすことを確認いたしました。

ビリーフにはイラショナルビリーフとラショナルビリーフがあります。

イラショナルビリーフとは、「ねばならない」「must」といった固定的なもので、ラショナルビリーフとは「好ましい」「better」といった柔軟なものです。

健康的な感情・行動につながるためには、イラショナルビリーフをラショナルビリーフに変えることとなります。その際に、イラショナルビリーフを論理性、経験主義。実用性の観点から見直していくことについて、確認をいたしました。

その後に、ある方が文書で引き継ぎを残さないまま、他部署に異動し、その仕事について、相談者が尋ねるとバカにされるということで悩んでいる人の事例を読み、相談者のビリーフについて、グループで話し合い、ぞの後、全体で分かち合いました。

その中であげられた、イラショナルビリーフとして、相手の負担にならないよう自分で調べなければならない、自分は仕事ができない人間だ、きちんと引き継ぎをすべきだ、引き継ぎをしないことは許せない、今の状況には耐えられない等と様々な想定されるイラショナルビリーフを分かち合いました。また、この相談者のラショナルな面として、この方と接する際に割り切ることを選択肢に入れていることや周囲に相談をしている点等が挙げられました。

本事例に限らず、思いやりのない言葉で返答する人は夜の中にいらっしゃると思います。そのような方と接する際に抱きたいビリーフや取りたい行動等について、分かち合いました。相手はかわいそうな人だと考えること、割り切ること、上司等第三者に入ってもらうこと、自分の限界の線を最初から決めておくこと等、様々な意見等が出されました。

自分にとって、ストレスフルな方と接する際の心構えについて、考えておくことで、そのような人と接する際に、ストレスフルではあるものの、今までよりは少し心が楽になることもあるかと思います。

20181012110047