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見限る勇気-大切なこと、捨てること

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月の月曜日は、「私を知って働き方を考える」。
働いてきた今だからこそ、もう一度、自己分析してみようと思います。
キャリアを様々な面から見直すことで、今までのしんどさが何だったのか、どうしたら持続可能に働いていけるのか、考えていきます。

今日は、「大切なことを大切にできていますか?」とうい問いかけから始まりました。
大切な事が何か分かっていなければ、大切にしようがありません。
そして、そこに時間とエネルギーをさかなければ、結局、大切にはできないのではないでしょうか?

今日は、「キャリア・アンカー」と「時間の構造化」という2つのキーワードから、この問いを考えてみました。

キャリア・アンカーは「人生の碇」という意味です。
自分が大切にしたいと思うのは、結構意外なことだったりもして、戸惑いや驚きもあったようです。
さらに、その大事なことにそって、時間を使えているか、振り返ってみました。
となると、優先順位をつけていくことも必要ですね。

大切な事、望む事、そればかりで時間を使えないし、環境がそれを許さないことも、現実にはあるでしょう。
それなら、望まない事や大事ではないことを強いられる環境を、できるだけ避けていくことも大切です。

どんなことでも、何が起こっているのか、気づくことから始まります。
自分の中にやっと芽生えた違和感、困り感、大事にしていきましょう。
何が嫌なのかわかれば、あとは、そうでない行動を選び取る(だけ)です!

来月の月曜日は、再発予防について具体化していきます。
ストレス源がどんなことだったかわかったら、自分なりの対処や、環境への働きかけを考えていきましょう。
持続可能な働き方のために、考えていきましょう!

★4月27日の卒業発表はありません★

リワークプログラムよりご案内です。

4月27日(木)の午後は、卒業発表は行いません。
午後のプログラムは個別フォローアップのみになります。

よろしくお願いします。

職場と発達障害

今日のリワークは『職場と発達障害』です。

発達障害の当事者と職場の人の双方の立場から、その対応を考えました。

「明確で具体的な指示をする」「話ことばだけでなく、書いて説明する」など、発達障害への配慮や工夫は、そのまま他の人にも良い影響を与えることになります。

自身や身近な人の中に発達障害の人がいるので今回の学びを生かしていきたいとの感想がありました。

 

午後は与えられたテーマに沿って深く語り合ってもらいましたが、その際に自身のコミュニケーションの練習だという意識をもって臨んでもらいました。今回は「相手の話を否定しない」「相手に興味を持って掘り下げる」など話の聞き方を意識してもらいました。

テーマはいくつかあり、それを選ぶところから話し合います。

今回はまず、「幸福」をテーマに進めていきました。自分にとっての幸せな時間だったり、幸せの基準だったり、最近あった幸せな瞬間だったり、思いついたことを話していきました。

次はお金について話しました。お金については他者と話をすることが殆どないとの声もあり、新鮮だったようです。

自分にとってのお金とは?今後の人生設計などにも影響してくるため皆で真剣に話をしました。

 

金曜日のグループワークやチームワークでは、楽しんで話し合いができるような題材を用意しています。

みなさん、ぜひご参加くださいね!

アサーティブに伝える-やってみました!

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、今月取り組んできた、アサーションのテーマの総仕上げでした。
アサーティブな表現の仕方のポイントを理解し、具体的な場面を設定してセリフを考えてみました。

チェックリストをつけてみると、アサーティブであることに苦手な思いをする場面も、人それぞれのようです。
日常会話にも、問題解決にも、アサーティブなコミュニケーションは役に立ちます。

後半では、診察や職場など、具体的な場面を設定して、自分が伝えたいことをどうやって伝えればよいのか、あれこれ考えてみました。
いつものパターンだったらすんなり出てくるんだけど、、、
アサーティブとなると、どういう伝え方が良いのだろう?
小グループで話し合ってみると様々な視点からのアイディアがでてきました。

実際にセリフもできたら、相手役をたててロールプレイング(実演)です!
グループごとに、様々な伝え方、表現方法などがでてきて、思わず驚いたり、笑ってしまうことも。
皆さんが経験するような場面だったのか、さすがのリアリティ!

実際にやってみると頭で考えるだけより、もっと難しいものだと実感したり。
日頃の自分とはだいぶ違うスタイルだと改めて思ったり。

たしかに、簡単には身につかないものかもしれません。
それでも、自分の尊厳を守れるのは自分しかいません。
相手の事情を考えていけば、自分の事情も伝えやすくなるはず。
自分のことを率直に伝える。少しずつ、トライしていきましょう。

来月は、さらに発展して「相手に振り回されない」コミュニケーションを考えましょう。
コミュニケーションの主体を自分に取り戻す!これがめざすところです!

★4月のプログラム

 

リワーク・デイケア プログラムカレンダー(PDF)

*ご利用にあたり、初回/再開の前に診察にて事前確認が必要です(詳しくは受付まで)
*状況によりプログラムを変更する場合がございます。予めご了承願います。
*10:20までに入室された方にはお弁当がご用意できます。

 

【 プログラムご案内】

リワーク部門)

月曜: 復職・キャリア・セルフケアプログラムなど
復職準備

火曜: 自己洞察ワーク・ソーシャルスキルアップ・ヨガなど
自己洞察ワークソーシャルスキルアップヨガ

水曜: 認知行動療法・個別プログラムなど
認知行動療法<個別集中ワーク> ★ 詳細&FAQ ★(ブログ)

木曜: コミュニケーション・個別フォローアップなど
コミュニケーション

金曜: グループワーク・復職支援・各種心理療法・ライフスタイルなど
実践チームワーク・グループワーク・復職支援

土曜: リワークフォローアップ
第1土曜:不眠の認知行動療法…睡眠に関する考え方や行動を見直すことで、睡眠を根本から見直し、不眠の改善を図ります。個人の特性を知り、ご自分に合った睡眠パターンを見つけていきます。
第2土曜:えじり心理師と語らうなんでもトークグループ…リワークで話しきれないこと、日常的なことなのだけど気持ちを吐き出したい、近況を話して「今の自分」のテーマを確認したい … なんでもOKのフリートークです。ゆったり語らっていきましょう。(聴いてるだけのご参加もOKです)

想像と現実の区別が意外とついてない

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では
アクセプタンス&コミットメントセラピー に取り組んでいきました。

その中でも皆さんの辛さにとても繋がっている
「フュージョン」について多くの時間を割いて検討しました。

不安なことがあったりすると、
私達の頭の中ではどんどんその先の展開がシナリオのように想像されていきますよね。
「想像」なのだか「創造」なのだか曖昧な中でそれらが

イメージの世界(頭の中の世界)なのか
事実・現実なのか

がぐっちゃぐちゃになってきてしまうことが往々にしてあります。

ぐるぐる思考が長くなるほど、
イメージ(想像)にさまざまな「尾ひれ背びれ」が「さもありなん」みたいな感じで
くっついてくるのですが・・・ソコがくせもの。

その「尾ひれ背びれ」の部分は本当に事実なのかな・・・?
不安イメージと事実を区別していく「最初の一歩」を
本日は皆さんに体感していただけたご様子でした。

「なんとかしよう」と思いすぎて、ますます辛くなってしまうのは
きついですよね。

来週はぐるぐる思考に振り回されず、
不安やぐるぐる思考を小脇に抱えながらも動いていけるようにする
10個以上のメソッドをご紹介していきます。
今の自分にとって一番やりやすい、味方につけやすい方法は何でしょうね?

来週も自分のメンタルサポートの引き出しをしっかり増やしていきましょう。

自然体と強み

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では
リフレーミングについて取り組みました。

水がコップに半分 も  入っている
水がコップに半分 しか 入っていない

どう表現するかで印象が変わっていく、受け取り方が変わっていく
…という話はみなさんもどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。

ポジティブに捉えれば良い、という問題ではなくて
バランスをいかにとれた捉え方にしていくか、が大切ではありますが、

本日は、自分自身の「なんだかなぁ」な部分に焦点を当てて
そこにある「もう1つの側面」に気付いていきました。

いかに自分自身を1つの側面だけを切り取ってジャッジしていたか
みなさん認識できましたね。

リワークフォローアップ

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

リワークフォローアップは、これから復職される方の疑問や不安に対して、既に復職された方がアドバイスをしたり、復職後のコンディションや働き方を確認したり、みんなで意見を出してフォローし合う時間です。

今日は、職場の同僚の抜けてしまうところや、片付けられないことにイラっとしてしまう、どうしたらよいかという相談がありました。

どのようにバウンダリーを引けばいいのか?

本人は困っていないけれど、実は周りが困っている。今までは周りがフォローしていたけれど、人手が少なくなりフォローしきれなくなってきた。事故に繋がるのではないかと不安になる。

それに対して、相手のできていないところを責めたり、直すように言うのではなく、「自分が困っている、不安になってしまうので、~してください」と相手ではなく、自分を主語にして伝えてはどうかと提案がありました。アサーションを使った伝え方が役に立ちそうです。

みなさんと話すうちに、上司に相談したとき、上司の返答に違和感を覚えた。そこにモヤっとしていることが分かりました。上司の役割の見直しや、自分がどうにかしなくてはいけないと背負い過ぎないようにすることが大切だと気づきました。

話題提供者は、みなさんに相談して自分の中で問題を整理できたとおっしゃっていました。

また、似たような出来事があり共有できて少しすっきりした、自分のことに置き換えて聞いてみて状況分析と今後の対応方法を整理できたという方もいらっしゃいました。

一人で考えているとグルグル思考に陥りがちですが、みなさんで意見を出し合うと、様々な視点から問題を捉えられて、状況を整理できます。

一人で悩まず、ぜひリワークフォローアップに参加してみてください。

ライティングセラピー★皆の答えを予測しよう

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

午前の「心理療法」では、ライティングセラピーを体験して自己の考えや思いを振り返りました。ある物語を想定した中で、知人や友人、家族など、好きな人を相手に選んで手紙を書いてもらいました。

普段は言えない本音や願望、感謝の思いなどが次々に出てきて、心にある本音を少しずつかたちにすること、言えなかった感謝の言葉を伝えることなどの大切さについて振り返ることができました。

 

また、未来から自分に向けての手紙もかきましたが、今の自身に対するアドバイスやアイディア、励ましなどが多く、勇気づけられた人も多かったようです。

 

午後の「皆の答えを予測しよう!」では、グループに分かれ、お題から連想される答えをひとり一人が発表していきました。

例えば「夏の食べ物と言えば?」  「スイカ」、「かき氷」、「冷そうめん」などいろいろとありますが、この時、他のメンバーがどんな答えを出すか予測して、自分の答えを出していきます。

全員が同じ答えになるか否かで、一喜一憂する皆の表情が印象的でした。

 

金曜日のグループワークやチームワークでは、楽しんで話し合いができるような題材を用意しています。

みなさん、ぜひご参加くださいね!

思わずとった行動が次の辛さを連れてくる

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、
「うつと不安の統一プロトコル」より「感情回避と感情不安行動」について理解を深めました。

ストレスを感じる場面に遭遇すると、嫌な気持ちになりたくないばかりに思わずとってしまっている行動が次のストレス場面を引き起こす…。
想像しただけでうんざりですよね。

大酒を飲む、Youtubeを延々と見てしまう、などの行動は「分かりやすい」のですが、
意外と「ええ?これもなの!?」というような行動も実は落とし穴だったりするのです。

本日は実際に最近自分の身に起こった出来事を通して、
ついついとった行動は客観的に長期的には自分を助けるのだろうか/苦しくさせるのだろうか
感情駆動行動のありかた見つめてみました。

私達の感情はそれぞれに大切な意味(メッセージ)があります。
ただし正確さよりも速さを重要視する火災報知器や緊急地震速報のように
実は「誤作動」をよく起こします。

事実とはちょっと違っても
誤作動は私達をすごい勢いで振り回すのですね。

感情と現実、どこかに小さなギャップがないかな?
ふと立ち止まって探してみる感覚をちょっとずつ育てていきましょうね。