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思わずとった行動が次の辛さを連れてくる

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、
「うつと不安の統一プロトコル」より「感情回避と感情不安行動」について理解を深めました。

ストレスを感じる場面に遭遇すると、嫌な気持ちになりたくないばかりに思わずとってしまっている行動が次のストレス場面を引き起こす…。
想像しただけでうんざりですよね。

大酒を飲む、Youtubeを延々と見てしまう、などの行動は「分かりやすい」のですが、
意外と「ええ?これもなの!?」というような行動も実は落とし穴だったりするのです。

本日は実際に最近自分の身に起こった出来事を通して、
ついついとった行動は客観的に長期的には自分を助けるのだろうか/苦しくさせるのだろうか
感情駆動行動のありかた見つめてみました。

私達の感情はそれぞれに大切な意味(メッセージ)があります。
ただし正確さよりも速さを重要視する火災報知器や緊急地震速報のように
実は「誤作動」をよく起こします。

事実とはちょっと違っても
誤作動は私達をすごい勢いで振り回すのですね。

感情と現実、どこかに小さなギャップがないかな?
ふと立ち止まって探してみる感覚をちょっとずつ育てていきましょうね。

価値観ワーク

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では
自分の価値観について見つめました。

人生、お仕事、パートナーシップ、お引越し、友達づきあい、趣味。。。
そのテーマにおいて何を自分は大切だと思っているのかを「見える化」させて
自分自身を俯瞰してみました。

「昔は確かに大切だと思っていたけど、今はそんなに大切ではなかったのに
ずーーっと頭の中で更新されないままになっていたのだな」

「職場で満たされているのは価値観ランキングで下~の方にあるものばかり。
だからストレスが強かったのだと分かった。」

「上位にきたものの共通点に気づいた。
どうして自分がこの道を進んできたか、自分で自分のことをやっと理解できた。」

などなど、たくさんの気づきがあったご様子です。

どうしても目先の事に一生懸命になりすぎてしまうと
自分が大切に思う、幸せに感じる本当の軸からズレていっても気づけなかったしてしまいます。

人生が進んでいくにつれて自然に変わっていく価値観
ずっと変わる事のない価値観

どちらの価値観とも向き合えることで
今の自分を、今の時間を、より大切にできるといいですね。

「働き方」をどうする?

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

4月の月曜日は、キャリアをテーマにしています。
「働く」ことでいろいろな経験を積んできた今だからこそ、改めて「働き方」を考えてみたいと思います。
これまでの働き方や環境との間に「ミスマッチ」がなかったでしょうか?
もしあったなら、それをどうやって減らしていけるでしょうか?

今日は、前半と後半で2つのワークに取り組みました。
前半は、RIASECの六角形モデルを使って、興味や関心をキャリアとつなげて考えてみました。
今までの仕事と方向性が違った人、それなりあっていた人、皆さんそれぞれ発見がありました。
興味が持てない仕事を任されていたことにあらためて気づき、ストレス源をどうしようかと考えたり。

後半は、「計画された偶然性」というキーワードで、自分のみに起こった偶然の出来事をどううけとめていくか、振り返ってみました。
むずかしい~という声も聞かれましたが、考えてみれば、今、このリワークに通っている事も偶然の産物ですね。
さらっと流してしまう出来事の一つ一つも、どう意識を向けるかで、人生の中での意味づけはまったく違ってきます。

どうしたって、「働くこと」を避けられない私達です。
ならば、働き続けるプロセスを、少しでも楽しめるようにしたいものですね。

来週は、「強み」発見プログラムです!
当たり前にやっていること、改めて見直してみましょう。

月に1度のなんでもとーく

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークデイケアのご報告です。

本日は月に1土の<なんでもとーく>を実施しました。
いま自分が想っていることをただ語るだけでなく、集った皆さんに質問することもできる機会です。
「・・・・・な時、皆さんはどうですか? どうでしたか?」

今回のご質問にもたくさんの気付きがありましたね。
自分が発した質問ではないお話、
自分とは関係ないテーマであっても
今の自分にも使えるこの日一番の栄養になる知恵やフレーズがあったりするのも不思議です。

本日は卒業生:リワーク現役=2:1の割合でした。
職場に復帰しているからこそのリアルなお話、なまなましいお話は
平日プログラムにはない盛り上がりが新鮮ですよね。

その一方で、ぜ~んぜん仕事とは関係ない話もまた、
「生活、人生をやってる」をリアルに実感できて、地に足つく感じを育ててくれるなと感じた本日でした。

パーソナリティ障害★物語の感想を語ろう

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

午前中はパーソナリティ障害について学び、他者理解を深めました。

パーソナリティ障害とは、本人が大きな苦痛を感じたり、思考や対人関係などが日常的に支障をきたしたりしていて、なおかつそれが長期的、全般的にみられる人のことです。

いくつか種類はありますが、共通して言えるのが「自分へのこだわり」と「傷つきやすさ」といわれています。

「パーソナリティ障害の種類の多さにびっくりした」「相手との程よい距離感を探っていくために知識は必要だと感じた」などの感想がありました。

 

午後のグループワークは、ひとつの物語を読んで、その物語の感想を語ってもらいました。

最初に物語を聞いたときにどんな気持ちになったか、なぜそのような気持ちになったのか、その物語に隠されているメッセージは何かなどを考えてもらいました。

今日は、話し合いの際に相手の話を受容的に聞くことを意識してもらいました。

「アサーション」ってなんですか?

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

★ 4月から、コミュニケーションは水曜から木曜にお引越ししました ★

4月の木曜日は、一か月かけて「アサーション」に取り組んでいきます。

「アサーション」は日本語にするのがなかなか難しい言葉なのですが、「さわやかな自己表現」とも呼ばれています。
自分のことも、相手のことも犠牲にせず、お互いを尊重しあって関係をはぐくむのに大切な視点です。

今日は、自分のコミュニケーションの特徴を知ることから始めました。
振り返ってみると、非主張的なスタイルや攻撃的なスタイルをとることが多い方もいるようです。
どうしてそうなってしまうのでしょうか?

実は、アサーティブであることで、問題や悩みがなくなるわけではなりません。
率直なやりとりは葛藤を引き起こすこともあります。
その葛藤をさけて黙ってしまうのではなく、お互いが納得できるやりとりの積み重ねが、気持ちの良い関係づくりにつながります。

後半は、そんなやりとりを試してみよう!ということでグループワークをやってみました。
「人生で大切にしていること」をテーマに、お互いに大切なものを伝え合い、合意を目指して話し合ってみました。
最初は少し硬かったやりとりでしたが、最後はお互いにスッキリした笑顔で和やかな振り返りにつながっていました。

日頃の自分の、あるいは周囲のコミュニケーションを振り返ってみると、アサーティブであることは結構難しいことも実感します。
それでも、今日感じられた「いい感じ」は、アサーションへの動機づけにつながることでしょう。

まず、自分を大切にすることからアサーションは始まります。
次回は、自分が伝えたい内容がアサーティブでなければ、アサーティブに伝えることは当然できませんよね。
来週は、まず、考え方を整えていきましょう!

CBT*ソクラテスよ降臨せよ!

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、ソクラテス質問法を使って
自分自身にツッコミを入れていく→ ストレスの中で固くなってしまった思考を柔らかくしていきました。

空気のように当たり前だと思っていたことが
意外や意外、必ずしもそうでない「かも」と風穴が開いていく瞬間を感じていけたのは何よりです。

ちょっとした質問のコツが考え方の幅を広げていきますね。

本日は「確証バイアス」についても触れていきましたが
このカラクリを知っていると、自分自身へのツッコミも軽やかにできるようになるようです。

今の自分にとって最も使いやすいフレーズから
身に着けていけるといいですね。

3人のメンター

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。
本日の<自己洞察ワーク>では
「3人のメンター」と題して、自分の心を支える3つの存在を通して
自分の軸に触れていきました。

メンターはなにも生きた人間である必要は全くありません。
映画の主人公でも、動物でも自然でも
メンター選びのポイントさえ押さえていれば何でもOKなのです。

自分の深く大切な部分と繋がれた時
涙が流れるのはとても自然なことです。

自分でシナリオを作らない・沸き上がるままをキャッチすることを
初めて体験された方もいらっしゃいました。

いつもとは「使う部分」がちょっと違ったワークでした。

4月のアクションプランをたてよう!

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、4月のスタートということで、今月のアクションプランを考えました。
毎月のスタートにやっているプログラムですが、自分の現状を把握して、復職や復職、社会復帰にむけて、リハビリの計画をたてるためには大切なステップです。

月一回、「復職準備チェックリスト」を使って、自分のコンディションの変化をつかんでいきます。
これが、現在地、ですね。
そのうえで、自分が復職直前にこうなっていたいという状態をイメージすると、その間を埋めるのがリハビリになります。

先月も今月も、、復職間近の方々も、比較的多くいらっしゃいます。
そうなると、復職を意識して、緊張したり、不安が増したり、いろいろと考えてしまうもの。
そういうときこそ、チェックリストで現在地をみえるようにして、何をするか、具体的に絞り込んでいくと効果的です。

その上で、個別フォローアップでは、皆さんが今、困ったり、もやもやしたり、解決したいことをマンツーマンでゆっくり話します。
その場では答えは出なくても、話していくとほっとしたり、整理できたり。
次にやることがクリアになるのも、よいところですね!

今月の月曜日は「キャリア」のプログラムです。
様々な面から、自分の働き方、仕事とのつきあい方を見直してみましょう!
しばらく働いてみた今だからこそ、実感できることがあるかもしれません。
これからの「持続可能な」働き方を考えていきましょう。

土曜講座 アドラー心理学 ~生きやすくなるヒント~

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

今回の「土曜講座」は、〝アドラー心理学 生きやすくなるヒント“ でした。

ここ数年、アドラー心理学は、ビジネスや教育、様々な分野で話題となっているので、アドラーの名前を聞いたことがある方も多いでしょう。

アドラーは、「対人関係の中にこそ人間の悩みはある」と言い、良好な人間関係を築くための心理療法に焦点を当てました。

私たちは社会生活を営んでおり、人との関わりは避けて通れません。人間関係の中で、考え方の違い、競争、摩擦、嫉妬などに直面している現代人に、アドラー心理学は生きやすくなるヒントを与えてくれます。

今日は、たくさんあるアドラーの考え方の中で、特に、自分や相手に対する「勇気づけ」と、誰もが抱いている「劣等感」について学びました。

「勇気づけ」のコツの1つである「ダメ出し」ではなく「ヨイ出し」をしようという考え方をご紹介すると、みなさんから「なるほど~」「ダメ出しは得意だけど、ヨイ出しはしたことがなかった」「ぜひしてみたい」と目から鱗の様子でした。

また、「劣等感」は誰もが持っているもので、それ自体は問題ではなく、どう対応していくかが大切で、少しずつ無理せずに劣等感を和らげていく方法を学びました。

劣等感を受け入れて少しずつ自分を変えていきたい、自分の良いところをもっと認めて勇気づけをしたい、という感想が多く聞かれました。

アドラーは、人間関係をより良くしたり、生きやすくなるヒントを、まだまだたくさん残してくれています。とても2時間では足りなかったので、またの機会にご紹介します。次回もぜひご参加ください。