ブログ

作ったドラマにいかに気付くか?

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今週と来週の<認知行動療法>では
ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)に取り組むことで
ぐるぐる思考に支配されない・モヤモヤを上手に泳がせながら、
自分が本当に大切なことをやっていけるようになれることを目指します。

まず、私達の思考は実は100%に気付けている訳ではないし、
それが事実とも限らない事を学びました。

私達は、事実の中で生きているのではなくて、
自分が「受け止めた(解釈の)世界」の中で生きているのですね。
100%事実なようで、実は巧みに作り上げた頭の中のイリュージョンの世界なのです。

いかに普段私達はそのイリュージョンに囚われているかに気付けた方々が
今回もたくさんいらっしゃったご様子でした。

・休職直前なんてまさにこの状態だったんだ
・人の言葉を素直に受け取れてこなかったカラクリに気付けた
・「沼のはなし」が自分に重なって涙出そうになった/胸が熱くなった/ギュっとなった
・今までいかに力んでいたかに気がついた
・ハッとした

など。などなどなどなど … さまざまな気付きがあったご様子です。

次回は、現実と脳内ドラマのイリュージョンがごっちゃになってしまう「フュージョン」から
どう抜け出していくか、いろいろなパターンの方法に触れながら、
今の自分のベストを見つめていきましょう。

不安とのつきあい方

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

暑い暑い夏休みも明けて、一週間ぶりのリワークでした。
思い思いの時間を過ごして、リフレッシュした人、少しコンディションを崩した人。
今日からまた、少しずつペースを取り戻していきましょう。

今月の水曜日は「感情」をテーマに取り組んでいます。
今日は「不安」、よく似た感情の「恐れ」をテーマにしました。

どちらもつらい感情ですが、人間にとってどうしても生まれてしまう根源的な感情のひとつです。

まずは、自分が不安や恐れを感じたときの経験から、どんな反応をしていたかじっくり振り返りました。
この不安のサインに気づくこと。不安に向き合うために、まず最初のステップです。
人によって、ドキドキしたり、イライラしたり、汗が出てきたり、わかりやすいサインはそれぞれでした。

不安は、日ごろから感じやすいもの。
だからこそ、やっかいだと思っている方がほとんどでした。
手に負えない不安は、手に負えない期待とつりあっているものです。
自分が何を期待しているのか、その結果、何を不安に感じているのか。
相手がわからないからこそ、もやもやを抱え続けているのかもしれません。

感情はつきあい方を工夫していけば、自分が本当に感じていることや望んでいることを教えてくれます。
無視しないで、その存在をうけとめることで、少しずつ、つきあいかたもみえていくことでしょう。

来週は、これまたやっかいに思いがちな感情の一つ「怒り」について理解をしていきましょう。
まずは自分が「怒っている」ことを素直にわかることから、スタートです。

ココロの栄養ことば

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、「ココロの栄養ことば」を集めていきました。
自分自身の人生のタイムラインをゆっくりゆっくり歩きながら、
実際の人から、大好きなアニメから、曲の歌詞から
出逢ってきた・受け取ってきた自分のココロを支えることば達を
この機会に丁寧に拾っていきました。

自分を支えてきたのは
響きが美しい言葉だけとは限らない。

おあつらえ向きな格言やことわざじゃ
ピンとこなかったり、信用できなかったり、違和感だったりしていたけれど、

自分の記憶から出ていた言葉は、
何よりの自分の軸になっていたりもしましたね。

今日のワークで「自己一致」ができた方々もいらっしゃったご様子。
自分が自分でOKなんだの感覚も大切にしていきたいですね。

再発予防-繰り返さないために

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

8月の月曜日は、復職準備として「再発予防」のためにできること考えています。
今後へ向けて、そして復職・社会復帰のためにも、一番の重要ポイントです!
まず気づく。そして対処のレパートリーを広げる。これを意識していきましょう。

最初の今日は、「シグナルとメンテナンス」をキーワードにして、まずはケアのためのきっかけを探していきました。

自分の日頃のコンディションを意識すると、それぞれ違ったサインやきっかけに気づきました。

皆さんに、自分なりにみつけられたサインを教えていただいたのですが、今日は、とってもリアルなサインがあがりました!
あがりすぎでも、落ちている時でも、同じような行動のサインがある人もいるようです。
人によっては、同じサインが違うコンディションを示していることも。

何がストレス源になり、それによってどんな反応が出るかは、本当に人によって違います。
だからこそ、自分なりのサイン、つかんでおくことが大事なのです。

リワークでは、毎日、各自が来た時と帰りのコンディションをチェックしています。
その積み重ねが「日頃の自分」「いつもの自分」を感じることにつながり、
そのいつもの自分とちょっと違うサインへの感度を高めることになるのです。

夏休み明けの再来週は、ストレス対処のなかでも、周囲の資源を活用すること、サポートについて考えましょう。
復職前のポイントも、共有していきます!

土曜講座 リフレーミング

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

今回の「土曜講座」は、物事の捉え方(枠組み/フレーム)と変えて、別の視点を持つ「リフレーミング」です。

短所や欠点だと思うことでも、別の枠組みで捉え直すと、長所や利点、プラスの面が見えてきます。

リフレーミングとは、表面的にネガティブな言葉を、ポジティブな言葉に変えることではありません。

違う立場に立って、理解して共感する、枠組みを変えて感じ方も変えることによって、自分の気持ちや行動に変化が現れます。

リフレーミングの方法を紹介しながら、様々な場面を想定して、行き詰った状態の解決策を考えました。

一人で考えていると悶々としてしまいますが、他者からのアイディアを聞くと、「そんな風に考えられなかった!」「それいいね!」と、自分では思いつかなかった意見がたくさん出て、視野が広がりました。

みなさんからの感想は、

・今までのイメージや落ち込むような言葉を、明るくなる、楽しい気持ちになるよう選んでいくと、気持ちも一緒に変えていく感覚が体験できてよかった。

・言葉だけではなく、物事の成り立ちを、フレームを組み直して捉え直すことが分かった。覚えて使っていきたい。

・困ったときだけでなく、日頃から練習して意識づけたい。

・リフレーミングもトレーニングということなので、柔軟な考え方ができるようになりたい。

などでした。

日常生活でも、リフレーミングを意識して、気持ちを楽にしていきましょう!

依存症★皆の答えを予測しよう

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。
午前の疾病理解では、依存症について理解を深めました。
依存症を簡単に表現すると“特定の何かに心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になること”です。
物質や行為、人間関係など様々な種類がありますが、自分の意志でやめることが困難なため、ますます自責の念にとらわれ、その結果、依存行為が増えるという負のスパイラルにはまっていきます。
「依存と依存症の違いが分かった」、「自分は物質や行為に依存することはなさそうだが人間関係に依存しやすいかもしれない」などの感想がありました。

午後のグループワークは「皆の答えを予測しよう」でした。
3つのグループに分かれ、お題から連想される答えをひとり一人が発表していきました。
例えば「夏の食べ物と言えば?」  「スイカ」、「かき氷」、「冷そうめん」などいろいろとありますが、この時、他のメンバーがどんな答えを出すか予測して、自分の答えを出していきます。
「日本のアニメといえば?」「日本の女性歌手は?」などでは年代によって常識もかわり、そうしたギャップを知る事ができたようです。
全員が同じ答えになるか否かで、一喜一憂する皆の表情が印象的でした。
最後には、それぞれのグループから、他の2つのグループに向けてお題を出して、人、年齢、性別などによって一般的な感覚が違うということが見えてきたようでした。

グループワークは、“まずは自分の考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関わりに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

※金曜のグループワークは人数によって内容を変更する場合がございます。

実は不確かな感情のモト

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、感情回避と感情駆動行動について取り組みました。

なにか不安や嫌な気持ちがあった時、
それをなくそう、何とかしようと思わずとっている行動が
目先の「ほっ」にはなってはいても、長い目で見ると、
それがストレスを維持・状況を更に悪化させている要因になってしまっていたりすることって
実はとても多いのですね。

・感情回避と強化のために「自分の気持ちが分からない」になっていたことに気付けた
・今まで回避行動をし過ぎていたから、かえって辛くなっていた事を客観的に気付けた
・休職前の状態に照らし合わせて「まさにコレ」と振り返ることができた
・自分の頑張るは、恐怖から来てただけだったことに気付けた
・感情回避から自分を「演じていた」ことに気付けた

などなど、本当にたくさんの気付きがあったご様子でした。

ああ、これって … !!
気付いちゃった時には本当にびっくりしてしまいますよね。

実はネガティブな感情って火災報知器みたい。

無理矢理止めようとしなくても、
コレって報知器モードかも?と、まずは気付くことからトライしてみましょうね。

感情が伝えてくれること

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月から「感情」をテーマに、約2か月かけて取り組んでいきます。
最初にきいてみると「感情ってよくわからない」「感情ってやっかいなもの」という方々がほとんど!
確かにね、得体のしれないものはやっかいなものです。
いかに、皆さんが感情とのつきあい方に、日ごろから苦慮されているか。よくわかりました。
これから2か月かけて、ゆっくり、自分と感情との距離をちぢめていきましょう!
仲良くできれば、こんなに頼もしい相棒はいません。

スタートアップの今日は、前半で体を使ったワークをして、後半は感情とのつきあい方をテーマにしたグループワークでした。

自分の体の中にある、なんとなくの「感じ」。
これをきちんとこころの声=感情のたねとして感じてあげる。
その上で名前をつけて、そっとかかえてあげる。
それだけでも、だいぶ私たちのこころは整理がつくようです。

そんな導入をした後で、後半は具体的な感情を1つづつ取り上げて、そのとき、どんな行動をするか?
グループでブレーンストーミングしてみました。

いろいろな感情がありますが”恥ずかしい”と”不安”があがりました。
その感情を持っているとき、人はどんな風に行動すると思いますか?
今までの経験や知識などを総動員してアイディアを広げていきました。

やはり、みんなでアイディアを出し合ってみると、思いもかけなかった行動がでてくるようです。
今回は、抱え続けるのがなかなかしんどいかんじょうだったこともあってか、
「ネタにする」といった視点を変える=枠組みを変えるやり方もでていたのが印象的でした。

来週は、その「不安」について、もう少し詳しくみていきましょう。
不安が私たちに何を伝えようとしているのか、うけとってみたいと思います。

3人のメンター

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、
自分自身のココロを支える「メンター」として3つの存在をキャッチしていきました。

メンターはなにも「お互い知っている生きている人間」である必要はありませんでしたね。
  

自分のココロが寛いでゆだねられる存在ならどんな存在でもOKでした。

メンターとはいえ、出てくる言葉と感覚は、
自分自身の内側から。

いつもの感覚では気付けなかった自分の本当の気持ちを思い出せた方も
本日は複数いらっしゃったご様子でした。

それがとても大切なものであればあるほど、
自然と涙が出ちゃうのも、このワーク「あるある」です。

愛着障害★自己開示と受容

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。
午前の疾病理解では、愛着障害について理解を深めました。
愛着障害とは、何らかの理由で養育者と子どもの間で愛着が形成されず、子どもの情緒や行動、対人関係に問題が生じる状態のことです。
そのような愛着の課題を残したまま大人になった時に「いつも人の目を気にし過ぎてしまう」「人との距離感がつかめない」「どこか本気になれず冷めている」などなど、多くの生きづらさを感じる人がいます。
今回は、その背景や困り感、特徴、克服ポイントについて理解を深めました。

午後のグループワークは「自己開示と受容」でした。
今回は、相手の話を受容的に聴くことに重点を置いて、頷いたり開かれた質問をしてみたり、相手に話を真剣に聞いていると分かるようにすることを意識して話をしてもらいました。
「暗い話で終わらないように工夫してみた」 「人に話したことでスッキリした」 などの感想がありました。

グループワークは、“まずは自分の考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関わりに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

※金曜のグループワークは人数によって内容を変更する場合がございます。