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5月の振り返りと個別フォローアップ

こんにちは。
南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、5月最後の月曜日。今月の振り返りをしました。
久しぶりに小グループに分かれず、全員でシェアの時間をもってみました。
お互いの話に興味をもって話題が広がったり、少し違った方向に展開したり、笑ったり、感心したり。
お話の仕方にも話題の選び方にも個性がでて、楽しい時間になりました。

皆さんが1つ1つ、実際に行動してみた実感が、いろいろなかたちでシェアされるのがこの振り返りの時間です。
毎月感じることではあるのですが、試行錯誤がそれぞれの蓄積になり、それがまた皆さんに広がっていくのがわかります。

後半は個別フォローアップでした。
自分が考えていること、困っていること、なんだかまとまらないこと。
誰かを目の前にして言葉にするだけで、絡まった糸が少しずつほどけてくる感触があるようです。
話題は決まっていなくても、話がまとまっていなくても大丈夫。
気軽に利用してください。

来週の月曜日からは、みなさん自身のリハビリのポイントを探していきましょう!
体調を崩してしまった原因はなんだろう?
自分にとっては何がストレスになったんだろう?
実は人それぞれまったく違うのです。
まずは、自分の経緯をよく知るところから。
一か月かけてゆっくり取り組みます。

幸せ体質になろう☆無人島に漂着したら

今日のリワークは『しあわせ体質になろう』です。

自分の口癖で思考が軽やかになっていくこと、日々の小さなしあわせに気づくこと、しあわせに気づいたら感謝を伝えること、不幸だと思われる出来事を不幸のまま放置しないことなど、いくつかのポイントについて振り返ってみました。

日々の小さなしあわせ探しでは、「思っていたよりもたくさんあって嬉しくなった」「しあわせを振り返ったら気持ちがおだやかになった」などの感想がありました。

 

午後のグループワークは、無人島に漂着したと想定して、限られたアイテムの中から何を用意し、日ごとに誰が何をするのかを決めていきました。

あるグループは必要だと思っているアイテムが他のグループでは必要なし、と判断されていること、無人島での過ごし方も、生きるために現実をしっかり見据えているグループもあれば、環境の変化によるメンタル面のケアを忘れずにしているグループもありました。

前者のグループは、まずは食と住を確保するために具体的な行動計画を立て役割分担もしっかりできていたのが印象的でした。

後者のグループでは食料の調達の傍ら、薬の離脱症状を心配し、リワーク講師を仲間に加えて「個別フォロー」「認知行動療法」を取り入れるという面白いアイディアを練っていました。

 

それぞれのグループで自身のアイディアや意見を言えることができていたようです。

 

 

グループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

考え方のくせ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、抑うつに繋がりやすい「考え方のくせ」12個について検討していきました。
自分自身のストレスを感じた出来事を1つ振り返り、その時に湧いた考えの中には
1つどころじゃない、いくつもの「考え方のくせ」が紛れ込んでいましたね。

そこに気付いていくだけでも大きいのですが、
自分の「湧いた考え」自体をキャッチすることの大切さにも気付く事が出来ました。

私達は社交で言葉をやりとりしているので、
自分のこの考えが社交上の言葉なのか、自分の本心なのか、
自分自身でもうやむやになってしまっていることがよくあります。

考えたことを更にじー---っと見つめてみると、
そのフレーズの背後にある想いこそが、本当に瞬間湧いた思考でしたね。

ヴェールをかぶせた言葉では、考え方を柔らかくしようとしてもターゲットがずれているのでなかなか効果がでにくいですので、
本日は「こういうヴェールをかぶせていたんだ」というリアルな感覚に気付けた事はとても大きかったご様子でした。

これ、自分だけで本などで学んでいたら出くわさない「落とし穴ポイント」。
グループで学ぶ醍醐味だなと感じた本日でした。
今日もみなさん真剣でしたね。

それぞれの着眼点の伸びしろを、みなさんがぐ~んと「ああ伸びてる!」の光景が本日のリワークルームにはありました。
次回は更に実践的にこの「考え方のくせ」に向き合っていきましょう。

「きき方」にもいろいろ

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

コミュニケーションbasic編と題して、今月はコミュニケーションのそもそもの話をとりあげてきました。
最終日の今日は、日々のコミュニケーションのなかで大きな割合をしめる「はなす」「きく」をテーマにしてみました。

チェックリストを使って自分の話し方や聞き方を振り返ると、いろんな癖があることに気がつきます。
はっきり明確に伝えることや、相手の枠組みに沿って聞くこと。苦手意識にもいろいろあることがわかりました。

自分では聞く方がいいと思っていたけれど、意外と話すことの方がうまくできていた。
聞く方が楽と思っていたのは、ちゃんと聞いていなかったからかもしれない。などなど。

後半は、いろいろなミッションを設定して、様々な話し役、聞き役を経験してみました。
きき方が違うと、話し手にとっても、自分にとっても、どれほどの違いが感じられるのか、やってみてわかったことがたくさんありましたね。

なかには過酷なミッションもあり!本当にお疲れさまでした。
良い・悪いではなく、場面や目的に応じて、使い分けていければよいのでしょう。

今日は、特に「きく」ことを中心に考えてみました。
来月は「話す」ことを考えていきましょう。
自分の思うこと、きちんと伝えられていますか?

★5月のプログラム

 

リワーク・デイケア プログラムカレンダー(PDF)

*ご利用にあたり、初回/再開の前に診察にて事前確認が必要です(詳しくは受付まで)
*状況によりプログラムを変更する場合がございます。予めご了承願います。
*10:20までに入室された方にはお弁当がご用意できます。

 

【 プログラムご案内】

リワーク部門)

月曜: 復職・キャリア・セルフケアプログラムなど
復職準備

火曜: 自己洞察ワーク・ソーシャルスキルアップ・ヨガなど
自己洞察ワークソーシャルスキルアップヨガ

水曜: コミュニケーション・個別フォローアップなど
コミュニケーション

木曜: 認知行動療法・個別プログラムなど
認知行動療法<個別集中ワーク> ★ 詳細&FAQ ★(ブログ)

金曜: グループワーク・復職支援・各種心理療法・ライフスタイルなど
実践チームワーク・グループワーク・復職支援

土曜: リワークフォローアップ
第1土曜:不眠の認知行動療法…睡眠に関する考え方や行動を見直すことで、睡眠を根本から見直し、不眠の改善を図ります。個人の特性を知り、ご自分に合った睡眠パターンを見つけていきます。
第2土曜:えじり心理師と語らうなんでもトークグループ…リワークで話しきれないこと、日常的なことなのだけど気持ちを吐き出したい、近況を話して「今の自分」のテーマを確認したい … なんでもOKのフリートークです。ゆったり語らっていきましょう。(聴いてるだけのご参加もOKです)

「あのこと」のもう1つの側面

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、先週に引き続き「リフレーミング」について取り組みました。
経験や状況について、たった1つの捉え方ではなく「もう1つの側面」を見つけていくココロのスキル。
物事を多角的に捉えることができると、ストレスに対処できる力も育ってくるのですね。

ワークをしていく中で、いかに自分の発想が今までガチガチに硬かったのか
気付けた方も多かったようでした。

単なる「気休め」ではなく、「バランスある状況把握」にしていくことは大切でしたね。
このリフレーミングもちょっとずつ身に着けていきましょう。
 

復帰へ向けて伝えたいこと、意識したいこと

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

月曜日の復職準備のプログラム。
今月はずばり!「再発予防」について考えてきました。
ラストの今日は、復職や転職など復帰へ向けて、周囲に伝えておきたいこと、自分で意識しておきたいことをまとめました。

ストレスに対処するために大切なコーピングとサポート。
そのサポートを得るためには、周囲に何を伝えておきたいでしょうか?何をわかっておいてほしいでしょうか?
皆さんが、今までの経験から感じていること、今後への不安、悩みなど、ゆっくりと話し合いました。
同じような経験をしている仲間同士、話せば話すほど、さらに話したくなることも多いようです。

その一方、自分にとって、今回の経験はどんな意味をもっているでしょうか?
過去の振り返りをふまえて、未来に目を向けることで、以前の自分とは違う視点が開けるかもしれません。
今はまだ無理でも、これまでの延長線上でない未来を描いていきたいものですね。

復職が見えてくると、どうしたって不安や緊張とともに、張り切ってがんばろう!という気持ちもわいてくるものです。
復職にあたって、心に留めておきたいポイントをいくつかご紹介しました。
以前とは違う自分が、これから仕事との向き合い方を考えるヒントになるかもしれません。

来月は、それぞれの経験を踏まえたリハビリのポイントをおさえていきましょう!
ストレスになることは人それぞれ。
実は、皆さんにあうリハビリは、人によってまったく違います。
個別フォローアップも使いながら、カスタマイズしていきましょう。

リワークフォローアップ

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

リワークフォローアップは、これから復職される方の疑問や不安に対して、既に復職された方がアドバイスをしたり、復職後のコンディションや働き方を確認したり、みんなで意見を出し合ってフォローしていく時間です。

「復帰して数か月経ち、いくつか仕事を任されるようになった。職場でミスを失くすにはどうしたらいい?」について話し合いました。

自分の経験を振り返りながら、
・チェックリストを作って、数回チェックする
・焦っているときにミスをしがちなので、一度休憩してからもう一度見直す
・声に出したり指さしで確認  
など様々な工夫を考えました。

周りの声や雑音に気を取られて集中できない場合は、
・空いているスペースで作業する
・音に慣れるように、カフェで本を読む
・隣の席の上司に緊張するので、席替えしてほしいことをほのめかす

体調や改善してほしいことは溜め込まず、上司や産業医に相談する機会を作ることも大切です。

また、分からないとき、咄嗟にどうしたらよいか聞いてしまうと、上司からは「マニュアルを見て」と言われる… 

それに対しては、「聞かないで分からないままにしておくよりも、聞ける方が良い」という意見が出た反面、「マニュアルを見た方が詳しく書いてあり間違いにくい」のでそう言われるだけ、決して教えることを面倒がったり、聞くなと思っている訳ではないとアドバイスがありました。

「分かりません」よりも「どこを見たらいいか教えてください」の方が、やる気があるように聞こえるので、聞き方の工夫も必要だと気づきました。

他にも、復職後の服薬、後輩が優秀に見えてしまうときの心の持ちよう、余暇の過ごし方、お勧めのアニメなどが話題になりました。同様の経験をした方からのアドバイスは実感がこもっており、みなさんの心に入りやすいようでした。

今日の感想は、
・先輩たちの言うことは説得力がある。みんな同じようなことを感じているのだと思った
・仕事で成長することを意識できなくなっていたが、今は体調優先で、そのうちスイッチが入るという言葉に励まされた
・後輩から遅れをとることを気にせずにゴールに向かって一歩一歩、歩みを進めていくのが大事
などでした。

復職は1つ目のゴールですが、終りではありません。健康に働き続けることが次の目標です。復職後もみなさんで意見を出し合って、励まし合って豊かな人生を送りましょう。

怒りのコントロール★新聞を作ろう!

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日のリワークは『怒りのコントロール』です。
「怒り」よって大切な人間関係を壊してしまわないために、「怒り」を抑え込むのではなく適切に扱える技術を習得することはとても大事です。
短期的あるいは長期的な対処法がありますが、まずは取り入れることができそうだと感じるところから始めてみるのがいいでしょう。
「怒りの前の一次感情に意識を向けたい」「簡単な方法から試してみたい」といった感想がありました。

午後の「グループワーク」では、新聞作りを行いました。
グループ内で何を話題にするのか、役割をどうするのかなどを話し合ってから作業しました。
今回の新聞は、ロケット打ち上げや宇宙のゴミ、地球と月の関係、宇宙開発に貢献した動物の話など、宇宙を意識した内容の『町田新聞』と南海トラフや避難所の闇、災害の備え、自信が起きた時の対処法など災害に特化した『防災新聞・号外』でした。
生活に役立つ豆知識が盛り込まれていて、発表の際は皆さんの顔が生き生きしていました。

詳しい内容はリワーク室に掲示してある実物をご覧ください♪(2週間ほど掲載予定です)

グループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

CBT*大切な「気づく」

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、ストレスを感じた時、どんなことを考えてどんな感情が湧いたのか
しっかり気づいていくことの大切さを分かち合いました。

「自分のことだから分かってるに決まってる」

そう思いますよね。自然なことです。

ですが実際にストレスを感じた場面を輪切りにして、
客観的に自分が感じた事、その直前に頭に浮かんだことを思い出してじっくり書き出してみると

出てくるわ、出てくるわ、
1つだと思い込んでいた感情が、いくつも、いくつも。
「こう思ってた」とばかり思っていたのに、
あんな考えも、こんな考えも、実は湧いていたんだな、と改めて気づいていきます。

そして、一番不快のもとになっていたのが
意外や意外、「こうだ」と印象(記憶)に残っていた感情や考えではなかった…
なんて発見があった方もいらっしゃいましたね。

あいまいになっていたその中に、ストレスを維持する・次のストレスに繋がってしまう種がばら撒かれていることが往々にしてあったりします。

これを書き出して客観的に眺めただけでもスッキリした、自分のモヤモヤを納得した。
というお声もありました。

次回は、ストレスを感じた時に湧いていた
あんな考え、こんな考えの中に、
抑うつにとても関連の深い「考え方のくせ」がそ~っと紛れ込んでいないか
自分で見つけていけるように、取り組んでいきましょう。