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ココロの境界線

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今週から<自己洞察ワーク>では、ココロの境界線(バウンダリー)について検討をしていきます。

・あの人が機嫌悪くならないように必死になってしまう
・言わなくても分かるでしょ! 察しなさいよ、と腹が立ってしまう
・忙しいだろうと思ってたくさん手伝っていてあげたら、いつのまにか皆が自分が担当者だと思うようになってしまった

そんな経験はありませんか?

バウンダリーの意識と感覚が育っていくと、
対人関係などのストレスが減って楽になったり、
そもそもトラブルに見舞うことも少なくなると言われています。(引き寄せなくなるからですね)

初回の本日はまず、日常生活の中で何気なく起こっている出来事に
「 これはバウンダリーのテーマだ! 」 と気付けるようになること、自覚できるようになることを
たくさん項目のあるチェックを通して取り組んでいきました。

今まで
人の為に … と頑張ってきたこと
自分のいる場所が良くなりますように … と尽力してきたこと、
相手の気持ちを慮って、自分のネガティブ感情を隠して踏ん張ってきたこと

どれもこれも「悪いこと」ではありません。
まずはそんな自分自身をねぎらってあげましょうね。
そこから、「そでなければならない」と固まってしまった概念やココロの習慣を少しずつ解放してあげましょう。

来週は、
今日の基本を振り返った上で
・バウンダリーにまつわる誤解を解放する
・バウンダリーを育てる6つの大切なこと  に触れて、

ストレスから楽になれる資質を育てていきましょう。

回復の力-心の弾力を取り戻そう!

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月の月曜日は、ずばり!「再発予防」について考えていきましょう。
復職や転職などへむけて、同じようなことがおこっても繰り返さないこと。大事なことですね。

今日は、困難な状況やストレス下の状況で発揮さる「回復する力」について考えてみました。
「レジリエンス」ということばを聞いたことがあるでしょうか?
折れない心、しなやかなこころなどと言われるようです。

今日は、レジリエンスの5つの要素を自分がどの程度備えているか、チャートを使ってチェックしてみました。
そのなかでも「楽観的思考」は、皆さん苦心することが多いようで、どうしたら少しでも楽観的になれるのか?という疑問が生まれました。
参加された方々の中には、自分なりに様々な工夫をしていらっしゃいました。
大丈夫だった!の実感を積み重ねたり、
まあいっか!で切り替えたり、
ポジティブな人と一緒にいたり、
セロトニンを出す工夫をしていたり、、、、

回復するために自分が持っているリソース、支えになるサポート、新しい考え方など、工夫できることはいろいろあります。
レジリエンスを身につけるために、特別な能力は必要ないといわれています。
日常の中でできる小さな工夫を、少しずつ積み重ねていきたいですね。

次回の月曜日は、ストレス過多になったとき、セルフケアをするきっかけを探しましょう。
自分でできるコーピングのアイディアも広げてみます!

 

土曜講座 自分に優しくなるプログラム 

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

今回の「土曜講座」は「自分を知り、自分に優しくなるプログラム」でした。

「自分のよいところ」はどこでしょう? と聞かれてパッと思いつきますか?

「よいところ」 = 「すごーく特別にできていること」って思っていませんか?

そんな突出しているところはないなぁ… 
できないところならあるけど…

そうではありません! 毎日当たり前のようにしていることも十分「よいところ」なのです。

「よいところ」を60%できていればOKとして書き出してみると… 次々と出てきました。
習慣化している「家事」も、実は「よいところ」。家族に褒められなくても、十分賞賛に値します。

また「努力しているところ」も案外多く、「困っているところ」は努力して最悪の事態にならないようにしていると気づきました。

自分の弱いところも知って、落ち込み過ぎたり、グルグル思考に陥らない予防も考えました。

みなさんからの感想は、

・できていないと思うところも以外に努力、工夫していることに気づいた。自分を褒めて自己肯定感を上げていきたい
・自分のよいところ、できているところを知れて気持ちが楽になった
・当たり前と思っていたことが、考え方を少し変えることで、自分の良さがわかった

などでした。

来月は、「相手を知り、相手に優しくなるプログラム」です。家族、上司、同僚、友人について知り、より良い関係を築けることを目指します。ぜひご参加ください。

「土曜講座」は毎月第1土曜日に、認知行動療法を中心に、日常生活や職場で役立つテーマを取り入れています。

双極性障害☆テーマを深く語り合う

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

疾病理解講座の双極性障害では、「双極性障害って何?」「どんな特徴があるの?」「治療方法は?」などを広く学び、理解を深めました。
また、うつ病との違いも明らかにしていきました。
自身のコンディションの変化に気づくようにしたり、家族からの指摘に耳を傾けたりすることの大切さを感じてもらえたようです。

午後は与えられたテーマに沿って深く語り合ってもらいましたが、その際に自身のコミュニケーションの練習だという意識をもって臨んでもらいました。
テーマはいくつかあり、それを選ぶところから話し合います。
「幸福」をテーマにした場合、自分にとっての幸せな時間だったり、幸せの基準だったり、最近あった幸せな瞬間だったり、思いついたことを話していきました。
途中で話題に困った時、最初に口火を切ってきかけをつくる方、話し手の話題を広げる方などなど様々な対応が見られました。

グループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

考え方を広げる12のヒント

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今月の<認知行動療法>では、
考え方・捉え方を柔らかくする・広げていくさまざまなヒントと出会いながら
ストレス対処能力を高めていく1か月となります。

本日は「12のヒント」を元にして
実際に自分自身のテーマを題材にしてエクササイズしていきました。

12のヒント … 5つのカテゴリーでしたが、
自分にピッタリくる・使えそうなものは皆さん実にそれぞれでしたね。

お渡しした「ヒントシート」には、12のヒントのみならず、
「考え方のくせ」「更なるヒント」もぎっしり詰まっていましたが、
本日の皆さんのお声には、12ヒント以外にもかなりビビッときたものも
やはり人によってはあったようでした。

来週以降は、ヒントシートがどんどん使い倒されていくことになりますよ☆
(本日ご参加できなかった方々にもお渡ししますのでご安心くださいね。)

更に発想が実践的に出てきやすいようにエクササイズしていきましょう。
来週は、みなさんは観客&「天の声」。
気楽かつ客観的にデモンストレーションを見ながら「こうやるのか!」体験をしましょうね。

2月のアクションプランと個別フォローアップ

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

2月、最初の水曜日の今日は、今月のアクションプランを考えました。

そのためには、現在地を把握することが最初です。
「復職準備チェックリスト」を使って、働く力として回復しておきたいポイントをふりかえってみます。

今日は、初めてチェックリストをやってみたという方々も多かったようです。
復職へ向けて、どんなことをしていったらいいだろう。
考えても、なかなか明確にならないことも多いですね。

チェックリストで現状を客観的につかむことができ、すんなり受け入れることができたという方もいます。
やるべきことが明確になって、モチベーションが上がったという方もいます。

後半は、マンツーマンで皆さんのお話を伺う、個別フォローアップの時間でした。
毎週月曜日か水曜日の後半に設定しています。
ご希望の方だけですが、毎回、多くの皆さんが利用していらっしゃいます。
今日は、前半で復職を意識された方が多かったのか、復職・再就職へ向けた不安やリハビリのポイントなどを話し合った方が多かったです。

復職や転職、社会復帰へのプロセスは、一人一人でまったく違います。
無理なく、持続可能な働き方をめざすには、皆さんのリハビリもカスタマイズが不可欠!
ぜひ、気軽に話してください。

次回の水曜日はコミュニケーションのテーマに戻ります。
気持ちのいいやりとりのコツなど、無理なく自分を伝えるためにできることを考えていきましょう。
グループワークでアサーションの実践トレーニングも行います!

「人と比べてつらい」を解放する~アドラーより

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、先週に引き続き
「人と比べてつらい」(劣等感)から解放されよう、をテーマに
今の自分がどんなことを意識できそうか、アドラー(心理学)の言葉からヒントを得てきました。

「他者の評価」をまるで閻魔大王から届く通達のように絶対視したり、真に受けてしまったり。
自分自身の価値根拠を他者からの評価にしていたり。
それでは本当に辛くなってしまうだけでしたね。

また、「人とくらべてつらい」には3つの領域があり、
自分のココロがどこに居座っているかに気付いていくだけで、
目からウロコ体験となった方々も今日は多かったご様子でした。

「人からの評価を得たいがために、
自分の課題じゃないことも、どんどんやりすぎてしまって辛くなってたな。」
自分のメンタルが疲れてきてしまった経緯を自然に振り返っていた方も多かったようです。

この、自分の課題じゃないことに気付くことは、とっても大切!
今回はアドラーの言葉を「比べてつらい」からの流れで触れてましたが、
みなさんの今日の気づきは、引き続き、来週から始まる2か月間に亘って取り組む
「バウンダリー(ココロの境界線)」にも深く関連していますので、
更に理解を深めていきましょう。

劣等感、自己肯定感の低さや、うまく引けない「ココロの境界線」。
これらが対人関係のストレスの温床になっていませんか?
引き続き、癒し、解放し、楽になっていけるココロの土台をゆっくり育てていきましょうね。

私はわたし☆質問ジャンケン

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

「自己理解講座」では、自身のアイデンティティについて振り返りました。

「私とは?」との問いに自己認識を新たにする場面もあり、自己確立について考えました。

「子供のころの感覚を取り戻したい」「良い方向へ考えるだけでなく、ネガティブな部分も自分と向き合っていく上で大事だと気づいた」などの感想がありました。

 

午後は、各々で12の設問の答えを考えてから、ランダムにやってくる目の前の人とジャンケンをして勝った人が設問の答えを一つ聞くことができるというルールで自己開示を行いました。

その人の人となりが見え隠れする内容です

最後に、伝えきれなかった自身の考えや思いを小グループで開示しました。

 

グループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

ストレス体験全体を見渡す

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、ストレス体験の全体を見渡すワークを実施しました。
「アセスメント」という名前がついているのですが、
いったい自分は、どういう状況の中で、どうなっちゃったのか?
を客観的に観察することで、
適格な対処ができたり、助けを求めたりできるようになるのですね。

自分のストレスだもん。ちゃんとわかってるよ。

初めはみなさんそう思っていらっしゃるのですが、
客観的に改めて全体を観察してみると、
意外や意外、状況だと思っていた部分にモヤがかかっていて印象でしかなかったり、
イメージ先行で事実とはちょっと違っていたり、

状況なのか、自分の思考そのものなのかの区別があやふやだったり、

「楽になっていける伸びしろ」が出てくること・出てくること!

基本にプラスして、更に外側の「サポート資源」まで観察範囲を広げてみると、
自分の行動がワンパターンになっていたことに気が付かれた方も多かったですね。

ワークする前には、思いもしなかった
今日はそんな振り返りコメントが本当に多かったです。

自分自身を観察してちゃんと理解してあげること、大切ですね。

2月は1か月かけて、
考え方・捉え方を広げる・柔らかくしていく期間となります。

情報を受け取るアンテナ、引き続き回復に向けて柔らかくしていきましょうね。

アサーティブに表現する

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月、取り組んできたアサーティブなコミュニケーション。
アサーティブな表現について理解して、アサーティブな考え方や基本的な権利についても知ったけれど。
さて、どういう表現がアサーティブなんだろう?
なかなか実際の場面では難しい、、、、、。(今日も、まさしく!そういう方がいらっしゃいました)

アサーティブなコミュニケーションには、決まりきったやり方も、唯一の正解もありません。
そのときどきの場面や条件、自分、相手、お互いの関係。
どれをとっても同じものがないように、そのときどきで、アサーティブなやり方もかわってきます。

日常的な場面と問題解決のためでは、コミュニケーションの目的が違います。
ということは、アサーティブなやり方も違います。
その一方で、どちらにもアサーティブな姿勢というのは大切です。

今日は、日常会話苦手!という方が多かったようです。
その一方で、日ごろから会話を楽しめているという方、あるときから意識的に変えてきたら楽しめるようになったという方。
思わぬ体験談もうかがうことができました。

実は、日常の場面で交わされるアサーティブなやりとりが、お互いの関係を作っていきます。
まずは関係作りから。
その基盤の上に、お互いの率直なやり取りがここちよく生まれてくるのかもしれません。

来月も、引き続き、アサーティブなコミュニケーションについて考えていきたいと思います。
一週開けて再来週の水曜日には、実践トレーニングと気持ちのよいやりとりについて考えていきます。