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不眠に取り組む認知行動療法

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

不眠に取り組む認知行動療法では、睡眠に対する考え方や行動を見直して、不眠の改善に取り組んでいます。今回は6回シリーズの4回目でした。

前半は、「睡眠制限法」についてお話しました。寝床に入る時間を遅くして、寝床にいる時間と実際に寝ている時間を近づけて睡眠効率を上げます。前回お話した「刺激コントロール法」と組み合わせると、睡眠の質が良くなり、体内時計のリズムに合わせた規則正しい生活が送れ、高い効果が期待できます。

後半は、快眠のために取り組んでいること、睡眠の悩みなどを話し合いました。
あまり運動をしていなかったけど散歩を始めた、寝る前のスマホをやめて本を読むようにしている、枕の高さを調整している、高いマットレスを買ってみた!などなど、皆さんの様々な工夫が聞かれました。

最後に感想は、他の方の意見が参考になった、少しずつ改善している、眠くなってから寝床に入るに変えてみたい、効率的な睡眠をとりたいなどでした。

不眠に取り組む認知行動療法は、毎月第1土曜日、10時から12時です。途中回からの参加可能です。(6回シリーズであることはご了承ください。)初回ご利用の前に診察にて確認が必要です。

睡眠障害☆非言語コミュニケーション

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

午前中の「疾病理解講座」では、睡眠障害についてその種類、原因、治療について学びました。
一口に睡眠障害といっても様々な要因が考えられます。自身の生活全般を振り返りながら改善点はないか考えました。

午後の「非言語コミュニケーション」では、意図的に言葉を使わないコミュニケーションを体験してもらいました。
言葉を使わないということは、ジェスチャーで伝えたいことを表現するということです。
このような表現が苦手な方もいらっしゃったと思いますが、皆さん不安を抱きながらも参加されました。
そして、やっているうちに雰囲気に慣れて表現も大きくなり、自然と笑い声が聞こえてきました。
振り返りでは、「言葉が無くても自然的に協力し合う姿があった」「疲れたけれど、とても楽しかった」などの感想がありました。

非言語コミュニケーションワークは、伝えたいことや表現してほしいことなどを考えつつ表現もするので、正直、頭も体も非常に疲れます。
金曜日は週の終わりに近く、朝から疲れている方も多かったと思いますが、今日のワークの疲れが心地よいものとなって良い眠りの入り口になればと思います。

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

CBT*考え方を広げる12のヒント

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今週から<認知行動療法>では、認知再構成法に取り組み始めました。
ストレスを強めてしまう考え方を柔らかくする・広げていくと良いのは分かったけど、
では、いったいどうやったら広がるんだろう?

今日は様々なアイデアやヒントを皆さんにご紹介しながら、
実際にご自分のケースで検討してもいきました。

全部を覚えておく必要もありません。
「 取り組みやすいヒント 」
「 相性の良いヒント 」
「 スーっと発想がやってきやすいヒント 」
がどれかは、本当に人それぞれ。

今日の大切なポイントの1つでしたね。
「 一般的 」や 「 相場 」 ではなくて、あくまでも 「 自分にとってのベスト 」 を選ぶこと☆

 

また、今日一番みなさんの反響が大きかったのは、
「奇跡がおきたら」もしっかり想定していくことの大切さだったようでした。

意外でしたよね。
いつものモードは「 期待しちゃうとがっかりして辛いから
前もってでは悪い想定をしておくようにする。」 … という逆の発想の方が圧倒的に多いです。

ミラクルはミラクルだから(アリエナイ)と最初から切り捨ててしまい、
傷つかないようにと悪い想定だけを標準装備し続けるとどうなるか? のお話では、
いつも体全体を使って表現しているので、
この回の翌日はいつも太ももが筋肉痛になり、筆者は常日頃の運動不足を痛感しております。

バランス は、
片方だけでは成り立たないのですね。
自分の中に無意識に薄~い存在になってしまっていた「もう片方」の感覚を思い出せた方も
多かったようでした。

ご感想に何人も書かれていたことは、
「聞いただけでは納得できなかったけれど、実際に自分のケースでやってみたら、
理屈ではなく感覚で分かったような気がした」というお声でした。

そうなんです!
理屈、ではなくて 「 感覚 」 で体験していく、身に着けていく。 大切ですね。

来週は更に実践的に,身に着けていきましょう。

「仮面」のむこうにある思い

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、前半は今月のアクションプランをたて、後半は、「仮面」というキーワードで「適応する」ことについて考えてみました。

いろいろな感情の言葉をみると、自分が好ましいと思っている感情、苦手にしている感情があることに気づきます。
これはどうも、これまでに経験した「感情」と関連した出来事や言葉ともつながっていそうです。

幼少期からの経験や、部活動、所属した組織など、昔からの経験の影響をうけていることに気づいた人。
休職に至った経緯にもつながるような、直近のストレス経験との影響に気づいた人。

本来なら、感情に良いも悪いもないのですが、私たちは様々な経験を通して、感情に意味づけをしています。
この苦手意識や好ましさといった意味づけが、日ごろ、自分がかぶっている仮面とも関係しているかもしれません。

「仮面」は決して悪いものではありません。
自分が苦手に思っている感情を感じたり、受け取ったり、見たりすることを避けていることも少なくありません。
自分の本当の気持ち、思い、欲求がわかって、意識的に使い分けることができれば、案外、役に立つものかもしれません。

何人かの方から、具体的なシチュエーションを上げて、これはどういう仮面でしょう?と問いかけも出てきました。
なかには、この仮面はいらない!とわかりましたという方も。
自分なりの付き合い方、作っていきましょう。

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今週から2か月に亘って、ココロの境界線(バウンダリー)について取り組んでいきます。

対人関係の辛さやストレスと非常に関連が強いと言われている

わたし と あなた の ココロの境界線。

今週は 「 こんな辛さ、ありませんか? 」 と題して
日常の中にあるさまざまなストレス場面を振り返ってみました。

チェックリストの他にも、
「あれ?もしかして・・・これも?」といった
今まで意識したことがなかった、あの場面、この場面が今日のメインとなりました。

いつものことではありますが、
リアルなみなさんの日常の中に そーーーーーっと 潜んでいるテーマですので、
今回も質問がたくさん出ましたね。

 

また、今までご自分にとって何がストレスになっているか分からないのだけども、
どうにも気分がすぐれなかったのが、
「ああ、コレだったのか!」と気づかれたり、納得されたり、腑に落ちたりと
表現は人によって様々でしたが、
共通して「 一本の線につながった感 」を得られた方も複数いらっしゃいました。

 

来週は、「バウンダリーを育てるのに大切な6つのこと」を
皆で検討していきましょう。
本日すでに皆さんから出てきたお話についても、更に解説できるのが今からとても楽しみです。

アイデンティティ☆「誰を採用する?」話し合い

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

午前中の「自己理解講座」では、自身のアイデンティティについて振り返りました。
「私とは?」との問いに自己認識を新たにする場面もあり、自己確立について考えました。
「自分に対する否定感情が多いことに気づいた」「良い方向へ考えるのも良いが、ネガティブな部分も自分と向き合う意味では必要だと感じた」などの感想がありました。

午後の「実践チームワーク」は、多数決を採用せず、納得がいくまで話し合ってもらいました(合意形成)。
老人施設の職員になりきってもらい、ボランティアを二名決めてもらう設定で話し合いが進みました。5名のボランティア候補のプロフィールを読み、皆で誰が適任か決めていきます。

話し合いは難航しましたが、どの点に着目して決めたかは、チームにより様々でした。
皆に共通していたのは、自分の意見を伝え、他者の意見にも耳を傾けることができたという実感でした。

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

ストレス体験の全体を見渡す

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、
ストレスモデルを元に自分のストレスについて全体を見渡す作業に取り組んでみました。

 

自分のことをよく分かっている「つもり」でも

ストレス体験の、実は どんな部分 に対して
ストレス反応 … なにを考え、どう受け止めて、どんなふうに感じたのか
どんなふうになっちゃって、どんな振る舞いに駆り立てられていたのか …

いざ実際に全体像を書き出してみると、

気付くこと、出てくること、はっきりできたこと
ほか、いろいろとありましたね。

本日のこの全体像を見渡すスキルは、
やればやる程、客観的に自分自身や状況をとらえることができるようになり、
苦しい時、狭まってしまいがちな捉え方にバランスが取れるようになっていきます。

今日も書きながら、
「あー!」「あ、コレ・・・」といった、
気付きの反応がそこここで見受けられました。

視野が広がる、
ココロの視野が広がる、
捉え方が広がる、見え方が変わってくる、
自分自身でこうして体験するからこそ、「腑に落ちる」のでしょうね。

「客観的に見渡すちから」
「きづくちから」を
引き続きみんなで育てていきましょう。

来週からは、いよいよ
苦しさを連れてくる「その考え」をどのように柔らかく・広げていけるのか …
一生モノのヒントと智恵を自分のココロの引き出しに入れていきます。


ゆっくりでいい。ちょっとずつで大丈夫。自分自身の心地良いペースで、です。

感情とのつきあい方

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日の後半は、感情とのつきあい方をテーマに、グループワークに取り組みました。

いろいろな感情がありますが”怒り””喜び””辛さ”をとりあげてみました。
グループごとに、怒っている時、嬉しい時、辛い時、どんな行動をとりますか?
人はどんな風に行動すると思いますか?

今までの経験や知識などを総動員してアイディアを広げていきました。

グループごとに、出たアイディアをグルーピングして、模造紙を使って発表します。
今回は特に、各グループともオリジナリティあふれる内容になりました!

発見は色々あったのですが、そのなかでも

「喜びの感情について話し合っていたら、自分によい気分がたくさん生まれた」

という参加者の方の言葉が印象的でした。

来月は、さまざまな「感情」が私たちに伝えてくれるメッセージについて考えていきます。
私たちの本当の思いを届けてくれる「こころのこえ」に耳を澄ましてみましょう。

3人のメンター

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。
本日の<自己洞察ワーク>では、「3人のメンター」というワークを実施しました。

メンタルをサポートしてくれる存在をよく「メンター」と呼ぶのですが、
今日のワークでは、お互いに顔見知りでなくてもOK,実際の人でなくてもOK,
動物でも、植物でも、天使でも、女優さんでも、アニメの主人公でもなんでもOKで

自分にとって大切な3つの世界、3つの存在を前にして
お話を聴いてもらいました。

同じ内容の言葉をかけてもらっても、
3つの存在それぞれに届くものが違いましたね。

自分の普段の意識では到底出ない発想が<自然に>出てきてびっくりした・不思議な感覚だったとのご感想が今回も多かったです。
みなさんの表情がワーク前と後で違ったのが印象的でした。

いつもは小グループに分かれて
自分の体を実際に動かしてワークするのですが、
本日は筆者が一度に全員を誘導していくスタイルをとりました。
座ったままのワークでしたが、逆にひたすらリラックスできたご様子でした。これもアリですね♪

メンターから出てきた言葉、受け取った感覚は、
すでに自分自身に備わっている「できること」です。

一番多かった「 自分を信じていいんだな」「自分を信じる感覚がやってきた」のお声、
深い部分と繋がれたご様子でした。

 

ストレスとのつきあい方

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、私たちの心身の調子に大きな影響を与える「ストレス」について、基本的なところを考えてみました。
毎日の生活にストレスはつきものですが、自分でなんとかできると思えば、それほど恐れるものでもなくなります。

ストレスと一口で言っても、実は、2つのことを混乱している可能性があります。
1つは、ストレスを発生するもとになる「ストレッサー」。いわゆる、ストレスの原因ですね。
もう1つは、そのストレス源からの刺激を受けて、私たちに生じる「ストレス反応」。心身の不調や行動、考えなどに現れます。

ストレッサーは、自分の外側で起こる出来事や事実、環境ですから、存在そのものがストレスになるとは限りません。
同じ出来事でも、人によってストレスを感じる人も感じない人もいれば、その強さもいろいろ。
人によって何が違うのかというと、そのストレッサーをどう受け止めるかが違うわけです。

「どう受け止めるのか」これをうまく使いこなすことで、ストレスマネジメントは自由自在、ともいえます。

そのためには、まず日ごろの自分とは違うな?という、ストレスのシグナルをみつけることが第一歩。

ここやからだ、あたまを通して発してくれているサイン、見逃していませんか?