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復職・転職、社会復帰する前に

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月の月曜日は、リハビリのなかでも重要ポイント「再発予防」についてじっくり考えていきましょう。
同じ環境に戻っていく人にとっても、そうでない人にとっても、繰り返したくないという思いは共通しているもの。
会社側にとっても、皆さんに安定して長く働いてもらうために、重要視しているポイントでしょう。

今日の問いかけは「誰に、何を、どう、わかっていてほしいですか?」でした。

この経験を通して、自分についてわかってきたこともあるでしょう。
周囲に何を伝え、どう伝え、何を助けてもらうのか、何をわかってほしいのか、整理できているでしょうか?
再発予防の一つのかなめは、サポートを使うことなのですが、
改めて考えてみると、自分が何に困っていて、何を助けてほしいのか、よくわかっていなかった。
と、気づく方が多いプログラムでもあります。

復職や転職はゴールではありません。
次のステージのスタートです。
復職するために何をするか、ではなく、仕事に復帰した後の日々をどう過ごすかを目指して考えていきましょう。

復職が見えてくると、どうしたって不安や緊張とともに、張り切ってがんばろう!という気持ちもわいてくるものです。
復職にあたって、心に留めておきたいポイントをいくつかご紹介しました。
以前とは違うバーションアップした自分が、これから仕事との新しいつきあい方を考えるヒントになるかもしれません。

次回(さ来週)は、ストレスマネジメントのかなめ。自分のケアやサポートを発動するきっかけを探しておきましょう。

*当院の夏休み8/11(金・祝)~8/17(木)はリワークもお休みになります*

土曜講座 脳内改革 なりたい自分に近づこう

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

今回の「土曜講座」は、“脳内改革 なりたい自分に近づこう“でした。

グルグル思考から抜け出せない、気分が落ちている、自己肯定感が低くなっているとき、負のループから
抜け出したり、やる気スイッチを入れたり、目標に近づくために役立つ方法を学びました。

あなたがやりたいことは何ですか?

80歳の私から今の私へどんなメッセージを送りますか?

もしあと5年後に死ぬとしたら、何をしますか?

今日はゆっくり時間をかけて、自分に問いかけて本当にやりたいことを探して、そのためには具体的に何をしたらよいか、今の自分に何が必要か、何から始めたらよいか考えて書き出しました。

書くことには、自分の気持ちを「外在化」して考えを整理したり、「見える化」して客観視して何がしたいのか方向性が見えてきます。また手を動かして書いているときは脳も刺激を受け、書かれた内容が記憶に深く定着します。書くことは脳や潜在意識に強く働きかけ、行動や思考を変えるきっかけになります。

みなさんからの感想は、

・休職してからなかなか明るい未来が描けなかったが、ワークとして取り組んでみるとやりたいことがどんどん浮かんできて、自分にはこんな欲があったのだなと発見した

・あと5年後とリミットがあると、やってみたいこと、やっておかなくてはと思うことが出てきた

・家で1人ではなかなかやる気が出ないので、今日書き出してみて外在化ができてよかった

などでした。

土曜日の午前中はリワークで、ゆったりと自分に向き合い、最近の状態を振り返ったり、新しい自分を発見する時間を過ごしてみませんか?

適応障害☆どの物語に共感?

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

午前の「適応障害とは」では、適応障害いう言葉は聞いたことはあるけれど、実際にはよくわからないという方や当事者として少し知識はあるという方まで様々な方がいらっしゃいました。

職場にありがちな適応障害では、負のスパイラルに陥る構造も併せて皆で確認しました。
うんうん、とうなずいている方も多かったです。

適応障害の当事者からは「状況や症状があてはまるので今後の参考になった」「環境調整をしっかりしていきたい」などの感想がありました。
適応障害の症状などを初めて知る方からは「今までうつ病と適応障害の違いがわからなかったけれど今回分かった」との感想がありました。

午後のグループワーク『どの物語に共感?』では、同じ空間を共有した4人が、それぞれ主観で感じたことを綴っている物語を読むところから始めました。そして、4人の登場人物の中から共感をできる人は誰かを話し合ってもらいます。
主観的な視点、客観的な視点など様々な考察をしながら順番を決めていくのですが、多数決を採用していないこともあり、グループ内で意見をまとめるのは難しい作業になりました。
そして、最後にグループごとに決めた順位その理由、話し合いが難航し点などを発表してもらいました。話し合いの際には、自分の意見を表明しつつ、参加者の意見を否定せずに聞くことを意識してもらいましが、笑顔もあり生き生きとした話し合いができていたと思います。

金曜日は、作業や話し合いを通して、自身のコミュニケーションを振り返ったり、練習したりしています。

CBT*「分かってるつもり」が落とし穴☆ソクラテス質問法

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、
ソクラテス質問法を身に着けていきました。

昔々の哲学者ソクラテス


「無知の知」
自分は知っているようで実のところ知っていない、ということを知る

とても大切な概念ですね。
今日もケースエピソードを元にみなさんで「それって・・・」とツッコミを入れてみました。

すっとぼけて聞いてみると
「あ、ほんとに分かってない!」と気づく。
深かったですね。

私達の認知がいかに「わかっているつもり」になって
一度にいろいろなことを頭の中で処理しているかを感じた1日になりました。

ソクラテスよ、降臨せよ!
自分が「あったりまえじゃん」と思っていることに対して
すっとぼけて問うてみましょうね。
「あっ!!」となった宝の瞬間のご報告、また聞かせてくださいね。

次回は「感情回避と感情駆動行動」です。
不安になりたくなくて思わずやっていることが、
どんどん自分のメンタルをきつくさせてしまっているカラクリ・・・
そんなスパイラルから脱却できるココロを育てていきましょう。

心を支える3人のメンター

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では
「3人のメンター」と題して
自分自身に大切な感覚を思い出す・取り戻すワークに取り組みました。

今の自分にとってメンタルを支える存在… 誰でしょうね?何でしょうね?
現実に生きている人間だけ、と限定する必要は全くありません。
ココロの引き出しにいつでも鎮座していてもらいましょうね。

7月の振り返りと個別フォローアップ

こんにちは。
南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、7月最後日。今月の振り返りをしました。

各自で一か月間を振り返った後で、2グループに分かれて話し合いました。
皆さんが1つ1つ、実際に行動してみた実感が、いろいろなかたちでシェアされます。
ほぼ毎月、皆から元気をもらえたという方が多い日でもあります。

後半は個別フォローアップでした。
自分が考えていること、困っていること、なんだかまとまらないこと。
誰かを目の前にして言葉にするだけで、絡まった糸が少しずつほどけてくる感触があるようです。
話題は決まっていなくても、話がまとまっていなくても大丈夫。
気軽に利用してください。

皆で話して広がること、個別に話して深めること。
方向性は違うのですが、どちらも大切なことです。
このどちらもうまく使っていただけると、より有効な取り組みになると思います。

8月の月曜日は、ずばり「再発予防」について考えていきます。
今後の持続可能な働き方を実現する上では、一番重要なポイントかもしれません。
広げて深めて、自分なりのやり方を考えていきましょう。

思い込みの心理学★解決法を考える

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

午前中の「思い込みの心理学」では、日常にあふれている思い込みについて考えました。

例えば、「バスの運転手」と聞けば男性の運転手を想像する人がほとんどだと思います。

しかし、実際には女性もいます。

また、「花を描いてください」というとチューリップやヒマワリなど人それぞれ違う花を描いています。中には漢字で「花」と書く方もいます。

そのように、一つの単語から想像する世界が皆と違うことや先入観でものごとを見ていることに気づくことから始めました。

「自身の思い込みの強さにびっくりした」などの感想がありました。

自分では気づかなかった先入観や思い込みに気づくきっかけになったようです。

 

午後のグループワークは『解決法を考える』でした。

9つの社会的な課題の中から1グループ1つの課題を選び、その解決策を考えてもらいました。

今回は『残業時間を減らすための方法』『社員満足度を上げる方法』『若者の物欲を高めるにはどうしたらよいか』の3つになりました。

ものごとの背景から考えたり、自身の経験からも考えたりいくつものアイディアが出ました。

『残業時間を減らすための方法』『社員満足度を上げる方法』この2つに関しては人員の確保も大きな要因になりました。『若者の物欲を高めるにはどうしたらよいか』に関しては、現在、貯蓄する人が増えている中で物を欲してもらうには必然的に必要に迫られるか、あるいはよほどの楽しみと直結しているかではないかなどの意見も出てきました。

 

金曜日は、作業や話し合いを通して、自身のコミュニケーションを振り返ったり、練習したりしています。

自尊感情ってなんでしょうか?

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、2か月かけて取り組んできた「感情」のテーマの最終日でした。
自分の気持ちを伝えることについて先週は考えてみたのですが、あまりやってこなかったという方が多かったですね。
なぜ、自分の気持ちを伝えることがやりにくいのでしょう?
その背景には、自分の気持ちを伝える価値のあるものだと思えていないことがあるかもしれません。

そんな自分への思いのでどころを考えるために、今日は「自分をささえる心」について考えてみました。
まずは、「自尊感情」をとりあげたのですが、、、
最初にお互いで話していただくと、「よくわからない」という声が大半。
今まで、「自尊感情」なんて考えたことがなかったという方も多くいらっしゃいました。

ただ、どうやら「自分を大切に思う気持ちではないか?」というのは共通しているようです。
そこで、自分がどんな基準で自分を大切な存在、つまり価値を感じられる存在だと思うのか。
皆さんの「自尊感情のはかり」を具体化してみました。

その上で、いつも自分が心や頭の中でつぶやいている言葉についても振り返ってみました。
意外と、ネガティブな言葉も、ポジティブな言葉もでてくるという人。
意識したことないから思い浮かばないという人。

こうやって、ぼんやりとした「自分への意識」を少しずつ、日常の行動におとしこみながら考えていったのですね。
そうやってみると、「自分はいくつものはかりをもっていたから、矛盾していたのかもしれない。」
「自分のイメージを嫌な気分がする言葉ですりこんでいたのかもしれない。」
「やっぱり、正体は良くつかめないけど、自尊感情はあった方がいい気がする。」
と、それぞれの実感もでてくるようになりました。

普段は半日ずつで区切るプログラムが多いのですが、今日は丸一日、1つのテーマにじっくり取り組んでみました。
ゆっくりやっても、なかなかつかみどころのないテーマだと感じる人も多い一日です。
難しかった、疲れた、すごく面白かった、自分なりに納得できた、今日もいろいろな振り返りがありましたね。

来週の月曜日は、毎月末の月間振り返りです。
月初のアクションプランと月末の振り返りで、自分なりの課題設定と実行目標を明確にしていきましょう。

★7/31の卒業発表はありません★

リワークプログラムよりご案内です。

7月31日(月)の午後は、卒業発表は行いません。
午後のプログラムは個別フォローアップだけになります。

よろしくお願いします。

CBT*動けなくするブロックを解除せよ!

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、「行動」に焦点を当てて、
自分をうごけなくさせているブロックはどんな思考なのかを見つけて
そこを解除していくには、どんな風に意識できると良いのか
たくさんのヒントを元に考えていきました。

アクセル以上にパワフルな
意識から外れてしまっているけれども思い切り踏んでるブレーキ=ブロックに気付いて外していけば
自ずと前に進んでいくのですね。

本当は楽になっていきたいのですもの。
この苦しい状況から抜けていきたいのですもの。

ブロックは悪者のように捉えてしまいがちですが
実は実はそうではありません。

大切な「動ける宝のちから」は
まるでプレゼント。

箱に入れてラッピングをした状態だから単に中味が見えないだけ。

ラッピングされたブロックに気付けば、
その中にある「実は今だって動けるちから」と繋がれますね。

来週は再び「認知」に焦点を当てて
無自覚にモワ~ンとしたイメージや思い込みがはびこってしまっているせいで
苦しい状態から抜け出せない時に役立つスキルに
取り組んでいきましょう。

「・・・。あれ? 違うの??」
この発見、このとまどいが「突破口」の1つになっていきますように。