Dr'sコラム

逆境を乗り越える力「レジリエンス」について

こんにちは。さいたま市南区の心療内科「南浦和駅前 町田クリニック」です。

愛する人との別れ、失業、大病、天災など、人生において避けることのできない困難な出来事というのは誰にでも訪れるものですが、その逆境を乗り越え回復する力を「レジリエンス」と言います。「精神的な抵抗力・回復力・適応力」といったところでしょうか。

同じストレスフルな状況にあっても、持ちうるレジリエンスの程度により引き起こされる結果~気分の落ち込みや痛みから、精神病の発病に至るまで~が異なることが報告されていることからも、レジリエンスを高めることがいかに重要かがわかります。

ただし、私たちは一人一人異なる遺伝子(=気質・体質)と異なるバックグランドとを持ち、違った生き方をしてきていますから、レジリエンスをどのように育むかという方法もまたそれぞれ違います。

レジリエンスを高めるための「ポジティブ心理学」を研究しているセリグマン博士(前・アメリカ心理学会・会長)がいくつか良い方法を提唱されているので、ここにご紹介させていただきますね。

<レジリエンスを高めるには?>

1.信頼し助け合える友人や家族を持つ。

2.変化やストレスを人生の一部ととらえ、困難の先にあるものをみる。

3.現実的な目標を設定し、大きな山を一つ一つのステップに分けて進む。

4.問題から逃げずに何らかのアクションを起こす。

5.問題を「自分発見の機会」と捉え、物事を長期的な視野で考える。

6.自己肯定感を高め、希望的な予測を持つ。

7.楽しい活動やリラックスをして、自分の心身の声を聴く。

8.セルフヘルプ・グループ、本、ネットから情報を得る。

9.専門家の意見を聞く。

10.その他、いろいろ・・

いかがでしたでしょうか?少しでもご参考になれば幸いです。

私たち、町田クリニックのスタッフも、皆さまのレジリエンスを育むために少しでもお力になれればと思いながら日々研鑚を積んでおります。

お困りの方はぜひお気軽にご相談くださいね。

考え方の枠を広げよう

こんにちは。4月21日のデイケアの報告です。

本日は、それぞれの出来事に対する見方を考え方等を考え、参加されている方々からの意見を伺うこと等を通じて、考え方の枠を広げてみることを試みました。

同じ出来事があってもみんな同じ感情を抱いたり、行動をとるわけではありません。

それは、出来事に対する見方、考え方によって感情や行動に結びつくためです。

参加されている方々1人1人に自分の出来事、その時の考え方、それに伴う感情や行動を発表いただきました。そして、発表いただいた出来事に対する別の視点からの考え方を発表者以外の参加されている方々からあげていただきました。

他の方からの視点をあっこういう見方、考え方があるんだ!と発見があるかと思われます。また、視野を広げることで、考え方が柔軟になっていくかと思われます。

キャリアマップ&プロデュース

今日はキャリアについて考えてもらいました。

 

多くの人は職場復帰ということで元の職場に戻られる方が多いのですが、とはいっても改めてこれからのことを考えることは意味があると思うのです。

 

キャリアのたな卸しをして、1枚の図や絵にまとめて、それを説明し、他の利用者さんにその人のがもっと輝くにはどうしたらいいか、プロデュース案を考えてもらいました。

 

 

中には突拍子もないアイデアもありましたが、そういう意見もあると自分では考えもしなかった選択肢に視野が広がったり、比較してみると今の仕事のよさに改めて気づけたりと、いろんな発見があったようです。

 

いろんなバックグラウンドがある人たちが集まっているので、自分とは全く違う世界で生きてきた人たちの話をきけるというのはなかなかない機会なのかもしれません。

交流分析第1弾&アートヒーリング

今日の午前中、洞察ワークでは

今週から 「 交流分析 」 を実施しています。初回の今日は構造分析… 自分自身がどんなタイプかをチェックしてみました。

 

そして今よりもラクになっていく為にまずはどんなことを意識していきたいか

実現できる「 最初の一歩 」 のビジョンをを持ってみました。

みなさんの何気ない1つ1つのシェアが、すごい参考になりましたね!

 

数か月~年単位でご自分の変化をチェックできますので、今日のリスト一式はどうぞずっとお持ちくださいね。

復職の際、レポートに入れても有意義だったりしますよ☆

 

来週も引き続き 「 交流分析 」第2弾<やりとりパターン分析>です。

無意識にやっているコミュニケーションパターンを洞察していきます。

 

 

午後の * なないろワーク * では、

第3週目恒例の<アートヒーリング>でした。

今日はいつもの□型セットのテーブルだけでは足らず、

更にもう1脚テーブルを出してのアートヒーリングになりました。

 

無意識に入る今の自分に最も必要なココロのスイッチを作る。

自分の感覚に正直に、正直に、正直に、そうそう、いや違う、そうそう、あ、そうじゃない。。。

内側をじーーーーーっくり見つめるそのプロセスがそのまま力になっていくんですね。理屈じゃなく☆

 

この1時間半という時間を100%自分自身の為だけに捧げる。

いつもみなさんの表情のビフォー/アフターに驚かされつつ、

来月の絵の更なる展開を楽しみにしています♪

 

来週の * なないろワーク * は

オーラソーマ®ではありますが、いつもと違い、全員で同じ1つのテーマに絞って

じっくりワークしていこうと思っています。

来週も色を紙に落とし込む作業アリ、です。
今日の交流分析での皆さんのシェアをお聞きし、
「 うん、来週はコレだな☆ 」サプリます!

肯定的意図と復職準備チェックリスト

今日は午前中にストレス・マネジメント(肯定的意図)、午後は復職準備チェックリストをやりました。

 

肯定的意図とは自分のやったことに対してポジティブな意味を探るというワークです。少し難しくなってしまいましたが、とっても大切なところだと思っています。自分を味方する自分を育てることができるととっても楽になると思うからです。

 

また、形を変えてやっていきたいと思います。

 

午後は、毎月恒例のチェックリストで振り返っていただきました。全体的に得点が上がったという人が多く、リワークの効果を実感された方が多かった用に思いますが、今の現状を把握し、今後の課題が明確になるということにこのチェックの意味があると思います。

 

今後も参加してくださる方々が、効果を実感できるようなプログラムになるように心がけていきたいと思います。

 

考え方と感情

本日は、論理療法2日目。

簡単に出来事と感情、考え方についての説明、つまり、同じ出来事があってもみんな同じ感情にならない、それはなぜでしょうか??

出来事と感情との間には考え方があり、その考え方によって、感情が生じるためです。

今日は、考え方(イラショナルビリーフとラショナルビリーフ)によってどう感情が変わるかということを考えてみました。

また、自分の日常生活を振り返って、どのような考え方や感情を抱きやすいのかについて考え、自己洞察をしてみました。

最後にはほめほめシャワーで、参加者みなさんのそれぞれの良いよころを褒めあって終了しました。

なぞなぞと歩調同調ワーク

今日は午前中に新聞要約プレゼンで他者との交流を楽しみ、午後はブレイン・ストレッチでクイズと歩調同調訓練を行いました。

 

クイズはよくあるなぞなぞクイズだったのですが、みなさん真剣に楽しんで取り組まれていました。「うーん」と考えているときの緊張と「あっ」と答えが閃いたときの緩和(リラックス)がみなさんの身体から見て取れました。

 

歩調同調ワークはチームビルディング研修の中で行われるものですが、4~5名で横一列に並び、全く同じタイミングでゴールを踏むというものです。簡単にできそうに思えて、これがなかなか…

 

考えていることと実際にやってみることが全然違うことが分かってとっても面白かったです。

受け取り方の違い

今日の午前中の洞察ワークでは、

先週とはガラっと切り口を変えて

<火><地><風><水>の人 … と、西洋的な4つのエレメントから

物事の受け取り方・価値観・行動の仕方などを自己洞察、人との違い、日常の人間関係においてのズレの検証を

やってみました。

 

他者がもっているフィルター・他者にとっての「自然」を理解できると

人間関係においてココロの負荷が軽くなったりします。

 

自分自身のココを伸ばそう!

そんな気付きも爆笑の中でありました。

 

 

午後の * なないろワーク * では、

いつものオーラソーマ®を1本シェアに抑え、オラクルワークをやりました。

 

この春リワーク・デイケアをご卒業された方が「最も自分が変わった明らかな瞬間があった」と

おっしゃっていた、そのきっかけとなったのが、コレ☆

(画像、撮影し損ねてしまったので、前回の画像をば。)

たった1つの単語です。

そのたった1つの単語から

自己洞察がぐっと深まっていったのです(^-^)

 

来週の午後は、第3週目恒例<アートヒーリング>です。

自分を上げていくスイッチ、紙に落としていきますよ~!

卒業発表

今日は長らくリワークに通ってくださった利用者さんがもうじき復職されるので、休職中のことを振り返ってもらい卒業発表していただきました。

 

パワーポイントも作成されて、発表の内容も素晴らしかったです。

 

 

 

決して平たんな道のりではなく紆余曲折を経ての今日。いろんなことが起こって、いろんなことを経験して、いろんなことを学びに変えて…

 

復職した後も大変だと思うのですが、この休職期間の中でご自身の人生と向き合って、セルフコントロールを身に付けられて戻っていくんだということが分かって安心しました。

 

いつも来てくれていた利用者さんが復職されるたびに、どういう気持ちで見送ったらいいのか分からなくなりますが、これまでリワークを盛り上げてくださったことに感謝しつつ、いつまでも応援する気持ちで見送りたいと思います。

4月7日のデイケア

本日より、新しいデイケアプログラムを始めました。

論理療法(REBT)を中心に今後進めていく予定ですが、本日は、囚人のジレンマ等を実施し、それぞれの考え方や行動のとり方等を考えていきました。

参加者のみなさん、全員真剣にどんな行動をとるか?と考え、意見交換等をしたりいたしました。

次回以降も自分の感じ方や考え方等を考えるような楽しみながらできるプログラムを展開していきます。

よろしくお願い申し上げます。