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自分に可能性を与える・ドラマセラピー

私たちは、普段、決まりきった見方で物事を捉えてしまいがちです。
例えば「これはこうに違いない」「これはこういうものだ」というように。

 

しかし、それは思考であって、現実とは少し違ったりするのです。
思考で自分を縛ってしまうと、随分と窮屈で生きにくくなってしまいますよね。

 

そもそも思考は現実とイコールではないのです。
でも、思考と現実を同一化してしまうと、ますます窮屈さが増してしまいます。

 

そこで、今日のドラマセラピーでは、「いつもと違った視点で見つめてみる」ということを様々なワークを通して体験していきました。

例えば、もしもわたしたちが宇宙人だったら、部屋の中のものはどんなふうに見えるでしょう?ジャッジや思い込みなく物事を見ると、それらはどう見えるでしょうか?

 

きっと、全く別物のように見えるはずです。
ジャッジや思い込みという色眼鏡を外せば、物事は全く違って見えてくるのです。

 

では、私たちが自分に対して向けている色眼鏡を外すと、どう見えるでしょうか?すると、自分が自分に対して持っていたジャッジも、少し緩んでくるのです。

 

 

「ああ、あれをしたかったなぁ。私にはきっとできない。」
「もっと、こうすればよかったな。でも、きっと私には無理だ。」

 

 

自分の可能性を、自分のジャッジで狭めているのは勿体無いことです。
その自分の可能性を、ドラマを通して今日は体験していただきました。

ドラマの中ではできないことは何もありません。
ドラマの中で、自分のやりたいことをやってみると、自分の中から「知らなかった自分」が動き出していきます。

それが、自分に新たな可能性を与えていくんですね。

「今日は、自分の言いたいことを言って、やりたいことをやって、あえてわがままな自分を出してみました。いつもは、人に合わせることを大事にしてきましたが、自分の思いに従って言ったっていいし、動いたっていい。そういう自分を楽しめました」

今日の参加者の方からは、そんなコメントをいただきました。

そうそう、いろんな自分がいていいんです。
思考などで縛る必要はありませんよ。
そして、決まりきった自分という檻から、もっと自分を楽にしてあげましょう。
どんな自分が自分から飛び出してきても、「それでOK」と受け止めてあげましょう。

 

次回のドラマセラピーは10月22日の第四土曜日の午後に行います。(9月はお休みになります。)

初心者、大歓迎!

演技力などは一切不要ですので、どうぞお気軽にご参加ください。

お会いできることを、楽しみにお待ちしております!

こんな時、どう伝える?☆緊急時に何を持っていく?

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

午前中の復職支援では、職場で言いづらいことを伝えるときのコツについて話し合いました。

例えば『上司や先輩が適切な対応をしていないため、成果が上がっていない』状況に対して、どのように伝えるのがいいでしょうか。

よくある対応として『適切でないことをはっきり指摘する』『目上の人に指摘はできないので諦める』などがあります。でも、両者とも円滑なコミュニケーションができていません。

 

これ以外にも、事例をもとに必要な考え方と言い回しについて皆で考えながら学びました。

 

今まで、はっきり指摘し過ぎてうまくいかなかったけれど、復職したら今回のことを思い出して実践してみたいなどの感想がありました。

 

午後のグループワークでは、災害時を想定して避難所に何を持っていくかを話し合ってもらいました。

設定は、ごく一般的な5人家族です。それぞれ役になりきってもらい、持ち込み制限のある中でより優先されるものを納得のいくまで話し合ってもらいました。

食料や通信機器、ペット、貴重品などグループごとに多少の違いはありましたが、制限内に収まりました。

 

 

グループワークは、“まずは自分の考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関わりに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

 

※金曜のグループワークは人数によって内容を変更する場合がございます。

モヤモヤの泳がし方

こんにちは。南浦和駅前 リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、
モヤモヤを上手に泳がしていきながら、本来自分にとって大切なことをやっていけるようになるために
効果的と言われている意識の方法をたくさん触れていきました。

王道と言われるような手法から、「え?コレもなの??」と思えるようなものまで。
今の自分の感覚で一番使えそうなものをいくつかココロの引き出しに装備できそうでしたね。

 

 

先週今週の大事なポイントは
事実をの中を生きているようで、実は「認識している世界」の中で生きていることに気付く
でした。

これらが大切な土台となって
来週から4ヵ月にわたるシリーズの初回に戻り、再びスタートです。

認知行動療法の基本をしっかり身に着けていきましょうね。

感情をモニタリングしてみよう

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月の水曜日、感情について考えています。
今日の前半は、「怒り」を取り上げました。

「アンガー・マネジメント」聞いたことがあるでしょうか?
どの感情も大切な物なのですが、怒りは特に強いエネルギーを生みます。
なので、マネジメントの仕方=取扱い方を練習する必要があります。

人それぞれ、大切にしていることが違うので、実は、怒りポイントは人それぞれです。
今日も、ルール、自分の時間、領域、、、いろいろな「大切にしていること」を脅かされたケースがあがりました。
怒りの背景には、実は「自分ルール」がある場合が多いものです。
今日も、そんな「自分ルール」に気がついた方々がいらっしゃいました。

もしそのルールが、自分を苦しめているとしたらどうでしょうか?
大切ではあるけれど、少し見直してみた方が良いかもしれない。
そのためには、自分を落ち着いて観察することが役に立ちそうです。

後半は、そんな「セルフモニタリング」のツールとなる「感情ノート」をつけてみました。

自分の頭のなかにいっぱいにひろがっていること、こんがらがってよくわからなくなっていること。
頭の中に置いたままでは、落ち着いて広げてみることができません。
それを「感情ノート」に書き出して、一度外に出してみると、、、
「きっかけ」と「受け止め方」を、意外と区別できていないことに気づいた。
思っていたよりも、いろいろな思いや感情があることに気づいた。
感情を入口にすると、振り返りがしやすいと感じた。
面倒だなと思っていたけれど、実際に書き出してみると、意外とスッキリできるものだとか。

他者視点をもてるようになると、自分に向ける言葉も変わってきそうです。
私たちは意外と、「ある事実」を「こう感じる」と、この2つをセットにして自動運転させておくことが多いものです。
なぜかって、その方が楽だから。あれこれ考えたり、吟味せず、そういうこと、と結論がつけられるから。

ただ、その自動運転のせいで、苦しくなっているのであれば、少し距離を取って観察してみると、楽な方法が見つかるかもしれません。
そのためのツール、感情ノート、しばらくつけてみませんか?

感情のテーマ、まだまだ来月に続きます。
次回(9/7)は、自分を苦しめることが多い「恥」や「罪悪感」について考えていきましょう。

★8月のプログラム

 

リワーク・デイケア プログラムカレンダー(PDF)

*ご利用にあたり、初回/再開の前に診察にて事前確認が必要です(詳しくは受付まで)
*状況によりプログラムを変更する場合がございます。予めご了承願います。
*10:20までに入室された方にはお弁当がご用意できます。

 

【 プログラムご案内】

リワーク部門)

月曜: 復職・キャリア・セルフケアプログラムなど
復職準備

火曜: 自己洞察ワーク・ソーシャルスキルアップ・ヨガなど
自己洞察ワークソーシャルスキルアップヨガ

水曜: コミュニケーション・個別フォローアップなど
コミュニケーション

木曜: 認知行動療法・個別プログラムなど
認知行動療法<個別集中ワーク> ★ 詳細&FAQ ★(ブログ)

金曜: グループワーク・復職支援・各種心理療法・ライフスタイルなど
実践チームワーク・グループワーク・復職支援

土曜: リワークフォローアップ
第1土曜:不眠の認知行動療法…睡眠に関する考え方や行動を見直すことで、睡眠を根本から見直し、不眠の改善を図ります。個人の特性を知り、ご自分に合った睡眠パターンを見つけていきます。
第2土曜:えじり心理師と語らうなんでもトークグループ…リワークで話しきれないこと、日常的なことなのだけど気持ちを吐き出したい、近況を話して「今の自分」のテーマを確認したい … なんでもOKのフリートークです。ゆったり語らっていきましょう。(聴いてるだけのご参加もOKです)

私の取り扱い説明書

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、「私の取扱説明書」と題して、
家電製品についてくる取扱説明書のように自分自身を観察し表現してみました。

自分を上手に使ってもらうには
注意!こんなことされると故障しちゃいます
こんな風にメンテナンスすると効果的ですよ
故障かな?と思ったら

などなど、さまざまな項目で自分自身を見つめてみました。

その後、自分で作成した取扱説明書を元に小さなグループでワークもしていきました。

・自分では説明しているようでも、意外と肝心なニュアンスが伝わっていなかった
・自分では理解しているようでも、その奥のポイントの方が本当は大事だった
・そもそも全然伝えていなかった

気付くこと、本当に多かったですね。

リワーク フォローアップ

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

リワークフォローアップは、これから復職される方の疑問や不安に対して、既に復職された方がアドバイスをしたり、復職後のコンディションや働き方を確認したり、みんなで意見を出し合ってフォローし合う時間です。

今日は、もうすぐ復職される方々から、心構えや不安について質問があり、復職された方々が復職後を振り返り経験を話したり、アドバイスをする時間となりました。みなさんから、いろいろな意見が出ました。

・復職前にリワークで休職に至った経緯を振り返って、吐き出す作業が役に立った。

・勤務時間や内容の希望を、上司や産業医に伝えておいた。

・通勤訓練や時短を利用して、少しずつ慣れた。

・初めにコミュニケーションを取る人は、自分が休んだ理由や症状を知っている人だけにした。

・3か月ごとに短期目標を決めて、上司と共有している。

・1時間に1回は休憩を取るようにした。

・ときどき有休を使うようにしている。

・残業はしないようにしている。

・初めから100%でいかない。

復職直後は、プレッシャーが大きく、がんばり過ぎてしまいがちですが、初めから飛ばしてしまうと長続きしません。30~60%くらいから始めて徐々にギアを上げていくのがよいでしょう。ずっと低空飛行で安定して働き続ける方法もあります。

みなさんからは、

・復職して順調に働けているのは、周りの環境と仕事量によるものだということが、改めて認識できた

・継続して働くための工夫を続けていこうと思った

・今までは、自分の実力以上の無理を続けていたとリワークの学びで気づいたので、今後は自分軸を大切にして無理をしないようにしたい

などの感想をいただきました。

リワークの第一の目的は復職ですが、その後も健康で働き続けることが次の目標です。ときどきフォローアップに参加して、リワークで学んだことを思い出したり、復職後の働き方を振り返る機会にしてください。

ライティングセラピー☆共通点探し

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

午前の心理療法では、ライティングセラピーを体験して考えや思いを振り返り自己理解を深めました。

ある物語を想定した中で、手紙を書いていきます。

物語を設定することで、普段は思いつかない本音や願望などが次々と出てきます。

書き出すことで気づく自身の本音やアイディア、助言は誰の言葉よりも大切な宝ものです。

「意外なアイディアが浮かんできて、気持ちが明るくなった」などの感想がありました。

 

午後のグループワークは、内容を変更して「共通点探し」をしました。

例えば「朝ごはんは何を食べたか」など簡単なもので、グループのメンバーの共通点を探すというものです。

こうした何気ない会話の中で、周りの人や話す相手の様子を見ながら、内容や声の大きさや時間など自身のコミュニケーションのあり方を意識してもらうようにしました。

 

グループワークは、“まずは自分の考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関わりに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

 

※金曜のグループワークは人数によって内容を変更する場合がございます。

作ったドラマにいかに気付くか?

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今週と来週の<認知行動療法>では
ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)に取り組むことで
ぐるぐる思考に支配されない・モヤモヤを上手に泳がせながら、
自分が本当に大切なことをやっていけるようになれることを目指します。

まず、私達の思考は実は100%に気付けている訳ではないし、
それが事実とも限らない事を学びました。

私達は、事実の中で生きているのではなくて、
自分が「受け止めた(解釈の)世界」の中で生きているのですね。
100%事実なようで、実は巧みに作り上げた頭の中のイリュージョンの世界なのです。

いかに普段私達はそのイリュージョンに囚われているかに気付けた方々が
今回もたくさんいらっしゃったご様子でした。

・休職直前なんてまさにこの状態だったんだ
・人の言葉を素直に受け取れてこなかったカラクリに気付けた
・「沼のはなし」が自分に重なって涙出そうになった/胸が熱くなった/ギュっとなった
・今までいかに力んでいたかに気がついた
・ハッとした

など。などなどなどなど … さまざまな気付きがあったご様子です。

次回は、現実と脳内ドラマのイリュージョンがごっちゃになってしまう「フュージョン」から
どう抜け出していくか、いろいろなパターンの方法に触れながら、
今の自分のベストを見つめていきましょう。

不安とのつきあい方

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

暑い暑い夏休みも明けて、一週間ぶりのリワークでした。
思い思いの時間を過ごして、リフレッシュした人、少しコンディションを崩した人。
今日からまた、少しずつペースを取り戻していきましょう。

今月の水曜日は「感情」をテーマに取り組んでいます。
今日は「不安」、よく似た感情の「恐れ」をテーマにしました。

どちらもつらい感情ですが、人間にとってどうしても生まれてしまう根源的な感情のひとつです。

まずは、自分が不安や恐れを感じたときの経験から、どんな反応をしていたかじっくり振り返りました。
この不安のサインに気づくこと。不安に向き合うために、まず最初のステップです。
人によって、ドキドキしたり、イライラしたり、汗が出てきたり、わかりやすいサインはそれぞれでした。

不安は、日ごろから感じやすいもの。
だからこそ、やっかいだと思っている方がほとんどでした。
手に負えない不安は、手に負えない期待とつりあっているものです。
自分が何を期待しているのか、その結果、何を不安に感じているのか。
相手がわからないからこそ、もやもやを抱え続けているのかもしれません。

感情はつきあい方を工夫していけば、自分が本当に感じていることや望んでいることを教えてくれます。
無視しないで、その存在をうけとめることで、少しずつ、つきあいかたもみえていくことでしょう。

来週は、これまたやっかいに思いがちな感情の一つ「怒り」について理解をしていきましょう。
まずは自分が「怒っている」ことを素直にわかることから、スタートです。