今日は「怒り」をテーマにしたドラマセラピーを行いました。
「怒り」というと、少しネガティブな感情だと思われている方も多いかもしれませんね。
しかし、怒り自体は人間が持っている基本的な感情の1つであり、どんな人にもある感情なのです。
だから、まず、自分の中に怒りが湧いてきた時に、そこを受け入れてあげることが大事です。「怒り」という感情が湧いている自分を否定しないこと、そこに寄り添ってあげることが最初のステップです。
その時に、とっても大事なことは、「怒りと自分を同一化しないこと」なんですね。
ドラマセラピーでは、自分の中にいる「怒っている人」に対して「寄り添う人・共感する人」という立場をとって、自分の感情(怒り)に対して距離を持ちます。そして、声がけをしていきます。
「ああ、こんなことされたら、頭にきちゃうよね、わかる。わかる」
「怒りが湧いて当然だよね。よしよし、わかっているよ。」
同一化しないことで、感情にのみこまれずに、自分の感情に寄り添うことができます。そして、自分が感情を受け止めてあげることで、相手にそれをぶつけなくなります。
そして、その上で、怒りの裏側にある本当の気持ちに寄り添うワークを行いました。
ご存知の方もいると思いますが、怒りは二次感情でです。その裏には、大きく分けて3つの1次感情が潜んでいると言われています。
(1)悲しみ、落胆
(2)驚き、ショック
(3)不安、恐怖
「実は、ものすごく不安で仕方なかったんだよね。だから、怒りとして出してしまったけれど、本当は不安だったんだよね。よーくわかっているよ。」
「そうか、すごくショックだったし、傷ついたよね。それは、悲しいよね。だから、怒りが出たんだね。当然だよね。わかるよ。」
一次感情に気がつくことが2つ目のステップ。そこに寄り添って、共感してあげることが3つ目のステップです。
今日ご参加された方は「不思議ですね、自分の内側が落ち着きました」とコメントされていました。
そうなんです。
怒りを無理やり抑え込んだり、爆発させるのではなく、怒りに寄り添って共感していく方が、自分の内側も落ち着きます。そして、怒りと、上手に付き合っていくことは可能です。
頭だけでなく、身体でそれがわかるのが、ドラマセラピーの最大の利点だと思います。
来月も、第四土曜日の午後にドラマセラピーを開催します。演技力などは一切いりませんよ。初心者も大歓迎です!
ぜひお気軽に、ドラマセラピーにいらしてくださいね。