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コミュニケーション -わたしの枠組み、あなたの枠組み

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月の水曜日は、コミュニケーション -そもそもの話です。
私たちにとって、コミュニケーションはなくてはならないもの、切り離せないものですが、行き違いを感じやすいものでもありますね。

今回は、そもそも「コミュニケーション」って何だろう?という問いかけをしてみました。
「コミュニケーションできた」というのは、どういう状態だと思いますか?と聞くと、「100%伝えられて安心する」「お互いにキャッチボールする」などの意見がありました。
また、自分のコミュニケーションの癖を振り返ってみると、「相手にあわせる」「正解を探してしまう」「一人と複数とで違う」など、いろいろあがってきました。

考えている通り、コミュニケーションは、自分と相手がいるやりとりです。
このやりとりのさなかに、行き違いも起きます。 それはなぜおきるのでしょう?

私は、私の枠組みからやりとりしています。
あなたも、あなたの枠組みからやりとりしています。

この枠組みがどういうものかを、お互いに伝え合わなければ、同じ情報を共有することはできないでしょう。
そのためには、一方通行で伝えたつもり、分かったつもりになるのではなく、お互いに確認し合うことも必要です。

後半は、その行き違いを実際に実験して試してみました。

同じ情報を聞いても、メンバーそれぞれが表現したことはまったく違いました!
なぜそんなことがおこったんだろう?
起こさないためにはどんな工夫ができるだろう?
日常で、これに近いことが起こっていないだろうか?

様々な視点で振り返ることで発見できたようです。

来週は、身近な人たちとの関係からコミュニケーションの齟齬について考えてみようと思います。

目盛りをつけてみる

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、問題解決セラピーより「スケールクエスチョン」に取り組んでいきました。

何かつらいなと感じるような出来事があった時に
つらい ー つらくない の2極だけにならず、
目盛り=スケールをつけていくと、物事の捉え方が柔らかくなっていきます。

このスキルは火曜日・木曜日のプログラム問わず、常に皆さんに意識付けして戴けるようにちょこちょこ話に入れ込んでいますが、
本日はこの「スケール」感覚だけに焦点を当てて検討できました。

このスケールが現実に即して捉えられるようになると、
行動しやすくもなったり、焦りに圧倒されることも少なくなっていくと言われています。

今日は作業途中からいろいろ皆さんのお話が膨らんでいき、具体的な体験からの検討もできました。
大きなトラップにハマってしまうケースと、そこへの意識のありかたにも触れることができました。
きれいごと、絵空事ではない、リアルな取り組みを皆で考える機会となっているのは、
こうしてみなさんが赤裸々に分かち合ってくださる賜だと思っています。

午後の<ソーシャルスキルアップ>では、
職場の人達からの視線が気になってしまう時にどう意識したらいいのか?
をテーマに皆で考えていきました。

やはり状況の捉え方は1つだけでは全くありませんでしたね。 

人生のパッチワーク -ライフデザインを考える

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

12月の月曜日は、「キャリア」をテーマに考えています。
元の職場へ復帰するつもりの方にとっても、転職を考えている方にとっても、これからどう働いていくか、考えどころですね。
仕事を離れているこの期間を、働き方を見直して、これからについて考える時間にしてみましょう。

今だからこそ、自分を再発見することが、これからの人生の可能性を広げることにつながるでしょう。

今日は、そのスタートとして、「人生」という大きな視点からライフデザインを考えてみました。
私たちは、いつも多面的な役割を担っていますし、それらは、そのときどきで流動的に変化しているものです。
パッチワークをイメージして、これまでの人生を振り返ると、今、自分が求めている人生とは違った色分けになっていることが実感できました。

休職前後のパッチワークと自分が望んでいるパッチワーク、ほとんどの方がけっこう違ったものになっていたようです。

休職前後は、なぜ望まないかたちになっていたのでしょうか?
そこから変えたいことがあるなら、どのような工夫をしたら、実現しそうでしょうか?

ここにも、今後の健康的で安定した働き方をみつけるヒントがみつかりそうですね!

働き方は、いろいろな視点から見直すことができます。
来週は、皆さんのパーソナリティにあった働き方について考えてみましょう。

さらに、偶然の出会いを活かすには? これも振り返ってみたいと思います。

土曜講座 ストレスに負けない!ストレスコーピング

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

今回の「土曜講座」はストレスについてでした。

ストレスが溜まった、ストレスで胃が痛い、ストレス解消したいなど、私たちはストレスという言葉をよく使いますが、ストレスとは一体何でしょうか?

まずはストレスと呼ばれているストレッサー(個人にとって負担となる出来事)とストレス反応(心身への反応)について学びました。

ストレスに負けないためには、早めにストレスに気づいて対処することが大切です。

「気づく」ためには、体調や気分を記録して自分の状態を把握します。

「対処」はコーピングリストを作って、ストレスを軽減します。

コーピングリストは、自分がリラックスできることをどんどん書き出します。項目を増やすコツは低コスト、細分化、具体的に書くことです。

みなさんからたくさんのアイディアが出ました。

コーヒーを飲む、音楽を聴く、動画を見る、ハーゲンダッツアイスを食べる…など

「ほ~」と思ったのは、

宝くじが当たったら何をするか妄想する

好きなキャラクターになって今の状況をどうするか考える…などなど

ストレス状況下ではグルグル思考や、~べき思考に囚われていることが多いので、アニメのキャラクターや、漫才の相方、社長、アイドル、偉人などになり切って、楽しみながら他者の目線で客観視できるとよいでしょう。考えること(認知的コーピング)は基本タダで気分を変えられるのでお勧めです。

職場でトイレに行く、水を飲む、目薬をさす、深呼吸をする、空を見るなど、すぐにできて気分転換に役立つコーピングはぜひ用意しておきたいです。

みなさんからは、

・普段何気なくしていることがコーピングに当てはまると気づいた

・事前にコーピングリストがあると気持ちが軽くなるだろうと感じた

・これからしたいことや好きなものをイメージすることもコーピングになると知った

・他の方のコーピングも参考になった

・ストレスは生存のために必要だとわかった

などの感想がありました。

「土曜講座」は、毎月第1土曜日です。認知行動療法を中心に、日常生活や職場で役立つテーマを取り入れていきます。

初めての方、平日リワークの復習をしたい方、復職して久しぶりに思い出したい方、仕事で土曜日しか来られない方、どなたも対象です。ぜひご参加ください。

適応障害☆アートセラピー

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

午前中の「疾病理解」では、その特徴と治療について理解を深めました。

 

適応障害いう言葉は聞いたことはあるけれど、実際にはよくわからないという参加者が多かったです。

適応障害とうつ病の違いなどを踏まえながら学びました。

職場にありがちな適応障害や負のスパイラルに陥る構造ども併せて皆で確認しました。

 

「今までうつ病と適応障害の違いがわからなかったけれど今回分かった」との感想がありました。

 

午後の「アートセラピー」では、コラージュとパステルアートのグループに分かれて作業をしました。

 

最後に皆で作品をシェアし、様々な感想をフィードバックしましたが、温かく楽しい時間になりました。

集中して取り組んだ作品を持ち帰って家に飾る方もいます。

 

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

 

グループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

考え方のクセを広げてみよう

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、先週に引き続き、
抑うつ的な状態になっていく典型的なエピソードから
「考え方のクセ(自動思考)」に気づいていく力、
また、その考え方をどうやって広げていく・柔らかくしていけばいいかの発想のヒントを
みなで集めていきました。

内容盛りだくさんでしたが、全部ができるようになる必要はありません。

「うわ~!コレまさに自分がいつも思っていることだ!」となったポイントは
柔らかくしていく発想のヒントをもとにして
更にプラスして自分なりの「引き出し」を増やしていけるといいですね。

また、皆さんの中から実際のケース(不安な場面)をサンプルして
皆で検討していきました。

とても短いストーリーの中にも
いくつもココロの方向を広げていけそうな部分がありましたね。

これもまた、全部広げていく必要もありません。
たった1つでも、ゆる~く らく~に 捉えていけるだけで
「さらにその先」も変わっていきそうでした。

「さてと☆ まずはどこを楽にしてあげようか。」

スイッチを入れる言葉はひとそれぞれ。
小さなスイッチを押せる指、ココロに備えていきましょう。

17のしんどい場面を助けるフレーズ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日はHSP(繊細な人、傷つきやすい人、気にしすぎてしまう人)や、
メンタルが辛くなってると陥りやすい傾向や場面において
更につらい状態へと繋がっていかないように
しんどい場面においてどう意識してこなしていくかを皆で検討しました。

相手の気持ちやそのあとの展開をシュミレーションしすぎてしまって何も言えなくなってしまう
頼めない・断れない
人に見られていると動けなくなってしまう

などなど、様々なつらく感じる場面の中で

あまりにも自分自身の言動に注目しすぎてしまわないような
ちょっとした意識づけや、ちょっとした自分自身への言葉かけを
大事にして積み重ねていけるといいですね。

午後の<ソーシャルスキルアップマラソン>では、
「自分の業務量が多い事を忙しそうにしている上司に相談ができない。」というテーマで
エクササイズしてみました。

今日はとっても「リアル」の醍醐味を感じた回でした。
みなさんが真剣に取り組もうとしているからこその反応から気付けることは
想像以上にあったりします。

ここは、自分を苦しめる人達が実際には傍にいない「安全な場」。
自分がその時に何を感じて、何に反応しているのかを
客観的にな目で、安全な場所で、細かく観察してみると
これから楽になっていけるようになる大切なポイントを見つけたりすることもできるのですね。

みなさんの向き合う姿に
すごい底力を感じた今日でした。

11月の振り返りと個別フォローアップ

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、11月最後の月曜日ということで、月間の振り返りを行ないました。
今月やったこと、気づいたこと、今後に役立ちそうなこと。
各自で振り返った後、全員でシェアしていきます。

普段の私たちは、あれもこれもと思いが飛び交ってしまい、なかなか「ここ」にとどまってじっくり考えるというのは難しいものです。
自分に視点をゆっくりむけること、少しの変化もないがしろにせず、しっかり味わうことが役に立つように思います。
日々のちょっとした取り組みの積み重ねで、いつのまにか変化しているような気がします。

今日は、2グループに分かれて、ゆったりとシェアの時間がとれました。
それぞれが書いたキーワードをの付箋から、それどんなこと?とか、もっと詳しく聞かせてほしいとか、様々な興味が広がりました。

皆さん、考えたり、困ったり、工夫したいと思っていることが共通していることも多いですね。
誰かの問いかけから、様々な答えが広がっていっている様子もありました。

個別フォローアップでは、それぞれ、今、感じていることや抱えている課題、今後へのもやもやなどを話し合いました。

グループで語り合うことで気づくこと、1対1で丁寧に話し合うことでわかること、うまく組み合わせていきましょう。
来月で今年も終わります。それぞれのペースを大切に、また歩みを進めていきましょう。

「別の人」の視点を楽しみながら自分に取り入れる

私たちは、普段、自分の視点から抜け出すことが、なかなか難しいですよね。

 

そして、どのように視野を広げて捉えたら良いのか?それをまた頭で考え続けてしまい、余計に苦しくなってしまったりします。

 

しかし、ドラマセラピーでは、さまざまな役になってみることで、「別人の視点」を得ること、それを身体で感じてみることが可能です。

 

例えば、コメディアンが持っている視点と、芸術家の持っている視点は、きっと普段の自分と少し違うはずですよね。

 

その視点から物事を見ると、今までとは違う部分に気がついたり、気にしていたことが気にならなくなったりと、新しい解釈や認識が生まれてくるのです。

 

今日のドラマセラピーでは、いろんな役が書いてある紙切れが入っている袋に手を入れてもらい、一枚づつ引いてもらいました。

 

そして、その役になって、架空の世界の中のラジオ局で、リスナーの皆さんからの悩みに答えるというワークをやってみました。

相談内容は

「なかなか自信が持てません。」

「ついついお酒に手が出てしまいます。」

といったものです。

 

それに対して、コメディアンや、ギャングスターや、カリスマ歌手などなどからアドバイスしてもらったのですが、どの回答もユニークで、思わず笑い声が出てしまう回答も多々ありました。

 

自分以外の他者になって、その視点から見ると、全く違ったものが見えてきますし、当然アドバイスだって変わるわけです。

 

それによって、身体が緩んだり、感情が緩んだり、がんじがらめの思考からも楽になれたりするんですね。

 

物事や出来事を、違った目で捉え直せるだけでなく、自分に対しての見方も変わっていくのです。それが体でわかるのが、ドラマセラピーです。

 

来月は今年最後のドラマセラピーになります。

この1年の自分をいたわって、労ってあげる、そんな時間にしたいと思っています。

初心者大歓迎です!

どうぞ、お気軽にご参加ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

催眠療法☆物語の感想を語ろう

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

午前中の「心理療法」では催眠療法の実際とその仕組み学びました。

テレビのショーなどで見る催眠は、インパクトのある見せ方をしているため、「怪しい」とか「怖い」、「操られてしまう」などのネガティブなイメージを与えています。

しかし、実際の催眠は、自分の意に反して操られることはなく、しっかりと意識がある中で行われています。

日常でも催眠に似たような状態は多くあり、皆が体験しています。

今回は、催眠に対する誤解を解くと同時に、つらい症状の消失のみを期待することなく、より安全な利用の仕方を考えてみました。

午後のグループワークは物語の感想をグループで話し合いました。

今回のテーマは少し重く感じたようですが、皆さん率直な感想を語られていました。

「切なかった」「自分と重なった」「涙が出そうになった」「前向きになった」「つらかった」など様々な感想が語られました。

感想を語る際に、正解はありません。

そして、グループワークでは、自身の思いや考えを相手に伝えられているか、相手の話を聞いていたかなど自身のコミュニケーションを振り返ることが大事です。

自身の苦手意識ばかりを見るのではでなく、できた部分にも目を向けていただければと思います。

 

 

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

 

金曜日のグループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”そうした経験の積み重ねから自身のコミュニケーションのあり方を振り返ることができます。