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サポートを得るために-何をどう伝えるか

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月の月曜日「復職準備」のテーマは、ずばり「再発予防」です。
復職面談、あるいは転職の面接でも、必ず話題になるポイントの一つです。
もちろん、皆さん自身にとっても、「再発しないこと」は今後の生活で大切なことですね。

今日は、復職や転職、社会復帰へ向けて、周囲に、何をどのように伝えるか、不安や悩みを共有しました。
同じような経験をしているお互いで話し合ってみると、共通することやヒントがもらえることも多いですね。
毎回そうなのですが、今日も、予定時間を大幅にオーバーして話が続きました。

転職にしても復職にしても、自分の症状や特性や病気について、なにをどこまで伝えるかは、考えどころです。
皆さんが同じような悩みを抱えています。
そして、理解しようとしてくれる人たちばかりではないことも事実。
そういう人たちも含めて、どうわかってもらえるように伝えたらいいのか、熱心な意見交換が続きました。

後半は、振り返り発表と題して、復職が近い参加者の方の振り返りを共有していただきました。
とてもリアルなやりとりに、ぐっと息をのんだ場面もありましたが、、、
お互いに、近い経験をしているからこそ、わかること、共感できること、聞きたいことがたくさんでてきます。

お互いに、助け合いながらできる今の環境を存分に生かして、すすんでいきたいですね。

来週は、回復のために必要な力-レジリエンスについて考えていきます。
自分の経験も振り返って、レジリエンスを発揮できていなかったか、みつけていきましょう。

リワークフォローアップ

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

リワークフォローアップは、これから復職される方の疑問や不安に対して、既に復職された方がアドバイスをしたり、復職された方が現在のコンディションや働き方を確認したり、みんなで意見を出し合ってフォローしていく時間です。

心身の具合が悪くなったとき、休職か退職か、または別の選択肢か… それぞれの経験を語り合いました。

退職しようと思ったけれど、医師に「うつ状態にあるときは大事な選択はしない方が良い」と言われ休職した。休職中に次の目標が見つかって、同じ会社に復職しようと思えた。今の会社と仕事が好きなので、退職は考えずに休職した。条件や金銭面が良いので退職せず休職にした。全力を出し切らずに、ほどよい力加減を調節しているので休職には至っていない。

などなど、休職の原因や職場環境、雇用形態、仕事内容などによって、人それぞれ選択が異なることを知りました。

また、復帰する際に、休職に至った経緯や病状を誰にどこまで伝えるか… 多くの方が迷う永遠のテーマについても話し合いました。

産業医、人事部、部長や課長など上司はすべて知っている。職場によりますが、環境整備や仕事内容などの調整のために、上司に伝えておくことは必要でしょう。さて、それ以外の人にはどこまで伝えるのか…

同僚やチームメンバーに言った方がいいのだろうか?
自分は言ってしまうと楽になるけど、言ってしまった言葉は戻せない、病名に偏見や誤解があるかもしれない。病名は言わずにできること、できないこと(助けてもらいたいこと)を伝えておく、体調の波があることは伝えておく。自分が頑張り過ぎていたらブレーキをかけたり、いつもと違っていたら教えてもらうと再発予防になる。誰にどこまで言うかは上司に相談してみる。

などなど、結論を急がずに、様子を見ながら伝える範囲を探っていくとよさそうです。

今日の皆さんからの感想は、自分と異なる状況や背景を皆さんお持ちなので、色々な意見が聞けて面白かった。病状を言うか言わないかは、いくら話しても新しい意見がある。現実に即したテーマで自分に応用できそうだった。キャリアが豊富で客観的な視点を頂けて参考になった。自分の考えをシェアすることで、考えを広げることができた。

今日は、職種も職場環境も異なる参加者から、本当にたくさんの意見が出ました。自分のキャリアだけでは思いつかないような考えや新しい視点も得られました。

日頃、疑問に思っていることや不安を、ぜひ他の方に聞いてみませんか? ご参加お待ちしています。

ストレスケア①・人間コピー

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

午前中の「心理療法」では、聴覚、視覚、体感覚などを使ったストレスケケアを行いました。
ストレスになっている記憶をどのようにイメージして再生しているのか、自身の優位感覚を知って、ケアをしていきました。
自身の優位感覚を上手につかってケアしていきたいとの感想がありました。

午後のグループワークでは、一枚の絵を一人ずつ順番に見て、その記憶を頼りに別の紙に書き写しました。一人一人の記憶が絵の完成度を高めていきます。
このワークでは、皆の見ている中で絵を描いたり、記憶を頼りに描いたりするため、かなりのプレッシャーがかかります。
また、インプット(記憶)、アウトプット(記憶の再生)を行うため、脳トレの一面もあります。

午前中の学びも併せながら、自身がどの感覚を優位に働かせて記憶していたかを振り返る機会にもなりました。

金曜日のグループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”そうした経験の積み重ねから自身のコミュニケーションのあり方を振り返ることができます。

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

考え方を広げるたくさんのヒント

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

<認知行動療法>では、今週から3週間にわたって考え方・捉え方(認知)を
いかに柔らかくしていくか、広げていくかに取り組んでいきます。
本日はその助けとなる、たくさんのヒントをココロの引き出しに入れていきました。

さまざまな角度から、さまざまなタイプで、
その時の自分に一番フィットするヒントを使いながら考え方を柔らかくしていけるといいですね。

たくさんのヒントを1枚の紙にまとめた「ヒントシート」
これから自分を助ける柔らかい思考を探すため、思い出すため、確認のため、
何度も何度も眺めていきましょう!

たった1つの考えに丁寧にターゲットをしぼってヒントに沿って書きだしてみると
本当にワラワラ出てくるものなのだなぁ。
… 今日はそんなお声が本当に多かったです。

来週は、どなたかから出して戴くリアルなケースを元にして、
認知再構成の全容をご覧いただきながら、みんなでアイデアを出し合っていきましょう。
皆さんのお役目は「 天の声 」。
客観的な視点の感覚を自分自身にも落とし込んでいく、そんなエクササイズです。

不安と恐れ

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月の水曜日は「感情」をテーマにしています。
今日は、日ごろから感じている方も多いのでは?と思う「不安」と「恐れ」をテーマにしました。

どちらもつらい感情ですが、人間にとってどうしても生まれてしまう根源的な感情のひとつです。

自分が不安を感じたときの経験から、どんな反応をしていたかじっくり振り返りました。
そうすると、どんな状況で不安を感じたか、そして、どんな反応をしていたのかなど、様々なことに気づきました。
人によって、不安を感じているよ!というサインはいろいろです。
この自分なりのサインに気づくこと。そのサインから、ああ、自分は今、不安を感じていると気づくこと。
これが、まず最初のステップです。

リハビリ中の皆さんは、まさしく今、いろいろな不安を抱えています。
その相手(不安や恐れ)の正体を知ることで、それぞれに対処のポイントがみえてきたようです。
完璧にしようと思っていた。
不安だと思っていたのが、実は恐れだったとわかった。 などなど。

次回は、「怒り」について考えてみましょう。
これも、扱い方に四苦八苦している方がいらっしゃるかもしれませんね。

心の境界線を育てる6つの大切なこと

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今月の<自己洞察ワーク>では、バウンダリー(ココロの境界線)について取り組んでいますが
本日は、「バウンダリーを育てる6つの大切なこと」を主なテーマに検討していきました。

6つの中には
「自分を大切にすると決意する」というポイントがあります。

今日もたくさんの方々がここに大きな反応を示されていました。

意外とできないんだよね。。
トンと忘れてた。
ついつい、忘れちゃうんだよね。

だけでなく、
そもそも、自分を大切するってどういうこと?
そこからのスタートとなる方も、実は毎回おひとり、おふたりではないのです。

大切にするってどういうこと?
これも引き続き、向き合っていきましょうね。

午後の<ソーシャルスキルアップマラソン>では、
「こんな不安があって働くのが怖いんだよ。。。」というお声を戴き、
どんな不安?をお尋ねしたら、出てきた出てきた! 

この際だから全部やってみましょう … ということになり、皆で4ヵ月くらいかけてトライしていくことになりました。
どんなことをやっていくのか
これはまた改めてご報告できればいいなと思っています。

色の呼吸 & 
腹式呼吸~マインドフルネス~脳よおやすみエクササイズ では
今回2回目の実施でしたが、
みなさん先月の初回よりも「おやすみモード」に入られるのが早くなったなぁ、と感心しつつ誘導をしていました。

窓のロールスクリーンも下げ、できるだけ体が光を感じないようにお部屋を極力暗くしてみなさんで静かな時間を過ごしました。
先月院長先生にお願いしていた新しいヨガマットも使って(どうもありがとうございます!)それでも「あと1枚しかない」とギリギリでしたが、間に合って本当に良かったです。

また機会がありましたら、ぜひやりましょうね。
みなさんからの嬉しいお声、しっかり覚えておきます。

適職・転職☆緊急時に何を持っていく?

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

午前中の「復職支援」では自身の得手不得手、やりがいなど仕事や資質を振り返り、整理したり話し合ったりしました。

「得意なこと、苦手なことを整理して自分自身を見つめ直す良い機会になった」などの感想がありました。

また、資質だけでなく「やりがい」についても考えてもらいました。

あらゆる要因がやりがいにつながりますが、必ずしもやりがいを持たないといけないのではありません。ただ、やりがいを感じると気持ちよく仕事ができるようになっていきます。

そういった意味で、「なぜ、やりがいを感じることができないのか」という点も併せて考えることは大事です。

 

午後の実践チームワークでは、地震災害時を想定して、避難所に何を持っていくかを話し合ってもらいました。昨夜、比較的大きな地震を感じていたので旬なテーマになりました。

 

設定は、ごく一般的な家族+ペットです。それぞれ役になりきってもらい、制限のある中でより優先されるものを多数決で決めず、納得のいくまで話し合う形式で進めました。

実践チームワークでは、こうした「合意形成」を大事にしています。

 

 

金曜日のグループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”そうした経験の積み重ねから自身のコミュニケーションのあり方を振り返ることができます。

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

ストレス場面の全体を見渡す~アセスメント

こんにちは。 南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、ストレス場面の全体を見渡し、
「自分がどうなっちゃっているのか」を客観的に把握できるよう、取り組んでいきました。

自分自身で、このストレス場面の全体像を客観的に見渡していけると、
心理的にとても狭くなっている視野にもバランスが戻ってくるとも言われています。

今日もいろいろ気付きがあったようです。

・「ストレスを感じた場面」(状況)を
広い目で登場人物の背景も含めて客観的に書き出してみたら、
つかえていたものがストンと落ちて、もうそこ(状況)だけで気持ちが楽になってしまった

・今までは できごとー思考ー感情 だけだったけど、
こうして身体反応と行動も一緒に書き出してみると、全部が繋がった気がした。
そうそう!まさに自分!という実感が湧いた

・コーピングと資源まで全部この1枚(のシート)に書き出せたら、
この1枚が地図のように本当に見渡せた!

など。などなどなどなど …

このアセスメント(見立て)を書き出すことそのものが
コーピング(ストレス対処)になるとも言われています。

自分のストレスの特徴を把握するには、1回だけでなく、
何度も何度もやってみて共通点に 気づく ことが大切です。

イメージではなくて、実際に検証してみると、
意外な共通点が見つかることもあり、
そこが今まで気付かずにスルーしてきたがゆえに、何をやってみても苦しさがちっとも軽くならなかったんだ … とクリアになることも少なくありません。

実際に 書き出してみる。

今日もこの大切さを実感された方がとても多い1日でした。

こころのこえに気づく

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月と来月の水曜日は、「感情」をテーマにしていきましょう。
コミュニケーションの中で、なぜ「感情」が大切なのでしょう?
「感情」は、私たちの素直な思いを、率直に伝えてくれているからです。
その感情を「こころのこえ」として、耳をすませていきたいと思います。

今日は、「こころ」「あたま」「からだ」をキーワードに、自分のなかにうまれる「感じ」に目を向けてみるワークをしました。

まだ名前のつかないような、ぼんやりとした「感じ」に丁寧に意識をむけて、ゆっくりとその存在を認めてあげる。
そして、その「感じ」が何を自分に訴えているのか、語りかけながら聞き取っていく。

嫌いな人、好きな人、思い浮かべると、それぞれにいろいろな「感じ」が生まれてきました。
その感じが何をじぶんに伝えようとしているのか、名前をつけるとすこし距離感がうまれることもあります。

「感じ」にふりまわされず、横において手をつないでいくようにつきあっていけると、飲み込まれずにすむかもしれません。

後半は、なにか1つの感情を取り上げて、日ごろ、どんなつきあい方をしているか、ブレーンストーミングをしてみました。
いつも、最後のプレゼンは様々な工夫が凝らされていて、とても楽しいものです。
今回も、様々な切り口のアイディアがたくさん!
これでまた、引き出しが増えました。

ココロの境界線とストレス

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日から<自己洞察ワーク>では、ココロの境界線(バウンダリー)について検討をしていきます。

・あの人が機嫌悪くならないように必死になってしまう
・能力のない人がいて、その人の仕事が終わらないと自分の仕事も回らないので、ついついその人の仕事をやってしまう
その人は定時に帰るのに、自分は終電近くまで残業
・忙しいだろうと思ってたくさん手伝っていてあげたら、いつのまにか皆が自分が担当者だと思うようになってしまった

みなさんのリアルな辛いお話がでてくること、でてくること … 。
これで体を壊し、メンタルを壊し、では本当に割に合わなかったですよね。苦しかったですね。

バウンダリーの意識と感覚が育っていくと、
対人関係などのストレスが減って楽になったり、
そもそもトラブルに見舞うことも少なくなると言われています。(引き寄せなくなるからですね)

初回の今日はまず
「 これはバウンダリーのテーマだ! 」 と気付けるようになること、自覚できるようになることを
たくさん項目のあるチェックを通して取り組んでいきました。

来週は、
今日の基本を振り返った上で
・バウンダリーにまつわる誤解を解放する
・バウンダリーを育てる6つの大切なこと  に触れて、

ストレスから楽になれる資質を育てていきましょう。

午後の<ソーシャルスキルアップマラソン>では、
3週連続シリーズとなりました「 雑談 」 第3弾でした。

雑談が辛い → だから人間関係が自分は苦手だと思う → ああ、生きづらい
これではとってももったいないですよね。

第3弾の本日は、具体的な例題を元にコツを皆で習得していきました。
良い例、悪い例、両方の「どこが」を確認することで
例題ごとに上手に反応できるようになっていく皆さんの応用力にじ~んとしていた筆者でした。

ちょっとした意識とコツのあるなしが
「苦手なんだよ(泣)」と「平気だよ♪」の分水嶺。
それがゆくゆくは「楽に生きられる」に繋がっていく・流れていくといいですね。