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こころの窓の開きかた

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月のテーマは、「相手に振り回されないコミュニケーション」です。
コミュニケーションの主体は、あくまで自分。このかじ取りを自分に取り戻すにはどうしたらよいでしょうか?

今日は、1つのキーワードとして「自己開示とフィードバック」について考えてみました。
対人関係は、自己開示とフィードバックを繰り返して、やりとりしているといえるでしょう。
相手との関係で自分の「こころの窓」をどのくらい開こうか加減することで調整します。

自分のことを伝えるのは結構勇気のいることで、難しいなぁと感じている人も多いものです。
逆に、相手について感じたことを率直に伝えることも、結構勇気がいることです。

特定の相手をあげながら、自分の自己開示とフィードバックの受け入れのバランスをみてみました。
あまり意識なくやってきた関係を客観的に振り返ることで、様々なヒントがみえてきます。

ここでもやはり、大事なのは、自分の意思や願い。相手にどう思われるかではありません。

自分はその人との関係をどうしたいか、あるいは、何のためにその方たちとつきあっていくのか。
誰に対しても、どんなときでも、心の窓をオープンにすることがいいわけでは決してありません。
窓の開き方はそのときどき、自分の都合で調整してもよいのです。

後半は、会話を通して相手の事を知り、みんなに紹介してもらうグループワークをやりました。
毎回、皆さんの新しい一面が垣間見えて楽しいワークです。
今回も、知らなかった一面、納得の一面、踏み込んだ素顔などなど、さまざまな人柄が発見!されました。

「あの事」のもう片側

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、
内容リフレーミングに取り組んでいきました。

出来事は実はあくまでニュートラル。
さまざまな側面をもっているものなのですが、
往々にして私達は自分にとって不都合だったり不快な部分にのみロックオンしてしまい、
その出来事を 「 不幸だ 」 「 最悪だ 」 などと定義してしまっています。
そう定義することを無意識に当たり前だと思って。

今日は自分のハッピーには思えなかったちょっとした出来事に対して、
こういう側面も実はあるよね
ああいう側面も実はあるよね
… に気付いていきました。

これは、ポジティブに無理矢理なるものでは決してありません。
ですが、1つきりの視点のみでなく、
さまざまな視点から物事の全体を見ることができるちからは、
つらい事があった時、メンタルが回復していける力(レジリエンス)に
繋がっていくものですので、ぜひとも育てていきたいですね。

「土曜講座」認知行動療法ってなんだろう

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

「土曜講座」の1回目は認知行動療法の基本を学びました。

同じ出来事を経験しても、人はそれぞれ感じ方が違います。その違いは物事の捉え方「認知」によって生まれ、物事をマイナスに捉えるとつらい感情が引き起こされます。私たちの考え方にはクセがあり、事実に対して誤った推論をすることで、ゆがんだ「自動思考」が頭に浮かんでしまいます。

瞬間的に浮かぶ「自動思考」には、

・「~すべき」「~でなければならない」と考える ‟べき思考“

・1か100か、白黒はっきりさせたい ”白黒思考“

・1つの良くないことを、すべての物事に当てはめてしまう ‟過度の一般化“

などなど、いくつかのパターンがあります。

今日は、自分の自動思考に気づき、それを適応的な認知に書き換えて、つらい感情を軽減するワークを中心に行いました。

みなさん、ご自分の体験や思考に照らし合わせながら、自動思考を見分けたり、客観的な別の考え方を探して、あまり落ち込まなくて済む適応的な新しい認知に書き換えました。

みなさんからの感想は、

・何回か自動思考について聞いたが、今回初めてキャッチできて、キャッチできるとこんなに楽なんだと実感することができた、続けていれば少しずつ身につくのだと思えた

・自分がどの自動思考が強いか分かった

・日常から意識してその自動思考が「それって本当?」と突っ込めるようにバランスよい考え方をしたい

・考え方のクセを知り、別の角度から考える重要性がわかった

・自動思考は本で読んだことはあるが、それぞれの種類の説明が聞けて良かった

などでした。

認知行動療法は、何度も繰り返してだんだんと身についていきます。日常生活でも自動思考に気づくことから始めて、認知と感情、行動を少しずつ変えていきましょう。

「土曜講座」は、毎月第1土曜日に、認知行動療法を中心に日常生活や職場で役立つテーマを取り入れていきます。

初めての方、平日リワークの復習をしたい方、復職して久しぶりに思い出したい方、仕事で土曜日しか来られない方、どなたも歓迎です。ぜひご参加ください。

 

不安症☆アイディアを深めよう

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

午前は『不安症』では不安の種類や症状などについて学びました。

「不安な気持ちなど無くなってしまえばいいのに!」と思う方も多いと思いますが、そもそも人は「なぜ不安になるのか?」そして「不安がなくなるとどうなるのか?」

皆さん考えたことはあるでしょうか。今日は、そんな素朴な疑問から始めてみました。

そして、不安症の背景にある認知や表出する言動などについても考えていきました。

「ネガティブな言葉に心が侵食されて不安が大きくなっていたことに気づいた」「不安症は色々な種類があることを知った」などの感想がありました。

 

午後のグループワークは『アイディアを深めよう』でした。

今ある問題や改善の余地のありそうなものを議題にして皆でアイディアを出し合い、そのアイディアを否定するのではなく、どうやったら実現できるだろうかと考えてみました。

今回は将来やってくるであろう食糧危機を見据えたコオロギ食について、すでに商品化されているものを題材に、日本人に受け入れやすくするためのアイディアを練ってもらいました。

政府の力でふりかけにして配布する、エープリルフールの日に新商品として発売し、翌日にコオロギであることを公表する、コオロギ酒を造る、海外で流行らせてから逆輸入する、名前をかわいくする、ヒーロー化して子供から大人までを取り込む、肉の値段を上げてもっと安く良質なたんぱく質が摂れることをアピールする、などなど多くのアイディアが出ました。

 

金曜日のグループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”そうした経験の積み重ねから自身のコミュニケーションのあり方を振り返ることができます。

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

認知行動療法*心のエネルギーを守る!

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法は>全16回シリーズの初回でした。
初回ならではのとても土台となるお話を皆で分かち合っていきました。

認知行動療法ってどんなもの?

基本モデルをお伝えするのみでなく、

認知行動療法ってどんな風に役立つの?
何のために認知行動療法をやるの?

認知行動療法のよくある誤解
認知行動療法をやっていく上でとても大切なこと

などを本日はお伝えしましたが、
直接的・具体的な内容そのものではなかったにもかかわらず、

今までの自分の苦しさが納得ができた
すっきりした
気が楽になった

そんなお声が多々集まりました。

 

また、本日は「自分自身にとって、何のためにこれから認知行動療法をやるのか?」を全員で分かち合ったのですが、
どれもこれも、本当に「だよねぇ」なビジョンばかりでした。

本日のお題「心のエネルギーを守る!」は
みなさんから出たたくさんの言葉達の中の1つです。

 

さあ、来週からは具体的に始まっていきますね。
まずは<自分の感情に気付く>です。
苦しい時、いったい自分に何が起こっているのか …
「観察できるココロの目」をゆっくり育ててあげましょう。

メンターをいつも心に

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、
自分の心の支え、味方の存在とつながり、自己肯定感を育てていく
「3人のメンター」を実施しました。

今生きている人間である必要は全くありません。
歴史上の人物、他界されている方、映画やアニメの登場人物、動物・植物、神様・天使のみならず、
海、山、空、宇宙に至るまで
自分自身をゆだねられるなら、ありあとあらゆる存在OKで
自分のココロの中に改めて「支え」のスペースがあることに気付き、ゆっくり触れていきました。

実際の人物の方が響いた方、
架空の存在の方が響いた方、
実在するけど言葉を話さない動物・植物・自然の方が響いた方、
受け取る私達もタイプはいろいろあったようです。

自分の中にもともとあるエネルギーが
メンターという象徴を通して「逆輸入」のように自分の中で目を覚ます。

不安だったのが、楽になった。
方向性がはっきりした気がした。
これでいいんだ・これがいいんだ、と思えた。

などなど、様々なコメントがありました。
1つのちょっとした習慣にしていくと、
ふとした瞬間にココロの栄養となる発想や感覚を自分の中に取り入れていけますね。
楽しみながらやっていきましょう。

午後の<ソーシャルスキルアップマラソン>では、
「断る」をテーマにエクササイズしていきました。

断ること自体がもう苦しい。
そんな方も多かったです。
相手の期待外れ感な表情を見るのが本当に辛い。
見たくなくて、断れなくて、自分がどんどん苦しくなっていってしまった …
そんなことはありませんか?

ここでは、みなさん(なぜか)爆笑しながらロールプレイをやっていきますが、
「ロールプレイが怖くて参加できない」という方もどうぞご心配なく。
ご見学OKです。

どういう振る舞いだったらできそうか?
どういう心持ちでいられると良いのか?
など皆さんが検討しているのを「耳だけ参加」できる機会ですので、
ご自身の苦手感をご自分のペースでマラソンして小さくしていけるといいですね。

ストレスは足し算されます

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月は、復職や社会復帰へ向けて「働く力を回復する」ためのリハビリのポイントを考えていきました。
今日は、そのなかでも大事なポイントの一つ、自分の休職経緯を振り返ってみました。

体調を崩した経緯やおかれている状況は人それぞれ。
当然、ストレスの原因になったことも、みな違います。
ストレス経験を振り返ることで、自分にとって何がストレッサーとして大きかったのかを知り、再発予防に役立てることができます。

実際には、ある一つの出来事だけが、ストレスを生んでいたわけではないのかもしれません。
仕事だけでなく、プライベートの状況、大きな出来事、日々の環境など、様々なストレスは足し算になって効いてきます。
すこし手間はかかりますが、全体を振り返ることで、新しい視点がもてるようになります。

今日も、正直しんどかった、、、、という方がほとんどでした。
それほどハードなワークを達成できたこと、そしてつらい経験を振り返ることができたことで、今日のところは十分です。
その一方、振り返るだけでハードだったということは、客観的に振り返り、冷静に対処できるようになるには、もう少し時間が必要ということかもしれません。
少しずつ、自分のリソースをふやしながら、リハビリを進めていきましょう。

今日はいつになく、参加された皆さんの声が、たくさんあがりました。
「自分ごと」としてとらえることで、実感や疑問につながっていくのだなと、改めて感じた一日でした。

内側の声に耳を傾ける;ドラマセラピー

今日のドラマセラピーは、今の自分の身体に意識を向け、自分の内側に今どんな感覚があるのか?を探っていきました。

 

 

「モヤモヤ」

「ざわざわ」

「どんより」

「ドヨーン」

 

それらが、今の自分の内側にキャラクターみたいにすんでいるとしたら、どんな形で、どんな重さでしょうか?それをイメージしてもらい、そのキャラクターになってみるというドラマワークを行いました。

 

普段、私たちは、自分にとって心地よくない感覚があると、それを追い払ったり、すぐに消し去ろうとしたり、なんとか解決しようと一生懸命になってしまいがちです。そこに耳を傾けることなど、考えもしませんね。

 

 

しかし、大事なことは解決することではなくて、そこに潜んでいる「声(意見)」に耳を傾けてあげることなんですね。言い分があるからこそ、何らかのサインが出ているだけなのに、その声を無視したり、追い払おうとしたら、「何で、聞いてくれないんだ!」と、ますます不貞腐れたり、声は大きくなってしまうと思いませんか?

 

 

「あのさ、、、」

「本当はね、、、」

キャラクターに変身したときに口から出てくる言葉は、ずっと「聞いてよ!」と、実は自分の身体が発していた言葉なんですね。

そこに気づいて受け止めてあげた時、何かが変わっていきます。

今日は、それをドラマを通して体感していただきました。

 

 

「何だか、不思議な感覚です。自分が、ザワザワになった時に、受け止めてもらえた嬉しさがありました。」

「ちょっと、今までになく、心地いい一体感で帰れそうです。」

 

 

そんなご感想も出て、とてもうれしく感じています。

どんな感覚も自分の一部です。だから、追い払ったりするのではなく、「よしよし、色々あるもんね、言いたいことたくさんあるよね。聞いてあげるよ。」と、そこに寄り添いながら耳を傾けてあげましょう。

自己肯定の第一歩は、どんな自分が内側にいようが、その声に耳を傾けてあげることだと私は思っています。

 

 

 

次回のドラマセラピーは10月の第四土曜日に行います。(9月は一回お休みとなります。)

初心者、大歓迎!

演技力などは一切不要ですので、どうぞお気軽にご参加ください。

お会いできることを、楽しみにお待ちしております!

 

 

ビジネスマナー話し方☆聞き方・サイコロトーク

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

今日の午前中のリワークテーマは『話し方・聞き方』です。

あらゆるビジネスシーンで気を付けたいのが言葉。

より丁寧な話し方や聞き方にはどんなものがあるか、言いづらいことをいう時にどんな言い方が失礼ではないかなどを皆と検討しつつ、一般的な言い回しについて学びました。

 

午後のグループワークは、皆さんの希望もあり、『サイコロトーク』になりました。

各グループで1~6まで話すテーマを決めてもらい、決まったらサイコロを振って一人ずつ語ってもらいました。

聞き手は、相づちを打ったり、質問をしたりして話し手に注目します。

話し手は、皆の前で話し、自己開示していくことになりました。

「コロナ後は何をしたい?」「生まれ変わるなら何の動物がいい?」というようなテーマもありました。

各グループ共感的に話を聞けている様子が見られ、笑顔も多かったです。

 

金曜日のグループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”そうした経験の積み重ねから自身のコミュニケーションのあり方を振り返ることができます。

 

 

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

モヤモヤの泳がせ方

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、
不安やネガティブな気分に振り回されずに目の前の物事に取り組んでいけるよう、
「アクセプタンス&コミットメント」の中から
自分が「こうだ」と捉えた世界と、事実そのものが混同されてしまう「フュージョン」状態から
どうやって抜け出していくか、そのいろいろなヒントを獲得していきました。

真面目な感じのパターンもあれば、面白おかしいパターンもありましたね。
面白おかしいパターンは、明るくなりましょう! … という目的では決してなく、
いかに私達が「ことば」にまとわりついているエネルギーに翻弄されてしまっているかを
自覚するものでした。

 

すべてのパターンを身に着ける必要はありません。
今の自分が一番取り入れやすいもの、すんなりフィットするもので
脱フュージョンの強力助っ人になってもらいましょう。

 

来週からは、
認知行動療法の4ヵ月シリーズが再びスタートします。
途中からでも、スポット参加でも、
1回1回で得られるものがありますので大丈夫ですが、

「せっかくなので最初から全体を学びたい」という方、お待たせいたしました!