ブログ

不眠に取り組む認知行動療法

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

不眠に取り組む認知行動療法では、睡眠に対する考え方や行動を見直して、不眠の改善に取り組んでいます。

今回は6回シリーズの最終回だったので、前半は今までの内容を〇×クイズ形式で復習しました。

・睡眠のサイクルや、体温と眠気の関係などに関する睡眠の基礎知識

・カフェインやアルコールの摂取方法、音や光など睡眠環境の整え方

・眠れないときの対処方法

後半は、再発予防についてお話しました。ストレスなどで一時的に眠れなくなることは心配いりません。眠れない日々が続くときには、快眠のために行っていることが本当に質の良い眠りに繋がっているのか見直したり、「眠らなくてはいけない」という考えに囚われていないか確認したり、このシリーズで学んだ対処方法を使い、長期的に結果を判断しましょう。

皆さんからの感想は、今まで良いと思っていたことがそうでなかったり、自然に考えていたことが合っていた、初めて参加したが全部の内容が知れてよかった、睡眠に対する思い込みが間違っていることに気づいた、新しい知識が得られた、できることから実践したいなどでした。

不眠に取り組む認知行動療法はいったん終了しますが、今後もプログラムに取り入れていきたいと思います。睡眠にお悩みの方はまたぜひご参加ください。

共依存☆皆の答えを予測しよう

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

今日のリワークテーマは『共依存』です。

共依存を簡単にいうと『自分の存在意義を見出そうとして、過剰に相手の世話をするなど、相手に必要とされている状況を作り出す関係性』です。

相手に尽くすこと(言いなり、我慢など)を続けることで相手の自立の妨げになっていることに気が付かず、不安や恐れから相手の望むものを無理してまでも叶えようとしてしまいます。

 

このような関係性は、家族やパートナー、職場などあらゆる人間関係で起こりやすいパターンの一つです。

 

「自分には関係ないと思っていたが、話を聞くうちに当てはまるかもしれないと思うことが多くてびっくりした」などの感想がありました。

 

 

午後の「皆の答えを予測しよう!」では、グループに分かれ、お題から連想される答えを考え、グループ内で同じ答えになったか確認していきます。

 

例えば「夏の食べ物と言えば?」  「スイカ」、「かき氷」、「冷そうめん」などいろいろとありますが、この時、他のメンバーがどんな答えを出すか予測して、自分の答えを出していきます。

「せいの!」で答えを出した時に、員が同じ答えになるか否かで、一喜一憂する皆の表情が印象的でした。

 

ポイントは自分が一番に思いついた答えを言うのではなく、皆が答えそうなことを予測して答えることです。

 

金曜日のグループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”そうした経験の積み重ねから自身のコミュニケーションのあり方を振り返ることができます。

 

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

その感情を何とかしようとする罠

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、感情回避と感情駆動行動について検討してみました。

私達がネガティブな感情を抱く時、
その気持ちをどうにかなくそう・減らそうとして思わず取っている行動自体が
ストレスを維持する、ともするとストレスを育ててしまっていることが少なくありません。

ネガティブな感情は誰にとっても嫌なもの。
その感情から解放されたいな、楽になりたいな、と思うのは自然なことです。

ですが、なんとかしようと「対処」モードが強すぎてしまうと、
かえって苦しくなってしまうのですね。

本日は、そういったネガティブ感情を何とかしようとする罠に
今後大きくハマってしまわないように、

まずは「感情」が何を一番私達に伝えたいのかを理解し、
更に感情の特徴を理解していきました。

今日はプログラム中にこちらから何も言わなくても、
自然と自分の休職したいきさつに重なっていった方も多かったようです。

話を聴いている内に、
「あれ?これって自分の今までだ・・・」
「自分のことを見られていたのかと思うくらいだった」
などのコメントも何件もありました。

その行動が、感情から逃げる為の行為だったんだ、という自覚が生まれた時の、
みなさんの「目からウロコ」感満載の表情がとても印象的でした。

次回は、
感情から 逃げる のと
感情から 距離を取る のは 全然違いますよ~ という

感情に振り回されないでいくスキルを皆で習得していきます。

1目盛りの大切さ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、「道へと繋がる小さなクエスチョン」と題して
問題解決セラピーの要素の中から「スケーリングクエスチョン」に皆で取り組みました。

とても辛いんです。

その辛さを10段階の目盛り(スケール)にするとどのくらい?

これだけで、まず白黒思考から抜け出す足掛かりになりますが、
本日のメインは「そこから 1 減ったとしたら」の問いかけへの着眼点でした。

なかなか動けない、ちっとも問題が解決の方へ向かない時には、
この「1」の設定がズレている場合が実はとても多いのです。

1のつもりが3目盛り・4目盛り分になってしまっていたりするのですね。
その「細分化」のコツと発想のアレコレを身に着けていると、
気持ちの重さが軽くなったり、楽になったり。

理屈ではなく、プログラム中にちょっとした確認をした中だけでも
「あれ?ホントだ」と実感として体験できた方々も多かったようでした。

「1」のちから、とても大切でしたね。

午後の<ソーシャルスキルアップマラソン>では、

会社との面接の一幕がケースとなって
何をどんな風に伝えたらいいだろうか、を皆で検討しました。

ナマナマしい悩みをもとにして検討すると、
たくさんの大切なことが実践的に身につきますね。

印象と人間関係☆人間関係について語る

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日のリワークテーマは『印象』です。
第一印象で損をしないために、印象が与える人間関係への影響について学びました。
面接や商談などのビジネスシーン、新しい出会いの場面でチャンスを逃さないためにも第一印象を良くしたいと考える人は多いと思います。
そこで、どのような点に気を付けていくといいのか、アイコンタクトや身だしなみ、会話までNG or OK場面の比較検討してみました。
特に目を合わせることへ苦手意識のあった方などからは「コツがつかめて楽になった」などの感想がありました。

午後はグループワークでは、テーマに沿って語り合ってもらいました。
今日のテーマは「人間関係」です。
人間関係の難しさ、面白さ、大切さ、面倒さ・・・などなど
職場や家庭など様々な場面の人間関係について話し合いました。

話ができてモヤモヤが取れた、共感してもらえて癒された、などの感想がありました。

安全な場所で、まずは自分考えや思いを語ってみる、そうした経験の積み重ねから自身のコミュニケーションのあり方を振り返ることができます。

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

自動思考を癒す

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、
抑うつに関連の深い自動思考のアレコレに気付いていく → 癒していくエクササイズに
取り組みました。

典型的な抑うつ状態にハマっていく時にありがちな思考のストーリーの中に潜む自動思考見つけていく、というワークを先月末にしたのですが、
「このまんまのストーリーで、もしもバランスがとれている考え方をするとしたら、
どんなものがあるかを知りたい!」というリクエストを受けまして、
もともとの予定を変更して、更なるエクササイズを実施しました。

・自分ひとりだけだったら絶対に湧かなかったアイデアを「みんなから」聞けて良かった
・「みんなから」自然に出てきたアイデアだったから、自分もそう考えることができそうな気がした
・「みんなと一緒に」考えている雰囲気にすごく勇気をもらった

今日の皆さんのご感想コメントには、
「みんなと」「みんなから」「みんなの」のフレーズが、たくさん、たくさん、ありました。

そうなのですよね。
本を読むだけでは決して得られないこの感覚。

本日初めて認知行動療法の「認知」に参加された方は、
あまりに自分自身の実際の今までに重なりすぎて、びっくりだった方も
一人二人ではありませんでした。

「そのまんま自分自身のいままでだ」というコメントも、とても多かったです。

そう。自分だけではないのです。

一人きりでプロセスを進んでいこうと思うとしんどいですよね。
ですが、仲間がいる、1+1=10にも20にも膨らますこともできそうな「一緒に向き合える人達」がいることで
ワンクッションおいて、より客観的に自分自身を見つめることができたりもするのですね。

「人と比べて辛い」から解放されよう

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、
人と比べてしまって辛い … 「劣等感」について向き合ってみました。

そもそも、劣等感ってどんなもの?

自分の思考のカラクリから始まり、さまざまな誤解をクリアしながら
「比べて辛い」をどう自分自身の栄養に変えていくか
12の方法から今の自分自身に最もフィットしそうなものと繋がっていきました。

劣等感を悪者にする必要はありませんでしたね。
対象となる人への捉え方をほんのちょっと広げてみることと
自分軸を思い出すことで、
人と比べる辛さを解放して、本来やりたい事により集中できるようになっていきましょう。
 

セルフケアの道具箱

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

7月の月曜日は復職や転職にむけたリハビリの重要ポイント「再発予防」について考えました。
再発を予防するために役に立つことのひとつは「セルフケア」でしょう。
自分で自分のコンディションをケアできれば、また何かがあっても、なんとかなるという安心感につながります。
これが、私たちのストレス耐性を高めるひとつの支えになります。

今日は、このようなセルフケアをするためのサインになる「きっかけ」とそのためために「役に立つこと」を考えてみました。

当然のことですが、ストレスをかける原因も、それによって生じる反応も人それぞれです。
ですから、きっかけも、できることも、人によってまったく違います。

前半では、自分の日頃のコンディションを振り返ってみて、落ちている時と上がりすぎている時の状態を意識しました。
そのとき、自分のコンディションが日頃と違うことに気づく「きっかけ」に何があるでしょうか?
このきっかけを知っておけば、今の自分は「要メンテナンス」だと感じ取り、対処することができます。

後半は、いつもやりがちなストレス対処から、最後はストレスケアの道具箱のレパートリー100をめざしてアイディアを出し合いました。
模造紙に落書きしながら、他の方がやっている思わぬアイディアを聞くと、本当に、人それぞれなんだなと思いますね。
今日は本当にたくさんのアイディアがうまれたようで、各テーブルの模造紙はカラフルな落書きでびっしりでした。
新しい発見があったという方も多く、道具箱にたくさんアイディアを入れてくださったようでした。

★卒業発表、連続で開催します★

町田クリニック リワークプログラムからご案内です。

カレンダーにも掲載していますが、近々で2回、卒業発表があります!

7月28(水)午後

8月2日(月)午後

復職、転職間近の方々の経験をうかがえる貴重な機会です。

ぜひご参加ください!

個別フォローは卒業発表終了後になります。
開始時間が遅くなること、お一人の時間が限られることをご了承ください。

よろしくお願いします。

「きく」のって大変!

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

コミュニケーションのそもそもについて考えてきた今月の水曜日。
今日は、言葉を使った「はなす」「きく」をテーマにしてみました。

チェックリストを使って自分の話し方や聞き方を振り返ると、いろんな癖があることに気がつきます。
相手によって違うときもあるし、場面によって変わることもある。
はっきり明確に伝えることや、相手の枠組みに沿って聞くこと。苦手意識にもいろいろあるようです。

後半は「きく」ことをテーマにして、4つの違ったきき方を実際にやってみました。
かなり過酷な指令もとんだのですが、実験だからと、皆さん頑張って取り組んでくださいました。
実際にやってみるとしんどいことも感じられるのですが、ふと日常に視点を移してみると、結構やってるかも?ということも多いようです。
特に親しい相手、家族などの場合には、意識していないからこそやってしまう、ことも多いようでしたね。