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CBT*好転につながるココロのスイッチ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、行動に焦点を当てた「問題解決法」の中でも
行動しやすくなる認知について取り組みました。

いくら手順などを知識的に知っていたとしても、
そもそも行動してみよう、解決方向に動いてみよう、という考え方そのものが自分自身の中にないと

「頭じゃ分かっているんだけど、動けないんだよねぇ。。。」

の状態から抜け出せなくて、困ってしまいますよね。

本日はストレス対処が得意な人の傾向/得意でない人の傾向と

分かりやすいように対比をさせながら、
得意な人の認知モデルを参考にして、今の自分の状態に気付き、
どのあたりをエッセンスとして取り入れていけそうかを検討していきました。

客観的になってみると、
今までいかに「得意でない人」パターンを当然のようにやってきたかに気が付けた方が多かったですね。

実はそうじゃない構え方・反応の仕方も アリ なんだ。

そんな驚きと共に開眼された方もいらっしゃったようです。

今までの自分に・今の自分に、「得意な人」パターンのエッセンスを
無理を感じない伝え方で、今までの苦しかった部分を溶かしていくかのように
自分の言葉で伝えてもいきました。

今日のポイントの「全部」ができなくても大丈夫!
まずは たった1つ 「これだったらできそうだな」なところから
さーて やってみたらどうなるかな? と実験モードでやってみましょう☆

来週は動けなくする「ブロック」を溶かす! をテーマに取り組んでいきましょう。

本を読んでも動けない。
セミナー等に行ってみたことがあるけど、やっぱり動けない。

そこには ホンネのホンネ の部分に
自分では気づいていない「ブロック」があったりするのです。

来週は、その「ブロック」を溶かすべく、
「ぶーたれ大合戦」を皆で豪快にしていきましょう!

皆で ブーブー 文句を吐き出していきます。
実は。。。そこに 本当にできるようになる 鍵 があったりするのです☆

気付けたら。
「そんな時」の発想のコツを掴めたら。
「あ、それでいいのか」がやってきたら。

ブーが「行動に繋がる本当の宝」に変わる瞬間です。

コミュニケーション:そもそもの話

こんにちは。
南浦和クリニックのリワーク報告です。

復職・社会復帰へ向けて考えたいことのひとつに「コミュニケーション」があります。
仕事を円滑にするにも、ストレス源を減らすにも、コミュニケーションについて理解しておくと役に立つことが多いでしょう。

今月は、コミュニケーションのそもそもを見直してみる一か月にしたいと思います。
そこで今日は、「コミュニケーション」って何だろう?という、基本的なことを考えてみました。
「コミュニケーションできた」というのは、どういう状態だと思いますか?
参加者の方からは「お互いにキャッチボールできる」「1つのことを共有できたと思えたとき」などの意見がありました。

「お互い」「共有」というキーワードが十分意識されているのですが、実際に、それができているでしょうか?

後半は、それを確認する実験!をワークでやってみました。
同じ情報を聞いているのに、表現されたことはまったく違っていて、へー、と驚くような解決策も!
ここまで違うとは、驚きましたね。
お互いの枠組みがこんなに違うならば、おもんばかってもしょうがないかもしれないという声も聞かれました。
見える形にすると、ミス・コミュニケーションは歴然。
でも、日常では、これが頭の中だけで続いている場合も多いでしょう。

自分の枠組み、相手の枠組み、それぞれの存在に気づき、ワークをしながら実感できたようです。

気にしすぎてしまう苦痛

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日は「バウンダリー(ココロの境界線)」とも非常に関連すると言われている
HSP(Highly Sensitive Person=気にしすぎ、傷つきやすい、繊細な人)について取り組んでいきました。

HSP4つの特徴が全部揃わなくても、
メンタルが辛くなってくると、それぞれの特徴が大きくなってきたりします。
それらの特徴は、更にメンタルを疲れさせてしまう、辛くさせてしまう傾向(悪循環)があるので

本プログラムでは、HSPかどうか、ということよりも、
特徴となるような状態に入り込むことなく客観的に気付ける → 対処する方向にスイッチを入れられるようにしていくことを大事にして
HSPの特徴全体を理解していきました。

みなさん辛くなったご経験の中に、特に顕著にでてきた特徴がそれぞれにありましたね。

その特徴ゆえに頑張りすぎてしまう、シュミレーションをしすぎてしまう …
そんな状態から自分をどう守っていくかの大切なポイントを今日は後半に1つ、お伝えしました。

自分が自分にドS(ドエス)にならないように、
ブレーキをかけるフレーズを今日は皆で総力を挙げて集めてもみました。

自分自身の中からでてきた言葉は、やっぱりとてもパワフル。
と同時に、仲間からでてきたフレーズも、自分の伸びしろを刺激してくれましたね。

来週は、この辛い状態の中で、どんなことを意識していけると助けになるか?
「OKを出す」というアプローチで取り組んでいきましょう。

午後の<ソーシャルスキルアップマラソン>では
今日は珍しく2つのテーマを分かち合いました。

ポイントは 「ごめんなさいよ」を持つ勇気。
ポイントは  走りながら確認ができる。

今日はロールプレイではなくて「ココロもち」のステージが皆さんの分かち合いの中心となりました。

7月のアクションプランをたてました

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、7月のアクションプランを考えました。
毎月のスタートにやっているプログラムですが、自分の現状を把握して、復職や復職、社会復帰にむけて、リハビリの計画をたてるためには大切なステップです。

月一回、「復職準備チェックリスト」を使って、自分のコンディションの変化をつかんでいきます。
これが、現在地、ですね。
そのうえで、自分が復職直前にこうなっていたいという状態をイメージすると、その間を埋めるのがリハビリになります。

今月は、復職間近の方々も複数いらっしゃったこともあり、今月の行動目標も、ポイントを押さえて絞り込めているようでした。

自分の現状や変化を把握し、目標に応じた課題を設定すること。
その課題を実現するための行動計画をつくること。
これは、リハビリだけでなく、仕事をする上でも役に立つサイクルです。

計画ができれば、あとは行動あるのみ!
小さく、具体的な、できることを目標にして、”できた!”のサイクルをつなげていきましょう。

不眠に取り組む認知行動

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

不眠に取り組む認知行動療法では、睡眠に対する考え方や行動を見直して、不眠の改善に取り組んでいます。今回は6回シリーズの5回目でした。

前半は自分の睡眠の特徴を知り、その特性に合ったアプローチを考えました。風邪をひきやすい体質の人とそうでない人がいたり、運動が得意な人と苦手な人がいるように、睡眠にも体質や得手不得手が関係します。また、自分が朝型か夜型かを知って、体質に合う生活や工夫をすることも快眠に繋がります。

後半は、ストレス対処のためにコーピングリストを作りました。ストレスは睡眠に影響を与えるので、気分が落ち込んだときはコーピングを使って心を軽くしましょう。すぐに行動に移せること、お金や時間がかからないことを、思いつくままどんどん書き出しました。

今日の感想は、自分は夜型だと思っていたけれど(生活リズムが整ってきて)中間型だった、コーピングリストを書き出してみると結構自分の好きなことはたくさんあった、試してみたい、日中の生活に支障がなければ理想の睡眠時間に囚われなくてよい、などでした。

来月は最終回です。睡眠に対する考え方や環境調整など、これまでのまとめと再発予防についてお話します。

不眠に取り組む認知行動療法は、毎月第1土曜日、10時から12時です。途中回からの参加可能です。(6回シリーズであることはご了承ください。)初回ご利用の前に診察にて確認が必要です。

発達障害とは☆遊び心を取り戻そう!

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日のリワークは『疾病理解』です。
発達障害といっても様々なものがあります。
その種類や特徴を学ぶことで、自己理解や他者理解につながれば良いかと思います。
そして、誰にでも何かしらの偏りがあることを踏まえながら、その個性をどう生かして、課題だと感じるところをどう補っていくかなど考えていくことが大事です。
「言葉だけは知っていたけれど、どのような特徴があるのかなどは知らなかった、他者理解につなげたい」などの感想がい多かったです。

午後のグループワーク「遊び心を思い出そう」では、ちょっとした遊びを通じて人とのコミュニケーションを図っていきました。
まずは、自己紹介を兼ねたエンカウンターを行いました。
次に、二つのグループに分かれ、お題に沿った答えを次々と書いていき、全てを先に答えられたグループが勝ちというルールで競いました。
例えば、47都道府県を答える、などです。

子供の頃、遊びを通じて自然にコミュニケーションを学んだように、その時の無邪気な心と現在の自分を融合していくような時間です。

うまくやろうと思うわないで、まずはその場を楽しむことから始めてみました。

CBT*問題解決力アップ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今週から3週間にわたって
<認知行動療法>では「行動」の部分に焦点を当てて取り組んでいきます。

ストレスを感じる状況や出来事の中で、どのようにして問題を解決していく方向へと動いていくか、
どのような行動をとりながら、苦しさの中を進んでいくか、
その基本と極意ポイントを確認していきました。

本日は実際に自分自身のケースにも取り組んでみたのですが、
本当にみなさんの「肝」のステージはそれそれでしたね。

普段みなさんがスルーしているような感覚こそが、
実は実は本当の意味で「動きを生み出す」ポイントだったりもしました。

そこには既にブロックがあったり、思い込みがあったり。
ワークをしていく中で、行動に繋がっていかな「かった」今までの自分の種がどこにあったのかに
気付かれた方が多かったようでした。

「あたまでは分かっているんだけど、どうしてもできない。」

この「どうしても」はホントなの?

発想と着眼点を柔らかく・広げていきながら、
実際に行動に出せるようにする極意の「最初の一歩」を
今日は皆さんで体験していきました。

最初の最初で、「あ!(自分の肝は)ここか!」と気が付かれた方も
何人もいらっしゃいましたね。

作業が「進まなかった」のではなく、
「そこの部分を重点的に集中して取り組めた」だけのこと。
それだけ充実した・有意義な作業ができたということです。

それらは、そのまま「実り」としてのコメントに顕れていたようでした。

行動療法のワークもまた、
繰り返すこと・やり慣れること・感覚が沁み込んでいくこと が大切です。
機会を活かして、場数をこなしていきましょう。

自分を思いやるこころ

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、今月最後の水曜日。
前半は、月間の活動について振り返りの会をもちました。
後半は、一か月のテーマだった感情とのつきあい方について、振り返りながら考えてみました。

日ごろ、自分に厳しくすることに慣れている方が多いのではないでしょうか。
対人関係や、目標達成、様々な場面で、私たちは大きな努力を強いられます。
苦しくても、つらくても、自分を鼓舞し、エネルギーを振り絞ってがんばっています。

その根っこには、ほかの人や社会から受け取った「価値基準」があるかもしれません。
その基準にそって自分を評価することで、自分の存在を認めようとする。
その繰り返しが永遠に続くのでは、いつか私たちは疲れ切ってしまうかもしれません。

自分に思いやりをむけるのは難しい。
思いやるのと甘やかすのと、どう違うのだろう。
今日のテーマでは、そんな疑問が浮かんだ方が多かったようです。

私たちがいかに自分とつきあうのに苦労しているかを表しているように感じました。
それでも皆さん、一生懸命、そのエッセンスを持って帰ろうとしてくださっていたように思います。

慣れないことをやるのは照れくさいけれど。
人へはむけられる思いやり。少しずつ、自分へむけてみましょう。

自己肯定感のためのあれこれ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、自己肯定感をアップするために
意識できると良いこと・取り組めると良いことを6つのカテゴリーに分けて検討していきました。

みなさんの反応をお見受けするに、
今回のみなさんにとって、「環境」を能動的に捉えることがとても大事なのだな、と感じた次第です。

「環境」を1つだけに絞る必要もなく
「環境」を絶対視する必要もなく
「環境」に完全受け身でいる必要もないのですね。

この感覚がココロの引き出しに入った方々が本日は多かったご様子でした。

また、今回も「しないこと10」(更に3つプラスしました)にほぼほぼ全部当てはまる!
… という方が3割弱いらっしゃいました。

「自己肯定感を上げよう」という抽象的なイメージではなくて、
もっともっと日常的に、具体的にポイントを上げていくと、
意識しやすい・実行しやすいですね。

本日はたくさんの方法に触れていきましたが、
その全部を取り入れなくても大丈夫。

今の自分に一番ラクにできそうなことを
気軽にやり始める・気楽に続けてみることが大切です。
ビフォー/アフターを楽しんでいきましょう。

重要か、緊急か、誰にとって?が問題だ

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、自分を知って働き方を考える第2弾!
時間の使い方と優先順位のつけ方を考えてみました。

タスクの管理をするときに、次の2つの軸をよく使います。
-重要か、重要でないか
-緊急か、緊急でないか

単純な整理のしかたですが、この組み合わせで4つに分類できます。
ここで大事なのは、その「重要」「緊急」が、本当の意味で「自分にとって」かどうかです。
仕事をしていると、どうしても目の前のタスクに振り回されがちになります。
そのなかでも、「自分にとって」重要か、緊急かという軸が意識できれば、少しは視点が広がるのではないかと思います。

振り返ってみると、仕事しているときの自分と、今の自分で全然違った。
以前は、緊急か、緊急でないか、しか考えられていなかったなど、発見があったようでした。

後半は、転職間近の方が、これまでの経験を振り返って発表してくださいました。
丁寧に仕事をしていた時の経緯を振り返り、他者の言葉に素直に耳を傾け、何度も繰り返してみたプロセスが伝わってくるようでした。
経験者の力強い言葉は、私たち全員の希望です。

とはいえ、一人一人のプロセスはそれぞれです。
焦らず、無理せず、自分なりのやり方で、次のステップをみつけていきましょう。