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リワークフォローアップ

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

リワークフォローアップは、これから復職される方々の疑問や不安に対して、既に復職された方々が経験を振り返ってアドバイスをしたり、復職者が復職してから現在までのコンディションを確認したり、みんなで意見を出し合ってフォローし合うグループです。

今日はまず、“復職したときに、誰にどこまで自分の休職の理由や症状などを話すか” が話題になりました。

復職したら思っていたよりも周りが気遣ってくれて安心した。どのように伝わっているかわからないが、様子を見て必要な人に言おうと思う。親しい同僚、信頼できる人には言っておく。ときどき休むこともあるので、同じチームの人には言っておいた方がいいなど、様々な意見が出ました。また、上司と定期的に面談の機会を持って、コンディションや思っていることを伝える、体調が悪いときには早めに伝えておくことも大事だと確認しました。

休職前は毎日仕事に行くことが当たり前だと思っていたが、復職後は毎日仕事に行くことが最初の目標となった。みなさんが、毎日仕事に行けるように心掛けていることやリラックス方法は?寝不足だと体調不良になるので睡眠時間を確保するようにしている、通勤時間に音楽やラジオを聴いてリラックスする、帰宅したらすぐに寝て、朝早く起きて家事をしたりお風呂に入るなど、様々な工夫が挙げられました。

また、睡眠薬や服薬についても意見を出し合いました。眠れなさそうなときに、睡眠導入剤を使ったら眠れて朝スッキリと目覚めた。服薬に対して不安や罪悪感があったが、必要な時に使えばよいと思えた。自分で気分のコントロールをするのは難しい。服薬によって順応できるなら上手に付き合っていけばよい。Drと自分に合う薬を探していくのも大切と、服薬に対する考え方もそれぞれでした。

リワークフォローアップは、少人数でじっくりと自分の話ができて、他の参加者の話も聞けると感想をいただいています。みなさんのご参加をお待ちしています。

自己理解★苦手な人への対処法

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日のリワークのテーマは『自己理解(私はわたし)』『苦手な人への対処法』です。

「自己理解、私はわたし」では、今の自分と子供のころの自分が思う「私」を考え検討しました。

外面的な要素と内面的な要素、そして否定と肯定、客観的事実などに分類し、時とともに変化する自分への印象を比較する事で自己理解を深めていきました。

子供の頃の方が、感情表現が豊かだったという方もいれば、その逆の方もいました。

「自分が短所だと思っていたことが、長所にもなると気づいた」などの感想がありました。

 

午後のグループワークでは「苦手な人への対処法」として、深刻になりすぎないために、苦手な人をキャラクター化してみました。

まずは、自分が苦手とするタイプを3つの中から選ぶ、またはそれ以外の人物を思い出してもらい、その特徴を捉えていきます。

次に、個々に想起した苦手なタイプを持ち寄り、グループになって最強のキャラクターを皆で考えてみました。

皆の意見を持ちよるため、十分な話し合いが不可欠でしたが、笑いながら作業を進めることができました。

「苦手な人をキャラクター化したことで気が楽になった」などの感想がありました。

 

今後も苦手な人と遭遇した際に、ここで考えたキャラクターを思い出して、深刻になりすぎないようにしてもらえたら嬉しいです。

 

 

金曜日のグループワークは、楽しみながらコミュニケーション力を高めたり、練習したりする時間です。

気軽に参加してみてくださいね。

強い人・キツい人が怖い

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、ケーススタディの一環として「強い人・キツい人」への自分のあり方を振り返っていきました。

相手側の自覚/無自覚問わず、圧を感じずにはいられない状況の中で、どうココロの距離をとり客観的視点をつけていくか、具体的に皆で検討しました。

一人きりで向き合うと…辛いですよね。でも今日は大勢の仲間達と守られている空間だったから、遠巻きに、かつ客観的に振り返ることができた、というご感想も散見されました。グループの醍醐味でした!

自分の素の反応を否定することなく、相手軸 → 自分軸に戻っていく「きっかけ」の気付きを複数身に着けていけるといいですね。

自分を尊重するコミュニケーション-アサーションとは

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

11月の水曜日は、一か月かけて「アサーション」に取り組んでいきます。

「アサーション」は日本語にするのがなかなか難しい言葉なのですが、「さわやかな自己表現」とも呼ばれています。
自分のことも、相手のことも犠牲にせず、円滑な対人関係をはぐくむのに大切な視点です。

今日は、自分のコミュニケーションのタイプを知ることから始めました。
振り返ってみると、攻撃的な行動、受け身的な行動をとることがどうしても多くなります。
アサーティブであることで、決して、問題や悩みがなくなるわけではなりません。
率直にコミュニケーションをしていくために、かえって葛藤を引き起こすこともあります。
ですから、アサーティブであることも、そうしないことも、自分の自由意思で選ぶことができます。

お互いの大切なものを伝え合い、合意を目指して話し合うプロセスも体験してみました。
そのなかで、アサーティブに行動することの難しさ、それでも、率直に心を開くことで得られる気づきなど、実感できたようです。

まず、自分を大切にすることからアサーションは始まります。
次回は、そのための考え方を理解していきたいと思います。

卒業発表と11月のアクションプラン

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、急遽の追加で、復職間近の方が卒業発表をしてくださいました。
時系列に沿って、ご自身の経緯やそのときの状況、気持ちなど、とても分かりやすく、率直に伝えてくださいました。
「共感の嵐」が吹き荒れていましたね!

そのあとは、11月のスタートということで、11月のアクションプランを考えました。
復職や転職、社会復帰にむけて、自分のコンディションがどのくらい整ってきているのか、を定期的に振り返ってみましょう。

まず「復職準備チェックリスト」を使って、働く力として回復しておきたいポイントをふりかえってみます。

先月や、休職し始めた頃と比べて、どんなことがよくなってきているだろうか、ここが大切!
それと同時に、もう少し強化していきたいこともわかってきます。

こうして現在地を把握したら、今月は何をやっていこうか、プランをたてましょう。
できるだけ具体的に、できるだけ小さい行動を目標に。
「できた!」という実感を積み重ねることで、循環を作っていきましょう。

 

 

効果的な人への頼み方★ディベート

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日のリワークのテーマは『効果的な人への頼み方』『ディベート』です。

職場では、業務を進めていく際に、人に頼み事をしないといけない場面が多く出てきます。

でも、人に頼み事をすることに多くの人が抵抗感をおぼえますよね。

そこで、頼み事をする側にも受ける側にも多くのメリットがあることを振り返り、「気まずさ」は本当なのだろうか?そこから考えていきました。

実は、思っている以上に人は親切にしたいものだということが見えてきます。

互いの認知の落差に気づき、双方にとってより良いコミュニケーションとは何かを学びました。

「頼む時のハードルが下がった」「頼む相手のメリットを考えたことがなかった」「テクニックだけでなく、考え方そのものを振り返ることができて腑に落ちた」などの感想がありました。

 

午後のディベートでは、いくつかのテーマから2つ選んで議論しました。

1:「男女の友情は成立するか否か」

2:「日本の国民食はカレーかラーメンか」の2つです。

1:では否定派と肯定派、審判に分かれ、2:ではカレー派とラーメン派、審判に分かれました。

互い主張を交わし、個人的な考えや嗜好とは関係なく、どれだけ説得力のある主張ができているかで勝敗が決まります。

自分がどのグループに入るかは、クジ引きで決めたため、本来はラーメン派の人がカレー派になり、ラーメンへの愛を押し殺しながらカレーを見事に主張する場面がありました。その逆も然りです。

「職場での会議を思い出して緊張したが、その緊張感を乗り越える機会になると思った」との感想がありました。

全体の雰囲気としては議題そのものが軽めだったこともあり、笑いのある楽しい時間になりました。

金曜日のグループワークは、楽しみながらコミュニケーション力を高めたり、練習したりする時間です。

気軽に参加してみてくださいね。

大きな力と小さなこと

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今月の<認知行動療法>では、行動に焦点をあてた「問題解決法」に取り組んでいきましたが最終週の今日は、前回の「ぶーたれ大合戦」(ブロック)の後半部分の検討と、実際に1本デモンストレーションを皆でやっていきながら、箇所箇所のポイントをおさらいしていきました。

テキストで「ここはポイントだな」とマーカーを引いているのと、実際にやってみて「ほら!こういう所だよ☆」とポイントに気づいていくのは、やはりリアル感と活用感が違ってきますよね。実際にやってみて「ああ、こういうことか」と理解できることも多かったようでした。

今日は特に「小さくする」ってこういうことなんだ。 … ということ、小さくすることの大切さを得られたご感想が目立ちました。

今回はたくさんの「ぶーたれ」(ブロック)の存在と向き合ってみて、そこにある宝をどう発掘していくかを検討していきました。大きな力の源は意外なくらい・皆さんにとっては想定外レベルの小さい動きが要になっていること、そして今までそこをいかに鮮やかにスルーしてきていたことをいつもよりも体感していただけたように思います。

どうぞ感じ取れた感覚を大切に育てていけますように … ☆

今日のデモンストレーションで登場した問題は「ダイエットできない!」でした。

「天の声」達からはたくさんのアイデアをが出てきましたね♪

[緊急告知]11月2日(月)・午前・卒業発表 あります!

南浦和駅前 町田クリニックのリワークよりお知らせです。
11月2日(月)の午前中のプログラムに、卒業発表を追加することになりました。
そのため、以下のようなプログラムになります。

午前~:卒業発表と月間アクションプラン
午後~:個別フォローアップ

急な変更ですが、よろしくお願いします。

危機を転機にする力-レジリエンス

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

私たちの人生は、思いがけない出来事の連続です。
休職や離職を余儀なくされた方は、今のこの経験が、予測できなかったこと、かもしれません。

今日は、こういった経験を受け止め、その先につなげていく力として、レジリエンスをとりあげました。

レジリエンスの5つの要素をチェックすると、自分がもっているリソースがわかってきます。
そして、これまでの経験を振り返ることで、これまでにそのレジリエンスが発揮されてきた経験を思い出すことができます。

最後は、自分にとっての「山」と「谷」になるエピソードをふりかえって、ヒーローになったつもりでインタビューに答えます。
なぜ、その時頑張れたのですか。何を大切にしてきたのですか?

皆さんの中には、すでに「回復する力」があります。
少しほこりをかぶったり、さび付いているかもしれませんが、取り出して、はたきをかけて、油をさせば十分使えるはず。

その経験を、これまでにも何度も、何度も、積み重ねてきている自分の可能性をまず、自分が信じてみましょう。

ドラマセラピー :どんな自分でも受容しながら寄り添っていくということ

 

今日のドラマセラピー では、自己肯定感ってなんだろう?という話から入りました。

「自己肯定感=自分で自分を良いと思えていること」という認識をしている人が、もしかしたら多いかもしれませんね。

確かにそうなのですが、それが「自分には、人よりもこんな良いところがある」とか、「自分はこんなことが出来る」とか、何かしら人と比べている部分で成り立っているとしたら、それはちょっと違います。

自己肯定感というのは、ありのままの自分を「それでいいよ」と思えている状態なのです。

「〜が出来ているから」「〜という長所があるから」とか、条件付きで自分を認めているのではなく、ちょっと弱いところがある自分も含めて、「それでいいんだよ」と思えている状態です。

誰しも皆、「前向きで明るくて良い感じの自分」だけなんて人はいないと思います。そんな自分に対してもリスペクトして、寄り添ってギュッと抱きしめてあげている状態です。

 

「悲しみを感じている自分」

「何を考えているのか、どこに向かっているのかわからない自分」

「繊細に反応してしまい、他者に対して仮面を被ってしまう自分」

 

そういった自分に対して、リスペクトしながら感謝と祈りを送るドラマワークを今日は行なっていきましたが、終わった後のシェアリングの時間には「なんだかホッとしました。」「どんな自分でもいいんだなって思えました」というコメントが出ました。

また、「悲しいって思えるってことは、それだけ大事にそれを思えていたかってことですよね。大事に思えていた自分がいるんだなって思えたら、悲しみが自分の中にあることが苦痛ではなくなりました。」というコメントも出ました。

自分を肯定していくことの第一歩は、どんな自分でもOKだと思えることだと私は思っています。

 

来月は11/28(土曜日)の午後にドラマセラピーを行います。初心者大歓迎!

ドラマの中で、楽しみながら一緒にそこを学んでいきましょう。