生活習慣病とがん・動脈硬化について

生活習慣病とは

食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患を生活習慣病と呼びます。
日本人の三大死因である がん・脳血管疾患・心疾患、更にその危険因子となる動脈硬化・糖尿病・高血圧、高脂血症などがそうです。

睡眠時無呼吸症候群
がんは、日本人の死因の第1位で、現在では、年間30万人以上が、がんで亡くなっています。国立がんセンターがん対策情報センターの推計によると、一生涯のうちに何らかのがんになる割合は、男性で49%、女性で37%とされています。このため、「日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんになる。」とも言われています。
最近は、生活習慣の欧米化等に伴い、これまで多かった胃がん、子宮がんが減少し、それに代わって乳がん、大腸がん、肺がんなどが増加しています。
がんの診断・治療方法も時代とともに進化しており、がんの早期発見の重要性は広く知られているところです。
当院ではがんの診断を長らく専門的に行ってきた経験豊富な医師が、
エコー(超音波)検査を用いて頸部・腹部・
骨盤(肝・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓・膀胱・前立腺・子宮・卵巣・リンパ節など)を検査し、
がんの早期発見および経過観察に尽力しております。
動脈硬化とは

動脈は、心臓から送り出される血液を全身に運ぶ血管です。酸素や栄養素を運ぶ重要な役割を持っており、通常は弾力性がありしなやかですが、加齢による老化や様々な危険因子によって厚く硬くなってしまうのが動脈硬化です。

動脈硬化にはいくつかの種類があります

大動脈など比較的太い動脈に粥腫(じゅくしゅ)ができるのが、粥状動脈硬化(アテローム動脈硬化)です。これは動脈の内膜に血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)などが沈着してドロドロの粥状物質(プラーク)となり、血管が狭くなって狭心症が起こります。さらに柔らかいプラークが破綻してそこに血栓ができると、血管が詰まってしまって心臓に負担がかかるため、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こします。

また主に脳や腎臓の中の細い動脈が硬化してしまうことを細動脈硬化と呼びます。加齢や高血圧が原因で起こり、進行すると血管が破裂して脳出血に至る恐れがあります。その他、動脈の中膜にカルシウムがたまって硬くなる中膜硬化(メンケルベルグ型硬化)があります。

動脈硬化は、喫煙・コレステロール・高血圧・肥満・運動不足などの危険因子が重なることによって発症しやすくなります。

当院では動脈硬化性疾患の診療経験豊富な医師がエコー検査で
頚部動脈や腹部・骨盤・下肢動脈を検査し、
動脈硬化性疾患の早期発見・早期治療を行います。